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「はいあんたたちー席ついたかしらー?」
わからせ団のボスメスグマ、
《わからせ屋》のギンジローちゃんは
わからせ団幹部の三匹のつよつよベアー
達を見渡しました。
ここでわからせ団幹部たちを紹介しましょう。このお話はなるべくサクサクベアーで
アッサリ終わらせたいのでボスラッシュクマ達の能力もサクッと紹介しちゃいます。
「ボス、このカニカニパウダーくっそうめぇですね。」
そういいながらカニの脚を煙草のように加え
豪快にドカッと座る柔道家のような体型の
このオスグマ。
この子の名前はカニドーラク、人間と、カニしか食べない偏食家のオスグマです。
彼のわからせ能力は
《肉体と精神をわからせる能力》。
彼は自らの肉と精神を限界まで
わからせることで彼の身体はダイヤモンドの
ように、あるいは甲殻類のように固くすることができる ムキムキベアーです。
それだけではありません。
彼はあらゆる人間の 武道家をわからせたことで彼はあらゆる武芸を網羅し、自らの精神を限界までわからせたことで彼は武道家のつよつよベアーと なったのです。えらいですね。
彼は今カニの脚の中に大量のカニの粉末を
ぶちこんだカニカニパウダーを大量に吸い
脳内にカニをキめることで精神を高ぶらせて
おりました。
果たして彼程度のざこざこ ベアーがどうカムイちゃんをわからせるのか、 楽しみですね。
「ピピピ……ピピピ……データ観測中、
データ観測中……..。」
これでもかってほどデータを観測している
全身サイボーグのオスグマ、ロボ。
データキャラは大概データ外のことを
されてわからせられるのがお決まりですが
大丈夫なんでしょうか?
ナレーターのおねえさん、ちょっと心配
です。
彼のわからせ能力は 《科学をわからせる能力》。
彼はありとあらゆる人間の科学者をわからせたことで現代の科学兵器で出来ることは
大抵なんでもできます。核も使えます。
もうこの子一匹だけで良いんじゃないでしょうか。
このロボくんは他の頭よわよわベアーと
ちがって少しかしこいので、ちゃんと
カムイちゃんをわからせるためにカムイちゃんの町に核ミサイルをポイッてしました。
しかしそこはナチュラルボーンつよつよ
ベアーカムイちゃん。
世界をわからせるほどの純然たる暴力に
よって核兵器を掴んでなげて宇宙まで
ポイってしてしまいました。
この世界のお月さまが星形になり
気候とか重力とかいろいろがめちゃくちゃに
なったのもロボくんとカムイちゃんの
仕業です。
ほんとうに悪いクマちゃん達 ですね。
全部ロボくんとカムイちゃん と核兵器を生みだしちゃった頭よわよわ 人類さん達のせいです。あーあ。
おねえさんおこりますよ?
ちなみにロボくん、そのあとギンジローちゃんにめちゃくちゃ怒られてしょんぼりベアーになってしまいました。かわいそうですね。
「……..。」
他の幹部ベアー達よりも一回り大きい
じっとりと濡れたイケメンベアー。
レイニー。
彼は雨の日にしか能力が使えません。
彼のわからせ能力は《雨をわからせる能力》。彼は雨の日にだけものすごい速さで
瞬間移動ができます。そのスピードだけなら、 カムイちゃんより上です。
彼にはがんばってほしいですね。
さてそれら三匹を束ねるつよつよベアーの
ギンジローちゃん。
ギンジローちゃんのわからせ能力は
《フィクションをわからせる能力》。
彼女はフィクションにできることは
大体なんでもできます。
彼女はかよわい人間さん達だけに効く
架空の重力を生み出しまわりの建物や土地をこわさずにジャポポン諸島のえらい人達を
全員まとめて3日でわからせました。
こうすれば建物や土地を壊さずにおいしいごはんがたべられるしふかふかの布団で眠れるからです。
ギンジローちゃんは他の頭よわよわベアー
達よりちょっとかしこいようですね。
もちろんこの架空の重力は彼女のわからせ
能力のほんの一握り。
これはもしかしたらもしかするかもしれません。
と、ここで幹部の内の一匹であるレイニー
くん、おもむろに手をあげます。
トイレに行きたいのでしょうか?
いいえ、違います。
「ボス、カムイちゃんは化物です。
俺たち全員でまとめてぶん殴りにいった方
がよくないっすか?」
レイニーくん、身も蓋もないことを言いました。
でもレイニーくんの言うことも一理あります。
ボスラッシュなんて戦力の分散でしか
ありません。
それがどれほどの愚策であるかは 頭よわよわベアーさん達でも簡単にわかる ことです。
これに、ギンジローちゃん。にっこりしました。
そして、ギンジローちゃん。レイニーに
にっこりした顔で近づいていきます。
ご褒美がもらえるのでしょうか。
「オラァ!!!!!」「ブッ!!!!????」
ギンジローちゃん。レイニー君に割りと本気のビンタをしました。
ここは室内で雨が降ってないので、レイニー君、避けられませんでした。
パワハラです。暴力です。SNSに拡散されれば人間さん達なら一発でアウトです。
ですがギンジローちゃんはかわいいクマさん
なのでセーフです。
「あんたバカァ!!!???あんたはこれまで
わからせ団で何を学んできたのォ!!!!!????
自分が強いと思い込んでるやつをタイマンで
わからせる。
それがわからせの流儀でしょうがぁぁぁ!!!!!
このバーーーーカ!!!!バカバカバカ
バーーーーカ!!!!!!!」
ギンジローちゃん、言い過ぎです。人にバカって言ってはいけません。ジャポポン諸島で
はバカという言葉は第一種チクチク言葉として使用を固く禁じられております。
ですがギンジローちゃんはかわいいクマさんなのでセーフです。
「すいやせん……。」
これにはレイニー君もすっかり立場を
わからされしょんぼりベアーになってしまい
ました。かわいそうですね。
ギンジローちゃんがフンッと言い。
レイニー君の肩に腕をポンってしました。
「あんたのために最高級の母親グマと
夫とその息子を用意しておいたわ。さっさと
ルーティーンをしてきなさい。
あんたには期待してるわよ。」
この言葉にレイニー君。
「………あざす。」
と答えて席を立ち、ノッシノッシと歩いて行きました。最高級のお母さんベアーと夫と息子を用意してのルーティーン?一体何をするのでしょうか?
準備運動でもするのでしょうか?
「カニドーラク、あんたも持ち場に
つきなさい。あんたの働き次第で、こっちの
わからせ率が大分変わるわ。死に物狂いで
がんばりなさい。」
このギンジローちゃんの言葉にカニドーラクくん、噛んでいたカニの脚をベキリと噛み砕き。
「……オウ。」
と言ってノッシノッシと歩いていきました。
彼の役目はチェスで言うところの捨てゴマです。クマなので捨てグマでしょうか?
彼の役目はカムイちゃんを調子づかせ、
油断させ、圧倒的強者のカムイちゃんの
隙を作ること。
彼のがんばりしだいでこのお話の結末が
大きく左右されます。
せいぜいがんばってほしいですね。
「ロボ、今のわからせ率は?」
「ピピ…..ピピ….わからせ率….10%、
ピピ…..ピピピ……。」
「上出来よ、1%あれば余裕でわからせられるわ。行きなさいロボ、出撃よ。」
「エンジン、キドウ、シュツゲキ、シュツゲキ。」
そう言ってロボくん、マッハを越える速さで
飛んで行きました。
こんなことをしたら当然建物が
めちゃくちゃになってしまいますが
ギンジローちゃんの
《フィクションをわからせる能力》
で建物の破壊をなかったことに
しました。
便利ですね。おねえさんも欲しいです。
一人になったギンジローちゃん。
ニッチャァァァと笑います。
「待っててね、おねえちゃん。」
そう言ってギンジローちゃんは
次元の狭間へと消えてしまいました。
彼女はカムイちゃんの妹なのでしょうか?
いいえ違います、ガチの他人です。
彼女はカムイちゃんの厄介ファンでした。
カムイちゃんが大大大大好きすぎて存在しない記憶を自らの脳内に埋めつけ
愚かにも自らをカムイちゃんの妹だと思い込んでいるのです。
彼女は自分のことをカムイちゃんの妹だと
思いこんでいる精神異常クマさんなのでした。
ぜったいに関わりたくないクマさん
ですね。
さて、役者は揃いました。
後はカムイちゃんがわからせ団をわからせるのか、わからせ団がカムイちゃんをわからせるのか。
仁義なきわからせ合戦待ったなし
はっけよーい、のこったのこった。
(最後まで読んでくださりありがとうございました。)