《注意事項 必ずお読みください》
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※nrrd
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nrs:side
「成瀬お疲れ〜」
「あー…らだおもおつ〜」
毎回恒例の連続大型の対応に追われ長時間ヘリを運転し続けた俺とらだおは流石に疲労感が凄く、心身ともに限界を迎えソファーに倒れる。
疲労が溜まった身体を休めよう、と椅子で目をつぶっていると、受付でガタッと物音が聞こえた。
「ちょっと見てくるわ。」
様子を見に行くも人の気配はせず、何故か飲み物だけが置かれていた。
普通、警察官ともあろう者が得体の知れないものを飲むのは絶対にありえないが、水分ゲージがミリな事もあり飲むしかない。
「…あっま!コレ本当に飲み物?」
人が飲んでもいい物なのかと疑うが、ちゃんと水分ゲージは回復していたので大丈夫らしい。
数分後、らだおはすぐに次の大型対応に行き、俺も体に異常はないため向かうことに。
rdo:side
「ぐあ〜ッ!疲れたぁ〜」
「らだおくん、さっきのアタック上手かったね。」
「我のヘリで応援に行った時には、もう敵ヘリいなかったぞ!」
「んふ〜、今日調子いいかも〜?」
警察署に戻りいつもの椅子周りに座り、さっき対応が終わった大型のフィードバックをしていると、成瀬も少し遅れて戻ってきた。
「お、成瀬もおつ〜」
「んー、おつ。
…あーらだお、今日って泊まりだよね?」
「ん?何処に?」
「え?俺ん家だけど。」
突然みんなのいる場所で意味のわからないことを言い出す成瀬と、何故か気まずそうにしている同僚達で空気は死んでいる。
「ハイ?俺成瀬の家に泊まったことないよ?」
「はぁ?今日はずっと一緒にいる約束だっただろ!」
気まずい空気感になり戸惑っていると、マトリ終わりのキモセンが帰ってきた。
何か知っている事は無いかと聞くと、心当たりがあるのか逃げようとしていたから、マンゴーに捕まえてもらった。
「で、成瀬は今どういう状況なんですか?」
「スーッ…アレは”関係性記憶改変薬”なんだ!
簡単に説明すると、”飲む直前に見た”相手との”関係性”だけを、恋人であったという記憶に書き換えてしまう薬なんだ。」
「…..はぁ?」
頭の整理が追いつかない。
いやどういう理屈だそれ。
「…つまり、成瀬はその薬を?」
「うん、まぁ多分飲んだね。」
キモセンが苦笑いしながら肩をすくめる。
「飲んだ直後に見たのがらだおだったんだろうな。」
俺が大型対応に向かう時、成瀬がちょうどこっちを見ながら戻ってきてた。
確実にあのタイミングだろうな…。
「え〜…キモセン、俺どうしたらいいんですか?」
「とりあえず解毒剤が手に入るまでは恋人のフリをしてもらうしかないな。」
「えぇ〜…」
俺が悩んでいると、2階の休憩室の方から「らだお〜、一緒に飯食おうぜ〜」とか
結構明るめな声で呼んでくる。
「ほら、呼んでるから行ってこい!」
「はぃ…」
nrs:side
「おーい、らだお〜?早く来いって〜」
2階奥のソファーから呼ぶ。
何か今日は、らだおの反応がいつもより冷たい気がする。
…機嫌が悪いのか?
まぁでもあいつ、ずっと現場続きだったしな。
今日は家に帰ったら甘えさせよう。
…..あれ?そういえば昨日って、一緒に飯食って、シャワー浴びて、そのあと___
(…なんで、思い出せないんだ?)
こめかみに手を当てる。
ふと、頭の中の記憶が少しだけブレた気がした。
でも、それでも____
「…..らだお、俺やっぱりお前がいないと、落ち着かねぇわ」
らだおが目の前に来た。
その顔は、少し引きつっていた。
rdo:side
「な、成瀬…ちょっと話があるんだけど」
「ん?どうした」
あまり表には出さないような笑顔で見つめられると、心臓が妙に跳ねる。
いや違う、これは薬のせい。
成瀬の意思じゃないんだから、俺が冷静でいないと。
「お前さ…最近記憶おかしいんじゃない?」
「おかしい?なにが?」
「その、俺たちは恋人じゃないし」
そう言うと、成瀬の表情がほんの一瞬だけ曇った気がした。
「…….嘘だろ?」
その言葉はあまりにも切実で、喉の奥が詰まった。
普段ならハッキリと「違う」と言えるはずなのに。
「…ごめん、冗談だよw」
無理やり笑って、そう返した。
「はぁ?も〜なんだよ、マジで焦ったって!」
成瀬がいつもの調子で笑う。
その笑顔がいつもより素に近くて、少し胸が痛い。
食事が終わり1階に戻ろうと階段へ向かうと、すぐそこで聞いていたらしいキモセンが少し笑いながら言った。
「じゃあ、解毒剤が手に入るまでは”恋人のフリ”頼むぞ」
「…はぁい」
成瀬の恋人のフリをする事になってから数時間経ったけど、意外と接触する事はなく、その日の夜___
あのままだと成瀬の家に泊まる事になってしまいそうだったから、無理やり本署の仮眠室で泊まる事に。
「じゃあ俺寝るから、成瀬も早く寝ろよ」
明かりを消し寝よう、と目を閉じていると、急に足元からモゾモゾと何かが入ってきた気がした。
布団をバッ!と捲り、足元を見ると成瀬が入ってきていた。
「お前何してんの!?」
思わず声が裏返る。
成瀬はまるで当然のような顔でこっちを見上げている。
「いや、一緒に寝ようと思って。」
「一緒に寝ようと思って。じゃないが!?別々で寝るって話だっただろ!」
「いいじゃん別に減るもんじゃないし。」
慌てて布団を戻そうとするのを、成瀬が軽く押さえる。
「なぁ、らだお。」
「…なんだよ。」
「俺さ、こうやって隣にいないと、落ち着かないんだけど。」
暗がりの中で、冗談じゃなく本気で言ってる顔をしてた。
成瀬はそのまま、俺の横に入ってきた。
「ちょ、お前近いって〜…」
「はぁ?離れたら寝れねぇじゃん。」
少し顔を睨みながらも、成瀬が目を閉じたのを見て、結局何も言えなくなった。
呼吸のリズムがゆっくりと揃っていく。
このままじゃ、なんか俺まで勘違いしそうになる。
成瀬の髪が頬に触れた瞬間、それを振り払う勇気が出なかった。
翌朝。
目が覚めると、成瀬は俺を抱き締めたまま熟睡していた。
至近距離で見た顔が、思ってた以上に穏やかで、しばらくの間、ただ見とれてしまった。
「…お前意外と寝相いいな。」
「ん…おはよ…」
「…おはよ。」
お互いに挨拶をすると、何故か気まずくなって、着替えを済ませて一人で足速に仮眠室を出た。
「はぁ〜…」
大型が来なくなるチルタイム、本署外のベンチに一人座り、ため息をついていると、頬に冷たい何かが触れた。
「冷たっ…なんだぺいんか」
「なんだってなんだよ…今日どうした?」
悩みを話せと言わんばかりの眼差しで見られ、別に言うつもりはなかったが、そういう空気になってしまった____
「…実は今成瀬が変な薬飲んじゃって、俺の事恋人だと思ってるんだよね。
最初は違うってハッキリ伝えようと思ってたんだけど、アイツの目を見たら言えなくなっちゃって。」
「じゃあちゃんと言えてないから、今恋人のフリしてるって事?」
「…そういうこと。」
「なるほどな〜…」
ぺいんが頭を傾げながら考えていると、事件対応終わりの成瀬が丁度帰ってきた。
署に入っきて直ぐに、成瀬は俺の元へ駆け寄ってきた。
「らだお〜、疲れたから膝貸して〜」
「え〜…しょうがないな。」
これも演技だからと、自分に言い聞かせ仕方なく成瀬に膝を貸す。
その隣でずっと見ていたぺいんが、何か思ったのか俺に伝えようとした時、丁度事件が起きて聴き逃してしまった。
その後俺と成瀬も事件対応に向かい、数件対応を終わらせたあと本署へ戻ると、丁度ぺいんだけだった。
「ぺんさんさっきなんて言おうとしたん?」
「さっき?…あ〜。
いや、何からだお満更でも無いよね?」
「…どういうこと?」
「お前成瀬君との恋人ごっこ、別に嫌いじゃないだろ?」
ぺいんの言葉は少し図星で、言い返そうにも言葉が出て来ない。
「俺はらだおが決めた事なら絶対否定しないけど、1回成瀬とちゃんと話し合った方がいいよ。」
そう少し説教じみた声で俺に言った。
俺自身、ちゃんと話した方がいいとは思っていたけど、今この関係のままが良いと、心の奥底で望んでしまっている自分が居て。
だけど伝えぬまま成瀬が元に戻った時、どうなってしまうのかが分からなくて怖い。
「…今日、話してみる。」
「うん、頑張って」
すっかり日が暮れ、辺りが暗くなり始めた頃、帰ろうとしていた成瀬を引き止め、話し合いをする事に。
「らだお、話ってなに?」
初日のことを思い出した。
あの時はちゃんと伝えようとしたのに、あまりにも悲しい顔をする成瀬を見て、言葉が喉から出なかった。
でも今日は、成瀬の為にも伝えると決めたから。
「っ…成瀬、俺らは恋人じゃないんだよ。」
「…はぁ?らだお、お前また嘘ついてる?w」
「…今成瀬は薬の影響で記憶がおかしくなってるんだよ」
嘘だと信じていたのであろう成瀬の表情は、また曇って行った。
「…薄々そうだとは思ってた。今俺は頭がおかしくて、付き合えてるのは夢で、らだおが俺の横で笑ってるのも夢なんだって。」
「やっぱ改めて自覚すると、辛いな…笑」
俺は成瀬の為を思って真実を伝えたのに。
目の前で悲しむ成瀬を見て、胸が張り裂けそうになる。
「成瀬っ…」
「…ごめん、頭冷やして来るわ。」
伸ばそうとした手を止め、去っていく背中をただ眺めた。
nrs:side
「はぁ〜…」
らだおの傍から離れ、よく事件対応後に二人で雑談をする屋上に無意識に来ていた。
冷たい風に当たり、月明かりに照らされながら1人で考える。
薄々わかっていたことなのに、らだおを無理やり恋人ごっこに付き合わせていたことに腹が立つ。
俺が恋人としてらだおと過ごしていた日々の記憶は嘘の記憶。
でもこの数日間での記憶は本物だった。
「…ちゃんと付き合ってからしたかったなぁ。」
「成瀬…やっぱここにいた。」
rdo:side
「成瀬…やっぱここにいた。」
「…らだお」
人の直感は凄くて、成瀬がいるだろうなって感じた。
髪が風になびき、成瀬の表情が見えない。
お互い沈黙を続けていると、成瀬が先に口を開いた。
「…らだお。薬の効果が切れても、俺は、多分同じ気持ちのままだと思う。」
らだおは答えかけて、でも言えない。
風が吹き、どちらも一歩を踏み出せないまま。
すると、いいところでスマホが鳴った。
<解毒剤が手に入ったぞ、下で待ってるからな!>
スマホの音で、いい感じに空気が柔らかくなった気がして。
成瀬はゆっくり笑う。
「……どうする?らだお。」
____夜の屋上で、月明かりに照らされた二人の影が、数センチ近づいた。
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