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少し埃の匂いがするあまり使われていない空き教室。6つほど机が置かれていてもともとは放送室だったとかで床には防音性のある絨毯のようなものがしかれている。ええと…音楽室にしかれているようなものを想像していただければいいと思う。
「考えごと?」
ぐっ、と腰を限界まで引いてすぐさま最奥へと押し入ってくる大森先生のモノ。その反動でびゅるるっと俺から精液がとび出て俺の腹へと着地する。喉からは自分でもはしたないと思う艶声が発せられて、それが情けなくてまた涙が出てくる。
「ううっ、う、もうやぁん、やぁ゙…あ゙ぁッ…!」
「はは、だいぶとろとろになっちゃったね」
口角を妖艶に上げてそう揶揄ってくる目の前の男を微かな抵抗として睨みつけようとするけど、もはやそうする気力さえなくてただ与えられる快楽に啼かされるだけだった。
「あんっ、やあぁ…、せんせぇっ、ひあぁ゙っっ♡」
暴力ともとれるほど強い快感に気が遠くなりそうで、一体どのくらいの間俺らは体を重ねてるんだろうか、と意識をそらす。
「自分でももうわかってるよね?さすがに毎日放課後呼び出されてたら」
「…」
「はぁ…、あのさぁ、その髪色とピアス!かんっぜんに校則違反だから」
「…別に良くないですか?誰にも迷惑かけてないし」
「いやそういう話じゃなくて、校則だから。いい?ピアスは明日から外すように。それから髪の色も遅くても今週中には黒に戻して」
金色に染めている髪の毛と、耳元に飾られているピアスをびしっと指さしながら淡々と述べる俺の担任、大森先生。
叱られているのは他でもない自分だが毎日毎日大森先生もやるなーなんて他人事に考える。わざわざこんな誰も来ない教室まで呼び出してさ。
まず見た目からしてこの人は『THE 真面目人間』という感じがする。ブラウスは第1ボタンまでしっかり留め、無地のネクタイはいつ見ても乱れていることが無い。それにしっかりクリーニングされてるだろうスーツを身にまとっていて、俺からするとめっちゃ動きずらそう。髪の毛は真っ黒だし、メガネもつけてるから堅い印象をどうしても抱く。
そもそも俺は大森先生があまり好きではない。何考えてるか分からないし、暗いし。地味だし。絶対モテないでしょこの人。
「なんか大森先生って童貞感つよいよね」
「…は?」
怪訝そうに眉を寄せる大森先生。そりゃ不快だろう、急に説教中の生徒からこんなこと言われたら。
「…どういう意味?」
「だって彼女とかいたこと無さそう、もう28?だっけ、さすがにやばいんじゃないの笑 」
こうも毎日呼び出されていると、自分が悪いのだろうが少しずつストレスが溜まってきていた。少しだが嫌がらせしてやろうと思い軽く煽ってみる。
「もしかしてゲイとかそういうやつ?ねえ、 抱かせてあげようか?28で童貞なんて可哀想だし」
もちろん冗談である。よりにもよって、若干嫌い気味の大森先生に抱かれるなんてぜったいやだ。
どんな反応がかえってくるのだろう。
動揺するだろうか、怒るだろうか、それとも、「くだらない」とか言ってさらりと受け流すのだろうか。
…うーん、3個目が一番つまんないな。
ま、どうであれ、高校生のガキにこんなこと言われて良い気分にはならないだろう。
「いいの?」
返ってきた反応は、予想していたものとは全く違うもので。油断してたら、間違いなく情けない声が出ていただろう。
いっつもは真っ黒な瞳は獣のように光り、普段から口数が少なく滅多に動かない唇はにやりと三日月を描いていた。あきらかにいつもの大森先生じゃなかった。
思いもよらない反応に面食らっていると、しびれを切らしたのか乱暴に机に押し倒される。頭と背中をうったからかジンジンと痛んで眉間にしわを寄せるも、いつのまにか両手を大森先生の片手でひとまとまりにされ、机に縫い付けられる。揺れた反動で机や椅子はがたがたと大きく音が鳴らし、今の状況を理解するのに時間がかかった。
「はっ…?え、ちょっと、どういうつもり…?」
情けなく声が震える。現実を受け止めたくなくて無理やり口角を上げるがどう見ても虚勢を張ってるようにしか見えないだろう。
「抱いていいんだよね?」
「…?え、や、冗談に決まってんじゃん、なに本気にしてんのっ」
「悪いけど僕『冗談通じないやつ』で有名なんだよね」