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Hey!Say!JUMP

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Hey!Say!JUMP

1 - 第1話

♥

71

2024年05月02日

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「モテたーい!」

ライブで披露するBESTコントの練習中。

「大ちゃん、モテたいか~!!」

「モーテーたーい!!」

大声で叫んでいるところに年下組の7がやってきた。

「何してんの?」

知念が伊野尾にきく。

「今度のライブで披露するコントの練習中」

「おもしろそー!俺たちもまぜて」

中島がきく。

『いーよ』

「俺はいいや」

「僕も」

6人でコントの内容を考え、山田と知念は少し離れたところで遊んでいた。

「わーい!涼介がおにー!」

「まて~」

2人はおにごっこをしていて、山田が知念を追いかけていた。

「涼介!?」

偶然知念が山田の方を振り返って見た瞬間、山田の足が止まった。不思議に思った知念が駆け寄ろうとしたのと同時に、山田が膝から崩れ落ちた。

「涼介?涼介?」

知念の大声をきいた6人が「知念どうした?」と駆け寄る。

「涼介が、りょーすけがぁ 」

涙声になった知念を伊野尾が落ち着かせようとする。

「山田?山田?」

八乙女や薮、髙木が必死に山田を起こそうとするが、山田の目は閉じたまま。

「りょーすけぇ」

「知念、知念落ち着いて、何があったの?」

泣き出してしまった知念を、伊野尾が落ち着かせながら、少しでも情報を聞き出そうとした。

「りょーすけと、おにごっこしててっ…。りょーすけがきゅうにとまったからっみたらっ…。

 りょーすけぇ…」

「病院行ったほうが…」

「近くの病院まで結構時間かかるよ」

「でも、じゃあどうするの?」

『・・・』

知念の泣き声だけが部屋着にひびいた。

すると、ハッとしたように顔を上げた。

「白雪姫!」

『は?』

「ほら、白雪姫ってずっと寝たままになったでしょ?で、王子様がキスしたら目覚めたじゃん。

 姫は山田で王子はこの中の誰かってことで。一回試してみようよ!!」

「えっでも」

「たっ確かに」

「やってみる価値はなくはない…かも…」

「りょーすけぇ」

「誰からやる?」

「ここは言いだしっぺの大ちゃんから」

裕翔が言った言葉に知念以外が賛成した。

「よしっじゃあ俺からね。いくよ」

有岡が山田の顔にゆっくり近づいた。

チュッ。

ゆっくり顔を上げる。山田の目は閉じたまま。

「あれっ。おかしいな。もう一回いい?」

もう一度、山田に顔を近づけた。そしてキスをする。

ーまさにその時、山田の目が開いた。

「んーーーっ!!!?」

「うわっびっくりした!」

「やったー!大ちゃん、さすが!」

「りょーすけ…なの?」

みんなが騒ぐなか山田は一人、混乱していた。

「なんで大ちゃんが俺にキッ…///…へ?」

「山田が知念とのおにごっこ中に倒れて、心配したんだよ」

「そしたら大ちゃんが白雪姫みたいに、山田が姫、王子様を誰かにしてキスしたら起きるんじゃな

 いかって言って…」

「言い出しっぺの大ちゃんが王子様役になって、山田にキスをしたわけ」

「そしたら見事、二回目で山田が目覚めたの」

山田に四人が説明した。まだよく分かっていない様子だったが、ハッと何かに気付いたように顔を上げた。

「二回もキスしたの!?」

「そーだよ!一回目で起きなくて、何か悔しくなったから、もっかいしたら起きたー!」

有岡がうれしそうに言った。

「二回もすんなー!」

山田が元気な声で言った。それを聞いたメンバーは、ホッとしたような顔をした。

「りょーすけぇ」

知念が山田に抱きつく。

「どうした、ちねん」

「どーしたじゃないよ。しんぱいしたんだからぁ」

「ごめんなー」

「もーだいじょうぶなの?」

涙目で知念がきいた。

「そーだよ!結局なんだったの?」

周りでやさしく見守っていたメンバーも山田に近づいた。

「えーと…そのー…。最近寝不足で…。走ってるときめまいがして…気づいたら寝てた…」

『・・・』

「びょーきとかじゃないんだよね?」

知念がきくと、山田は「もちろん!大丈夫だよ!」と明るく言った。すると知念は

「よかったぁー」

と言いながら、さらに山田に抱きついた。

「よかったよぉーりょーすけぇ!」

知念に続き、他のメンバーも「よかったー!」と笑みがこぼれた。







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