部屋は静まり返り、薄暗い灯りだけが二人を照らしていた。龍水は冷たい金属の手錠をゆっくりと右京に見せる。
「右京、これを使うぞ」
僕はその手錠を見つめ、少し緊張で手が震えた。
「君……本気?」
「貴様の弱さ、もっと俺に見せてみろ」龍水の声は冷たく、厳しい。
龍水は静かに、しかし確実に手錠を開ける。
冷たい金属がカチャリと軽い音を立て、右京の手首に触れた瞬間、僕は息を呑んだ。
「んっ…つめたっ……」
冷たさがじんわりと皮膚に染み込む。金属の温度が体の感覚を鋭敏にしていく。
龍水は容赦なく両手を手錠で縛り上げる。
「キツいか?」
「うん……でも、君が、こうするなら…」
金属の輪がしっかりと固定され、動かそうとするたびに鎖がカチャカチャと音を立てる。
僕の手首は思った以上に動きにくくなり、拘束されている感覚が体中に広がっていく。
「もっと俺を感じろ。苦しいのも、快感の一部だ」
龍水は冷たい声で囁きながら、僕の胸を強く押した。
「やあっ♡…んっ…あ゛っ…くるしっ…でも…」声を殺そうとしても、震える声が漏れる。
龍水は無情にも、鎖を引き締める。
手錠の金属が肌に食い込み、わずかな痛みが快感と絡み合う。
「貴様、声を我慢するな」
「んっ…だめっ…そんなに強く押さないで…」
「もっと、俺に甘えろ。右京、俺は貴様の全てが欲しい」
右京、という呼び方が厳しく響き、僕の心臓が高鳴る。
「君はこんなときにもそんあっ♡…あっあっ…龍水…」
声は次第に掠れていき、涙もこぼれ落ちた。
「可愛い声だ。もっと聞かせろ」龍水は僕の苦しそうな喘ぎ声に興奮を隠さない。
手錠の金属音、呼吸の乱れ、そして僕の掠れた声が部屋の中に響いた。
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