テラーノベル
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不明ちゃん。
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足元で砂利が崩れる音がした。「……うわっ!?」
反射的にたいまつを掲げる。
ぼんやりとしたオレンジ色の光が、闇を押し返した。
そこは、終わりの見えない巨大洞窟だった。
天井は遥か上。
鍾乳石が牙みたいに垂れ下がり、地下湖は静かに波打っている。
遠くでゾンビのうめき声。
スケルトンの弓を引く音。
そして――どこかで、低く唸るような音。
「まさか……本当にマイクラの世界……?」
ポケットを探ると、木のツルハシが一本入っていた。
意味がわからない。
でも握った瞬間、不思議と使い方がわかった。
カン。
カン。
カン――。
石を砕く音が洞窟中に響く。
その時だった。
ザバァッ!!
地下湖から何かが飛び出した。
「うわああっ!?」
巨大なウーパールーパーだ。
普通の何倍もある白い身体。
つぶらな瞳でじっとこちらを見ている。
敵じゃ……ない?
恐る恐る近づくと、ウーパールーパーは「きゅるる」と鳴き、洞窟の奥へ泳ぎ始めた。
まるで「ついてこい」と言っているみたいに。
「……行くしかない、か」
たいまつを片手に後を追う。
道はどんどん深くなる。
鉄鉱石。
金。
レッドストーン。
見たこともない巨大な結晶洞窟。
そしてついに――。
巨大な空洞の中心に、“それ”はあった。
黒曜石でできた古代遺跡。
中央には、青白く光る奇妙なゲート。
近づいた瞬間、脳内に直接声が響いた。
「プレイヤーを確認」
「異世界接続を開始します」
「……え?」
地面が揺れる。
ゴゴゴゴゴ――!!
暗闇の奥で、無数の赤い目が一斉に開いた。