コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
絶対に殺してやる…!!!
ドンッ!
「うわぁあ!びっくりした!」
突然の大きな音にびっくりした。誰かさんが店のドアを叩いたようだ。
ここは街のリサイクルショップをやっていた場所の2階。そこの外にある階段を登ると、ドアがあり、そこに入ったらあるところ。
「メィリィ、どうする?」
私は同じ店で働くメィリィに小さな声で聞いた。
犯罪者や裏社会の人なら死ぬかもしれないから。
「私も考えてる。でも、別に行かなくてもよかったらどうする?ワンチャン変な勧誘かもよ?」
「うーん、そうだけどさ、犯罪者から逃げてる可哀想な人だったらどうする?」
小さな声で話し合う。緊迫した状況だ。
「そしたらさ、ドアスコープ覗こう。足音立てないで1階まで降りよう。平気?」
メィリィが部屋の先にある階段を指さす。
「うん、行ける。」
そう私が言うと、メィリィは
「じゃあ、ソビア、気をつけて。」
と言い、外のシャッターを少し開け外の様子を見ていた。
荒廃した街。数年前までは綺麗な白い団地があり、ランドセルを背負った子供達が笑いながら帰っていたのに。
いつだって人間のせいだ。
今は団地の鉄骨が隣国の特攻隊がやってきたせいで丸出しになって、街の軍が灯台のように使って、爆撃機を打ち落として。
子供も大人も、泣いたり叫んだり、ナイフを人に振ったり
日常がいなくなっちゃって…
ぁあ、自然と涙が出てきた。
シャッターを閉めて、俯き、
「私も頑張れば…」
と呟いた。
ソビアはその頃、階段をそぉっと降りていた。
何も聞こえない。それを意識して、降り切ることができた。
幸い、ゴミは部屋の隅にまとめてあるから床は片付いてるし、玄関も近い。2歩程歩いてドアスコープを覗いた。
「お前っ…!!」
思わず声を上げた。
隣国の軍の人間だ。
本当かどうか確かめるため、耳を見た。
フードで見にくいが、とんがった狐のような耳。
やっぱり、私達の様なちょびっとした耳とは違う。隣国生まれの証拠だ。育ちが違っても、
殺さなきゃ行けない風潮の今だ、常備している
短刀を持ち、玄関のドアを開けた。
相手を切ろうとした時、相手は避け、
「ちょっと待って、こっちも事情があるんだ」
と言い、フードを取り、顔を見せた。
藍色の髪、快晴の空のような瞳。
ソビアは落ち着き、
「わかった、何の話?」
と問う。そう言うと相手の答えは
「話の内容を話す前に、君のその刀や刃物という刃物を視界から無くしてほしい。じゃないと出来ない。」
と言う。意味のわからない答えだ。だが、丁寧に短刀をしまった。
すると、電柱の裏から藍髪と同じ耳の少年が出てきた。瞳の色は同じだが、髪色は黒だ。
「シィ、いいよ。」
と言われると、そいつはのこのことソビアの目の前に出てきて、二人はポケットから名刺を取り出した。
「私、ベリーメイドという刀や銃を開発している会社のトップの人間だ。グロンという。よろしく。隣のこいつはシィ、頼りないが開発テストの時に役立つ。」
ソビアは最後の言葉でピンと来て、ポケットから短刀は取り出さず、足についたスイッチを押した。
すると上のシャッターが開いて、メィリィが銃を構えている姿が丸見えとなった。
0.1秒後、バンと銃声がなった。
「君、『人身売買会社』で有名な激極の会社でしょ?ジュペクター共を連れ去った…」
すると、グロンはニヤリと笑い、
「なんで分かったの?刃物も使ってないし…」
するとメィリィは
「仲間を連れ去ったやつの特徴は覚えてますよ!シィさんも、毎日スタンガンで拷問されてるんでしょ!」
するとシィは返事をする前に、グロンに口を押さえられ、
「今回は撤退だ!あいつらを今度見かけたら必ず始末しろ!!」とシィに言い、逃げていった。
すると、ソビアは直ぐに戻り、荷物をまとめた。メィリィは驚き、止めた。
「何してるんですか!」
「いつここがあいつらによって爆発されたり、囲まれたりするかわかんないだろ!だから、移るんだ!」
「どこにですか!」
「そんなのわかんないよ!とにかく、さっさと行くぞ!」
そう言い、ソビアはバックを背負った。