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話せること、ないなあ…
【ロストクロック】第5話『いやなんでお前らは。 』
「…はあ。」
だとして、行く以外の選択肢は無いのだろう。知ってることは特に無い。だから、この世界の性質を使って買った聖書的なのを持っていこう。てかそれ以外にない。
ガチャ
「お前ら。」
「あ、来たー時雨くん。なんかあった?」
「あー…まあちょっとは…」
そういって俺は聖書的なのを差し出す。すると
「は…?これだけ?」
秋がキレ気味で言う。怖いって…
「え…っとまあ…」
「これだけ…か。お前。」
明を睨む。すまん明。…いやまて。どうしてこいつ等記憶あるんだ?
「…なあ、お前ら。」
「ん?どうしたの?」
質問はやっぱり真っ先に波留が返す。変わらないなー。
「どうして記憶、あるんだよ。だって、今まで見たこともないし…」
「「「「「あー…」」」」」
五人は口を揃える。そして見つめ合い、秋が口を開く。
「お前ちゃんとこれ読んだのかよ。 」
秋がページをめくっていく。そしてめくる手を止める。
「ここだ。」
「えーっと…」
記憶を覚えているのは一部である。
その一部は神に気に入られた、数あるもののみ。その者には能力が与えられ、
一つ、幻を見せる。
一つ、幻を聞かせる。
一つ、相手の言葉を現実にする。
一つ、記憶に残らない。
一つ、答を知る。
一つ、気体をモノに変える。
その6つが与えられる。
「…なるほど。」
「それでな、私たちは…」
「『能力』を持っている。」