マ『三途ー!!お待たせ!』
祭りだっつーのに浴衣なんて着ないで動きやすい服を選んでいて、手をぶんぶん振り回す先頭のマイキー。
その後ろをゾロゾロと歩く、無駄に洒落た服を着たガラの悪い男たちが歩いてくる。
春『いえ。俺も今来たので。』
こいつらと回るのかー…と気分が沈み気味になった。服装に関しては俺も浴衣なんて着ないが…。何時でも悪魔が襲撃してきても、公安の人間だと分かるように制服を着て来ている。
マ『あはは!!三途その服で来たのかよ!』
蘭『もっと私服着なよ~』
春『まぁ…デビルハンターなので。』
竜『お堅いな~。』
マ『う~…腹減ったな。』
九『ん、じゃーリンゴ飴屋が近くにあるな。そこ行こう。』
春『…俺買ってきます。』
蘭『うわ違和感半端ね〜笑』
竜『だね笑』
春『んぇ?』
九『あ…ぇと、…昔はマイキー以外の俺らとお前はまさに犬猿の仲って感じでな。口悪いタメ語だったんだよ。』
春『…そうなんすか…。じゃー…タメ語で…』
蘭『はーいっ笑』
春『…じゃー俺買ってくる。1個でいいのか?』
九『おう、1個で。金は俺が出すから。』
春『さんきゅ』
(ちょっと違うけど、三途だなぁ。)
りんご飴屋台 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
???『あ、りんご飴!買お、デンジくん!』
デ『リンゴ飴?』
???『そう、知らない?甘くて美味しいんだよ。』
見覚えのある顔の男の隣に居るのは、顔を薄く赤らめ、楽しそうにはしゃぐ女が居る。
(アイツがデートォ?…バレないようにしよ。)
そう考えたのでバレないように身を隠しながら無事りんご飴を買った。
春『お待たせしました。どうぞ、マイキー』
マ『ありがと~!!!』
春『九井…?も金ありがとな。』
九『あ、…お、おう。』
鶴『混んできたな。少し開けた所に行くか。』
蘭『気遣いできるいい男~笑笑』
鶴『…からかうなよ……。』
行き道で食べ物を買いつつ、鶴蝶?が知ってる開けた場所があるらしい。そこは花火も問題なく見えるので、皆大人しくついて行った。
その場所に着いて数分後、
マ『お!花火だ~!!!』
と指を指す先には数え切れないほどの花火。
青、赤、黄色。色々な形や色に変わり魅了する。
蘭『ほんとだ~写メ撮ろ~』
竜『俺撮っておくわ。』
春『…綺麗。』
つい言葉に出してしまったが、皆花火の音で聞こえなかったようだ。
九『すげぇ数だな』
鶴『この辺で1番デカい祭りだからな。』
春『……あ、の。マイキー』
マ『ん?』
春『昔の俺って、どんな人でしたか、?』
マ『……。すげぇやつだったよ。』
春『…すげぇやつ…ですか。』
マ『…実は俺とお前は幼馴染でさ┈┈┈』
と空を見上げながらにかっと笑う。
その笑顔に何故だか懐かしさを覚え、無性にこの人たちとまた会いたいと思ってしまった。
しばらくし、マイキーが『飽きた』と言い始めたので、花火の途中だが帰ることにした。
蘭『人通り少なくて良かった~』
竜『兄ちゃん人混み嫌いだもんね』
春『それはちょっとわかる』
九『三途潔癖だもんな』
春『なんで知ってんだ…』
しばらく歩いたところで、少し違和感を感じた。
春(悪魔か…?…悪魔が近くにいるのなら、コイツらを守らなきゃいけないな……
それは面倒だ。隠れさせようか……)
と思い、色々適当な理由を付け、少し茂みが多い場所に身を隠していろと指示をした。
そういう俺は背中につけていた刀袋の中から日本刀を取り出し、戦闘態勢に入った。
ボンッ
4課編 part2
岸辺さん:タバコ臭くてちょっと…()
天使:好きでも嫌いでもない。
暴力:暴力っぽくなくて混乱するわ。
サメ:うるせぇ
蜘蛛:特に何も思わねぇ。