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みこまめ
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放課後。
俺は教室を出る準備をしていた。
みこちゃんと一緒に帰る。
そう思うだけで、少し緊張する。
(……大丈夫)
(普通に話せばいい)
荷物を持って教室を出る。
廊下には、みこちゃんが待っていた。
みこと「すっちー、こっち!」
すち「……待った?」
みこと「ううん。今来たところ」
すち「そっか」
二人で歩き出す。
しばらくは、何も話さなかった。
みこと「……」
すち「……」
沈黙が続く。
でも、不思議と嫌じゃない。
(前は、こんなに気にしなかったのにな)
みこちゃんが隣にいる。
それだけで少し嬉しい。
みこと「すっちー」
すち「なに?」
みこと「最近、ちょっと元気になった?」
すち「……そうかな?」
みこと「うん」
すち「……みこちゃんが話しかけてくれるからかも」
言ってから、恥ずかしくなる。
すち「……」
みこと「え?」
すち「なんでもない」
みこと「気になるんだけど」
すち「……忘れて」
みこと「無理」
みこちゃんが笑う。
俺も少し笑った。
(やっぱり、こうやって話すの楽しい)
(みこちゃんと話すの、好きだ)
その瞬間、また胸が跳ねる。
すち「……」
みこと「すっちー?」
すち「……なに?」
みこと「顔赤いよ」
すち「……また?」
みこと「また」
すち「……もう」
みこちゃんが楽しそうに笑う。
みこと「すっちー、最近よく赤くなるね」
すち「……みこちゃんのせい」
みこと「俺のせい?」
すち「……そう」
みこと「なんで?」
俺は答えられなかった。
(だって、好きだから)
すち「……秘密」
みこと「えー、教えてよ」
すち「無理」
みこと「じゃあ、いつか教えて」
すち「……うん」
二人で歩く。
夕方の道を、ゆっくり進む。
しばらくして、分かれ道に着いた。
みこと「じゃあ、また明日」
すち「うん。また明日」
みこちゃんが手を振る。
俺も手を振り返す。
そのまま一人で歩き出す。
(……楽しかった)
(また一緒に帰りたい)
そして――
(俺、やっぱりみこちゃんのこと好きなんだな)
そう思いながら、俺は家へ帰った。
コメント
1件
全然派手な展開とかないのに、めっちゃ刺さる回だった…!すっちーの「みこちゃんのせい」「秘密」って照れながら言うところ、もう完全に恋する男子って感じで可愛すぎるだろ。そしてみこちゃんが「いいから教えて」って詰め寄るんじゃなくて「じゃあいつか教えて」って言える距離感がまたいいんだよな。最後の「やっぱり好きなんだな」って自覚で終わるのも、ジワジワくる青春だわ。碧さん安定の空気感、好きです🔥