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#暁山瑞希
ねる
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475
黒 瀬 ↻
102
おもち
31
普段から勉強詰めで運動不足の類は肩を大きく上下させながら家の前まで辿り着いた。息を整えてから扉を開けようと深呼吸を始めるが、それより先に玄関の扉が開いた。
朝比奈母「あら、類。お帰りなさい」
類「た、ただいま」
朝比奈母「走ってきたの?」
類「ぁ、た、たまにはと、思って」
朝比奈母「過度な運動で体崩したら勉強の効率が下がるんだから、ほどほどになさい」
類「はい…」
帰路に走る事にすら文句に似た小言を言われる。体調を崩した時に真っ先に心配するのも勉強の効率。
類は光と闇のギャップに打ちのめされていた。
次の日も、司はそこに居た。
司「類…!」
類「ぁ…」
司は類に駆け寄って、目線を下げた。
司「昨日はオレが何か言ってしまったのだろう…?類が嫌なら聞かないし、無理に俺の家に来なくても良い。…だから、ここで少しだけでも話をしてくれないか?」
類は司のその言葉に、眩しさから目を細めた。
類(やはり君は…穢れを知らない[[rb:一等星 > スター]]だ…)
類「僕で、いいなら…」
それから類は、色々なこととを聞いた。色々と言っても司が属するワンダーランズ×ショウタイムというショーユニットの話が主だった。
そうして話していく内に、類の演出家としての才能と、何より、類自身が演出の意見を振った時に楽しそうな事を、司は見抜いていた。
司「これは、類にやる」
類「だい、ほん…?」
司「嗚呼、貰ってくれ。眺めるだけでもいいし、…類が考えた演出を書き込んでも良いんだ。」
類「いいのかい…、台本、なんて…」
司「類に貰ってほしいんだ」
類「……あ、ありがとう…」
類は、ふわりと微笑んだ。
その夜の、頂の時間。何時もの、反抗の時間。
まふゆ「…類、今日良いことあった?」
類「う、うん……あったよ」
ゼリー飲料を口に流し込みながら、類は返事する。以前よりも表情と声に色を取り戻し始めた類を見て、まふゆも自身に色が戻って来た事を実感した。
類は鞄の中から、本のようなもの?を取り出した。
まふゆ「何?それ?」
類はソレをギュッと抱きしめた。
類「司くんが…ショーユニットに所属しているらしくて…それで…えっと…」
目をキラキラとさせながら類が続けた。
類「僕に、演出を考えてみないか…って…!」
そんな類を見て、まふゆは思わず類の頬を撫でた。相変わらず何の行為か分かっていないが…いずれ分かるだろう。
でも、そんな類が急に顔を伏せた。
類「でも、姉さんが…」
嗚呼、どこまで優しいんだろうか、この子は。
まふゆ「私は大丈夫。私には、ニーゴの皆がいるから。」
台本を抱きしめ直した類を見て、私は安心して類の頭を撫でた。
コメント
1件
読了しました……!このエピソード、すごく好きです。 司くんが類くんに台本を贈るところ、本当に「一等星」みたいな眩しさで……。 あの、穢れを知らないからこそのまっすぐさが、逆に切なく響きました。 そしてお姉ちゃんの「私は大丈夫」という言葉、もう……優しすぎて泣きそうになりました。 みんなで類くんの色を取り戻そうとしてるのが伝わってきて、胸がじんわり温かくなりました……。続きが気になります。