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佐野いちご
95
🐰side
ナオちゃんも部活に入ってくれて楽しい日々が過ぎる。
新学期から1ヶ月と少し経った時、重大事件が起きる。
「え!ドラムの人やめちゃったんすか?!」
「そうなんよ〜元々バイトとか忙しくて来れてなかったんやけど、そっち専念したいからって今日言われてもうてさ〜、、」
悲しそうにカイリュウがそう話す。ベースとドラムの先輩は勉強やバイトで忙しく、俺もまだそこまで面識がなかったのだがどうやらドラム担当の人がやめてまうらしい。
「結構重要やから困っててさ〜、セイト知り合いでドラムできるやつとかおらん??」
「いや流石におらんけど、、ちょっと何人か聞いてみるわ」
「おん、ありがとうな。もしおったら紹介して〜」
いつもより元気のないカイリュウを見てなんとか力になりたいと思った。でも、そう簡単に見つからんよな〜、、
そんなことを考えているとあっという間に次の日。考えすぎてたら今日は弁当持ってくるの忘れてもうて、購買へ急ぐ。
肉巻きおにぎり、、?めっちゃ美味そうやんと思い手を伸ばすと同時に伸びてきた手と重なった。
「あれ?リュウキやん!」
「わ!セイちゃん!これ買うん、、?」
重なった手の先にいたのはリュウキ。初めての出会いから廊下ですれ違ったら挨拶をする程度には仲良くなった。欲しそうな顔でおにぎりに手を伸ばすリュウキが可愛くてつい譲ってしまう。
「リュウキはいつも購買なん?」
「いや今日はマミー、、じゃなくておかんの弁当忘れて購買きたんよ」
「おお俺も一緒!もし時間あるなら飯一緒に食わん??」
「え!めっちゃ嬉しい!あ、でも友だち待たせてるからそいつも一緒にいい??」
もちろんと答えて5分後に自分のクラスの教室に来るように頼んだ。
「おまたせ〜!これ友だちのトム!あ、ナオくんとラン兄もおるやん!」
リュウキの背中に隠れた長身の男。少し気まずそうにペコリと頭を下げる。
「トム??おもろい名前やな笑 俺セイトって言うねん。よろしくな〜」
ナオヤとランも挨拶を交わし5人で机を並べて昼飯を食べる。ゲームをしたりしてみんなの空気が明るくなり、トムもいつの間にか笑って素を出してくれるようになった。
「いや〜おもろいわ〜!またみんなで飯食おうや!」
リュウキが満面の笑みでそう話し、みんな頷く。
「あ、てかリュウキとトムさ、ドラムできるやつとか周りにおらん?軽音の先輩が1人やめてもうて困ってんねんけど、、」
カイリュウの言葉を思い出して聞いてみる。2人は一瞬顔を見合わせた後、リュウキが口を開く。
「俺、できるよ?」
「うえ!!?まじで??やってたん??」
「ちょっと習っとったことあるんよ、俺でよければたまになら行けるよ!」
まさかこんな身近にいるとは思わず、興奮する。
その後話は進み、ダンス部がない日はたまに来てくれることになったリュウキ。
「あ、じゃあ俺からもお願いあるんやけどさ、セイちゃんも今度ダンス部きて一緒に踊ろうや!」
交換条件としてその案を出してきたリュウキに二つ返事で承諾し、その日の昼休みは終わった。
よっしゃあ!カイリュウ喜んでくれるかな〜!
コメント
1件
あめさん、第11話読ませていただきました! 購買でおにぎり争夺戦からの急接近、めっちゃ青春って感じで胸がきゅんとしました💕 「俺、できるよ?」のリュウキくんのひと言、まさかの展開で興奮しましたね! 交換条件でセイトくんがダンス部に行く流れも自然で、この先どうなるのか本当に楽しみです。 カイリュウ先輩を喜ばせたいセイトくんの優しさが伝わってきて、ほっこりしました🌷