前回のあらすじ
詩葉と水族館に来た彗。イルカショーのステージへと走りだした…
[ 第8話 ]
走り出した詩葉を追いかけてステージに着いたは良いものの人気があるらしく席はほとんど空いていなかった。どうにか座るには最前列の明らかに濡れるであろう席しかなかった。これはしょうがない…
「次のやつに、」
「よし!最前列に座ろう!」
詩葉は俺の話を遮って元気よく言うと最前列へと走りだした。とりあえず後に続く。どこからその勇気が出るのか不思議に思いながら
「濡れるぞ?風邪引くぞ?」
と言うと詩葉は
「大丈夫。こう見えて意外と体強いから…たぶん…」
と言って席へと座った。コイツの事は未だによく分かってない…とりあえず詩葉の隣に腰を下ろし一息つく。すると後ろから
「やあやあ君たち、お楽しみのとこ申し訳ないがこの僕も相席させてくれよ。」
なんか聞き覚えるなこの話し方…そうアイツです。厨二病クレープ屋アルバイトの寺魔津虎狛です。
「なんでいるんだよ…キャラじゃないだろ…」
俺が虎狛が座ったところで言うと
「ん?何か問題あるか?」
と言った。問題ありありですわ…虎狛は続けて
「この水族館には魅力的な魔獣がたくさんいますからねぇ。ラッコとかいろいろ。」
俺ラッコ好きなんだが…
「本当は何のためにこんなとこ来たの?」
詩葉が自分だけ除け者にされたのが不満なのか少し不満げに言った。すると虎狛は
「たまたまバイトの先輩がチケット持ってて貰った。」
と答えた。なんやかんや言ってこいつ意外と人望あるからな…
そんなふうに話してる間にショーの時間になった。
つづく…
コメント
2件
待ってましたー! 虎狛さん登場!!? まさかこんなタイミングで登場するとは、、、 何かハプニングでも起きるんでしょうか?☆ 続きも楽しみにしてます!! 投稿お疲れ様です!🍵