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朝は焼ける様に熱くて夜は凍える様に寒い
みな不平等だからこそ平等で
褒め言葉は理由もなく疑うのに
蔑む言葉は理由もなく信じてしまう
良い人は偽善者とよばれ
悪い人はかっこいいと言われる
きっと全ては多面で出来ているのに
1面でしか見れない私
誰かに縋る人を蔑むくせに
縋れるような人も縋る勇気もない私
世界は不平等で出来ている
「ふうばあちゃんここでいいー?」
「あらありがとうね」
「また困ったら助けるからいつでも頼ってね!」
「あら、ほんとにしおんちゃんは優しい子ねえ」
「そんなことないよ〜」
別に私は人を助けたい訳じゃない
助けたくない訳でもないけど
ただこうすると周りの目が優しくなるから
所詮、人を自分の自己肯定感の道具にしてるに過ぎない
「またやってるの?」
「へ?なんのこと?」
「その気持ち悪い偽善行為」
「酷いなあ少しでも助けになりたいだけだよ」
「人殺しがよく言うよ」
「別に助かってる人がいるのは事実なんだから
いいじゃん」
「それで何の用?」
「仕事のついでに顔を見に来ただけだよ」
「来なくて結構なんだけどな」
「そんなつれないこと言うなよ
で、いつになったら戻ってくるわけ?」
「言ってるでしょ私は戻るきなんてない」
「人助けなんて向いてないよ」
「貴方に決められたくないわ」
「じゃあ
君はさっき助けた老人が死んで悲しめる?」
「さあどうだろうね」
「殺して確かめてあげようか」
「余計なことしないで」
「ほんとに君ってつれない人だなあ亅
彼は昔の仕事仲間
それ以上でも以下でもない
少しの間お互いの背中を預けてたってだけ
お葬式屋さん
私の職場である
理由は別にそこまでない
募集の中で1番目に止まったから
でも少し人が亡くなった時の悲しみを分けて欲しいからだったかもしれない
私は自ら人の命に悲しむ資格を
持っていなかったから
「しおんちゃんー?」
「はーい!」
「お線香の在庫みてほしい!」
「りょーかい!」
彼は同期の八尾
ピアスを開けていて見た目は少しチャラい
でも性格は案外きちんとしていて元気を分けてくれる。
そんな彼は先輩にも好かれている。
「お疲れ様ー」
ピタッと冷たい物が頬にあたる
「わっ」
「疲れた顔してるから
元気になる魔法のジュース」
「魔法のジュースってコーラじゃん笑」
「でもコーラ飲んでると悩んでることどうでもよくなんねえ?」
「えーそうかな」
「でもありがとう。
八尾の気持ちで元気になったよ」
「ならよかったけどよ。
あんま無理すんなよー?
しおんちゃんは大切な同期なんだから」
「うふふありがとう」