テラーノベル
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不明ちゃん。
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たいまつの火が、ぶわっと揺れた。暗闇の奥。
無数の赤い光が、ゆっくりとこちらへ近づいてくる。
カツン。
カツン。
カツン……。
石を叩くような足音。
「な、なんだよ……!」
思わずツルハシを構える。
だが次の瞬間、赤い目の正体が光の中へ現れた。
――それはスケルトンだった。
だが普通じゃない。
全身が黒曜石の鎧で覆われ、胸には紫色の光る紋章。
手には見たこともない黒い弓。
その数、一体や二体じゃない。
十体以上。
「嘘だろ……」
ウーパールーパーが威嚇するように鳴く。
すると中央のゲートがさらに激しく発光した。
「侵入者確認」
「古代監視兵を起動」
ズドォン!!
洞窟全体が揺れた。
遺跡の奥の壁が崩れ落ち、巨大な影が立ち上がる。
最初に見えたのは、青白く光る二本の角。
次に、闇より黒い巨体。
そして胸の中心で脈打つ、禍々しいコア。
「……ウォーデン?」
いや、違う。
普通のウォーデンより遥かに大きい。
身体中に古代文字みたいな模様が走っている。
その怪物が、ゆっくり顔をこちらへ向けた。
洞窟の空気が震える。
ドゴォォォォン!!
咆哮だけで岩壁にヒビが走った。
「逃げろぉぉぉ!!」
その瞬間、黒曜石のスケルトンたちが一斉に弓を引いた。