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-07:54-
目的地となる青雲高校に着いた。私は担任と一緒にクラスに行く為、客室で待つ事になった。5分後に担任の山口先生が来た。教室にはHRが始まってから入れる為、それまで学園案内となった
-08:30-
チャイムが鳴り、普通科3年3組(A科)がある4階に向かった。先生に因ると、クラスは37人中27人が女子らしい。
緊張しながら先生の後に教室に入ると、騒がしかった空気が一気に静まる
「みんなー席に着け」
先生の一言でみんなが席に座る。そして黒板に私の名前を書き始めた。みんながコソコソと
「可愛いくない?ね、やばいよね」
まさかの反応に、正直内心嬉しかった。
私はその間にクラスの子を見ていた。するとさっきの人が目に入った。
お!一緒のクラスだ…。
私は挨拶代わりにニコッとしたが、急に下を向かれた。
あ、逸らされた…
「はいみんな静かにせんか!え~今回、このクラスに入る事なった、『前田 敦美』さんだ。前田、自己紹介」
そう言って振ってもらい、私は自己紹介する。
「あ、はい。今回このクラスに入る事になった、前田敦美です。えっと、短い間ですけど、みんなと仲良くなりたいと思うので、よろしくお願いします」
みんなが拍手する。
「え~彼女は昨日言ったとおり、親の仕事の都合でこっちに来ている。またいつ転校するかわからない。みんな仲良くするように」
「はい!」
気のせいか、返事が男の方が大きかった気がする。
「よし前田、お前の席はあそこだ」
先生が指差した方向になんと!?電車でナンパしてきたあの男が!そこは教卓から見て右後ろ。要するに窓側の一番後ろ。隣はいない。前がソイツ。
最悪だ…
私は嫌々ながらソイツの後ろに座る。すると急に後ろを向き、
「やっほ、俺『渡森龍雄(ワタモリ タツオ)』って言うんだ。さっきはごめんな?」
「い、いえ…」
さっきの今だからとても怖い…。
「なぁ、親の仕事でこっち来てるらしいけど、なんの仕事?」
私はドキッとした。この事は言っちゃいけないからだ。
「…服ですね」
「服?」
私は嘘付けないのか、微妙なニュアンスになる。
「あの…それより、さっきの電車であなたと一緒に居た人の名前はなんて言うんですか?」
私は話を逸らすように、”こいつ”と一緒にいたもう一人の名前を聞いた。
「ん、あいつか?あいつは『柏木龍(カシワギリュウ)』て言って、俺と幼馴染なんだ」
その人が向いた方向と一緒にあの人の方を向く。すると目があったが、またすぐに逸らされた。
柏木龍君か。良い名前だな…
「あいつはなんて言うんだろう。まぁ俺と正反対と思えばいいよ、うん」
正反対ですか。まぁ一緒だったら幻滅しますけども。
「へぇ~」
「何?気になるか?」
何よその言い方は…マジで感じ悪いんだけど
「別に。ただ気になっただけです」
すると先生から激が飛ぶ。
「おぃ龍雄、ナンパはこの後(HR)の後にしてくれ」
みんなが笑う。朝礼が終わると私の所に集まって来てそれぞれ私に挨拶をする。
「俺は小松田翔斗、ここの級長と部活はサッカーやってるぜ、まぁよろしく頼むわ」
「私は大島香奈子、明るい性格で優しいから何でも相談してね」
「嘘言うなよ~、普通自分を優しいとか言うか?ばっかじゃないの?」
小松田君は逃げる準備をしながら言うも、呆気なく捕まれた。
「翔ちゃ~ん?何か私が悪い事言ったかしら?」
「い、いゃ…その別に何も言ってません、全然言ってません!」
「そう?だったら宜しい」
私は思わず笑ってしまった。
そういゃ柏木君…なんでこっちに来ないんだろ?
彼は群がる私の方には来ず、席で携帯を触っていた。
to be continued…