深澤side
はぁ…疲れた
まぁ、色々あって康二が帰って来て、2人がノリで付き合って…ほんっとに色々起きた
そんな康二に話があるので彼と楽屋の外で落ち合う。
「目黒、康二に話あるから離してやって」
なんでこいついんだよ
「えー…こーじ大丈夫?俺いなくて大丈夫?」
目黒が康二をじっと覗き込む。
「だ、大丈夫やで?」
「俺いなくていいってこと?」
「えっ…いややめめ…俺のこと捨てんといて…グスッ」
ポタポタ涙をこぼし始めた。まただよ…
「蓮、でしょ?」
「蓮ッ…蓮んん…」
あーあー始まったよ
目黒マジで洗脳しにいってんなぁ…きめー
「おーい、お二人さん?俺のこと忘れないで?」
「ふっかさんまだいたんすか」
康二をバックハグしながらコテんと首を傾げる。
俺は諦めスマホのメモを見ながら話し始める。
「もういいわ。康二、これからの話なんだけど…
…って感じ。今回は康二にも非がある部分あったから、そこら辺またやらかさないように
約束させてねってこと。おk?」
「はい…ふっかさんほんまにすいません…」
またぼたぼた泣き出したので目黒に任せて俺は楽屋に戻った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「お、ふっか。康二大丈夫そ?」
照がファイルを横目に俺に問いかける。
「はいはい、なんとかなりましたよっと」
隣のソファーにドカッと座る。正面にはそう、ラウさくがいた。
「ふっかおつかれぃ、ラウ!ぎゅーしてっ」
お前ラウの膝の上乗ってんだからほぼハグしてるようなもんだろ
「佐久間くんかーわい💕もちろんいいよっ」
「はにゃーっ!」
たまったもんじゃねえ。
でなんで俺の好きな人はこんな状況でも淡々と作業ができるわけ?
「ひ、ひか…る」
「んー?」
ファイルから目を外さないまま俺に答える。
「や、なんでもない」
「なんだよ笑」
あ、それ。その笑顔が見たかった…
「んや、飲み物買いに行かね?ってだけー…」
「いいよ」
「ぇ」
いつもこーゆーの断んのに…っ
「え、あ、じゃーそこのマツキヨいこぉ…」
「あいよ」
バサっとジャケットを羽織りマスクをつける照。
かっこいい…うぅ、好き
「ふっか?行かないの?」
「行く行くっごめん!」
俺もそそくさと帽子と眼鏡を取り追いかける
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ふっか?どれにすんの?」
「ぁ、わりボーッとしてた。俺カフェオレ」
「ほーめずらし笑」
別に珍しくないけどね。
お前は俺と2人で買い物行って来んないもんね、はは
「きょーはカフェオレの気分なんだよ」
「はーん?あ、」
「どした?」
「ごめん、ちょっと…外出るね、金渡すからこれ買っといて」
「ちょ、ひか…ッ」
どこに行ったかって?俺は知ってる。
【香織さん】のとこ 照の多分恋人で最近しょっちゅう呼び出されてる。
あ、こーゆー時に使うんだろうね
「俺が彼氏ならそんなことしないのにー…なんてなわら」
会計を済ませ、カフェオレをちびちび飲みながら楽屋へ歩き出す。
「にが…」
カフェオレを持っている手に目から雫がポタッと落ちる。
「つまんねーの」
俺は暗いロッカー室でぼーっとこの波が収まるのを待つことにした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ふー…あれ、照は?」
「んにゃ?見てないよん」
まだ香織さんといるのか…あ、また目熱くなってきちゃった
「おk〜俺ちょっとスタッフさんと話してくるね」
「にゃす!」
今んとこ佐久間しか楽屋にいなかったしそこらへんでやっても大丈夫だろう
…って、
思われたんかな
「んグッ…あ゛」
みぞおちに拳が入り、俺の胃液がビタビタと音を鳴らし床に滴る。
涙で滲んでどこが前かわからん わら
わーなんか茶色だーそっかさっきのかふぇおr
「おい。なによそ見してんだよ」
ぐぐっ…
「ず、ずみばせッ…あ゛グッ…カハァ」
首はだめでしょぉ…えぐぅー…
どさっ
あ、今日はもー終わり?
床に投げ出され、契約書に判が押された紙を渡される。
「ん、次の雑誌。出さしてやるよ」
やった、よっしゃ!やったああああああ
「ぁりがとぉ、ござぃます…」
「それじゃあまた来週。」
「はいぃ…♡」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
汚れた床を、自前の雑巾で拭く。倉庫とはいえ、誰かが使う場所だからね
「ふっふ〜ん🎵たった三発でいいだなんて♡ついてんな〜わら」
今日はちょっと殴られるだけで仕事を貰えた!
こんなことやめるべきってわかってるけど、4年ほど前から始めて仕事を増やし続けることができる
方法として俺はよく使ってしまっている。
正直もうこんなことしなくてもお仕事はもらえるけど、こんなことするだけで仕事を貰えると
俺の存在意義を感じて幸せだ
「来週早く来ないかな〜♡」
床も綺麗になったし、これでよし!帰りますか!
「なにしてんだよ…」
「ッ…!」
ドン、バタンッ
翔太を無理やり中に入れ、倉庫の鍵を閉める。
とりあえず壁に追い詰め、逃げれないようにした。
「おまっ…何やってんだよ‼︎‼︎」
流石翔太…声がでかいなーわら
「ちょっと黙って。」
一旦口を俺の唇で塞ぐ
「ちょっ…んっ」
その間に即効性の睡眠薬を口移しし、翔太の鼻をつまむ。
「ん…んぐっ…」
ゴクリッ
よし、飲んだ
「翔太、ゆっくり聞いてほしい」
「いやお前ふざ…けて…ん…じ…zzz」
翔太がゆっくりしゃがみ込み眠りに落ちていく。
「よーしよし、おやすみ〜…」
睡眠薬を飲んで寝ると、すぐに眠ることができるが
直近数時間の記憶が飛びやすく、曖昧になる。違法なドラックに手を出せない俺のせめてもの方法。
「バレるわけにはいかないんだよ」
翔太を倉庫に置いて戻る。翔太なんか重くて運べたもんじゃないからね!
「たーだいまー」
「ふっか」
舘様がこっちへゆっくり
歩いてくる。
「ん?どしたの」
今この場にいるのは翔太と照以外。
なぜかその全員が俺を見ている。どうしたんだろう
「これなに?」
舘様が動画の再生ボタンを押す
「んグッ…あ゛
「おい。なによそ見してんだよ」
ザザッ…ぐきっ
「ず、ずみばせッ…あ゛グッ…カハァ」
「ん、次の雑誌。出さしてやるよ」
「ぁりがとぉ、ござぃます…」
「それじゃあまた来週。」
「はいぃ…♡」
ザザザ…
「ふっふ〜ん🎵たった三発でいいだなんて♡ついてんな〜わら」
「来週早く来ないかな〜♡」
「なにしてんだよ…」
「ッ…!」
ピッ
「ここまで流せばわかるよね?」
「ふっか…?」
「ふっかさん…!」
あーーーーどうしよ。翔太のやつやってくれたなぁ…やだなあ、もうやっちゃだめとか言われたらやだし。
帰ろ。俺の撮影終わってるし
「えー?俺よくわかんない わら」
手をふらふら振り否定しながら自分のカバンを持ち上げる
「てかそれ音声だけだよね?怖ー。誰かわかんないね?わら」
なんか俺の名前呼びながら引き留めようとするやつとか泣いてる奴がいる
まあいいか。
「おつー、俺帰るわ」
パシっと舘様に腕を掴まれ引き寄せられた
「…翔太はどこ?」
「…倉庫の中にでもいんじゃない?」
倉庫の方に舘が走っていく
俺も局の出口へ足早に歩いていく
「翔太愛されてんねー」
ワイヤレスイヤホンを付けてお気に入りのプレイリストを流す
「んっん〜♪ん〜♪…つまんねー わら!」
ピッ
オートロックを開き、乱暴に靴を脱ぎ散らかせばリビングのソファーに飛び込む。
体と心が泥のように溶けていく感覚ぅ…
「えまって、どうしよ」
冷静になるとだーーーーいぶやばい
動画…幸い音声だけだけど撮られてるし、翔太も…バレるよなぁ…
「ああああああどおしよおおおおお…ーーーっ寝よ」
服を脱ぎ捨てベッドに潜り込む。
お高いオフトゥンは流石ふわふわ…なんとかなる気がしてきた!んへへ!
おやすみなさぁぃ…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「おはよぉござぃまぁ…す…」
楽屋のドアから静かにゆっっくり入る。
「誰もいない…」
あっぶねー!今日全員で撮影だし、始まるまでトイレ篭ってよっと
「ん?」
チョコレートの高そうな箱が机の上に置いてあった。
差し入れかな?一個だけもらっちゃおー
ひょい、と赤みがかった艶々のチョコを一つ頬張る。
「うまー、やるやん」
よし、とーいれといれっ
「食ったな?」
「んぇ」
ダンッ
体を机に押し付けられ、肩を机に押しつけられているせいで体はピクリとも動かせない。
「ぅぐ…っ」
こんなことすんのは、
「ひか…るぅ、おはよ〜 わら」
「おはよ、ふっか」
照がチョコを次々に俺の口の中に入れていく。
「んぐっ…っぁぐんあ…ッやめ」
口の中が甘ったるいチョコと微量のアルコールの香りで満たされていく。
き、気持ち悪りぃ…
「ふっかぁ、このチョコめっちゃ高いんだよ?なのにそんなたべちゃってさー…」
お前が無理やり食わしてんだろ‼︎‼︎‼︎
「はらひゃめろぅえ…ぅえっ」
頭がクラクラしてきた…チョコ?アルコール?なんもわかんねぇ
「これは賠償として昨日のこと話してもらわないとなぁ…」
そう言ってチョコを入れるのをやめた時、俺はチョコを吐き出した
「お゛ぇえ…ぁぐ…はぁ、はぁ…」
ゲロ甘い…机に押し付けられてるせいで腰も痛い
楽になりたい…
「ひか…肩、はなじで…」
気持ち悪さから涙が出てくる。口ゆすぎたい、顔洗いたい、ああ気持ち悪いいいい
「いいよ」
え、いいの?
その瞬間照が俺の腕を掴んで床へ投げ出される。
「っつー…おい、もぉちょいやさs」
ダパパビチャチャチャベチャ…ピチャン
「ぇ
「顔洗いたい、口ゆすぎたい、甘いの気持ち悪いってとこか?」
照はペットボトルの水を俺の頭から流した。
「お前の考えてることぐらいわかんだよ…」
なんか苦しそうな顔で照が話してる…
ええ…俺今どんな格好してんんだろ、あ、鏡。うわーめっちゃきたねー わら
「なんでここまでしても俺と目すら合わしてくんないんだよ…」
ちょこって水で落ちるっけ?
「照。洗面所行って来ていい?」
「ああ、好きにしな。後で昨日のこと聞くから」
「俺昨日なんかした?」
「…した。」
「ふーん」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ジャーーーーーーキュッ
「このまんまトイレこもろー わら」
正直、俺は昨日のことやばいと思うけど悪いとは思ってない
実際間接的にメンバーを支えられていたし、俺は満足してる!
「みんなは嫌なのかぁ…」
だーれも俺のこと見てくれない。なーにがリアコだ!俺にそれを証明しに来てよっ!
「ふっか、ちょっと来て」
照トイレまで来んのかよ。まあ同性だししゃーないか
「ここで話そっか」
ここはまた前回とは違うちっさい倉庫。アクション用のマットとか置いてある
「ふっかさ、昨日みたいなこといつからやってたの?」
「…四年前?」
マットに座り、足をパタパタする。埃がふわふわしている。
「…なんでしてるの?」
「俺の自己満!あと自己顕示欲?」
「…性行為とかもした?」
そういえば小麦粉とマッチで爆弾作れるんだっけ
「したよ?」
「ーっなんで?」
「俺のこと見てくれるし、お仕事も貰えるからぁ!」
「…もうこんなことはしないで欲しい」
「いいよ!代わりに何かあるなら」
「代わり?」
「うん、深澤辰哉を満たすもの!」
「せっく…すぐらい、なら」
「今証明してよ!ひーかるっ」
照の首に手を回しドフっとマットに後ろから倒れる。
「…これで辞めるんだな?」
俺は何も言わずに照の唇にキスをおとした。
俺の痛みなんて、アルファのお前にはわかんねぇよ
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
岩本side
ぱちゅぱちゅと生々しい水音だけが小さな倉庫を満たしている。
ふっかはマットを両手で必死に握り絞めながら気持ちよさそうに喘いでいる。
いずれふっかと繋がりたいとは思っていたけれど、こんな形でなんて誰が望んだだろうか
「ふっか…すきっ…」
「んっあ゛ひぃっ♡きもぢ♡…ッヒァ」
ふっかは俺を見ている。こんなに目があったのはいつぶりだろうか。
半年前あたりから、メンバーの間でふっかが変だという話題は上がっていた。
何もない場所と会話していたり
【〜ちゃんすごぉい】
…
【俺?俺はねぇ…】
目が合っていない状態でメンバーと会話をしていたり。いや、正確には会話にもなってない
【ふっか?大丈夫?】
【さくちゃん!どしたー?】
【いや俺阿部だよ?wふっか疲れてない?】
【うんうん、お薬のんでるよぉ】
【…へぇ〜それ、なんてお薬?】
【さくちゃんお腹減ったね わら】
【…そうだね、ふっか】
どうにかするべきだとも思っていたが、昨日翔太を倉庫に呼び出して急に眠らせ帰るものだから
流石にどうにかしなきゃいけなくなった。
「ひかぁ…♡俺のこと好き?…んっ♡」
「好き、めっちゃ好き…」
ふっかの首筋や頬にキスをする
「んっ…おれのこと求めてる?ひゃっ♡」
「うん、必要。おれはふっかいないと生きてけないの」
落ち着かせるためにピストンをゆーっくりにしてふわふわの髪の毛を撫でる。
「んぁ…う゛…っ♡」
ふっかは俺の方に手を伸ばしこう言った
「営業辞めるからぁ…ひか、おれのこと性処理に使ってぇ…♡」
好きな人からそんな言葉聞きたくないな
「恋人じゃダメなの?」
ふっかは少し悩む素振りをしてから自分の首を絞めだした。
「ふっかだめっ…やめて…グスッ」
無理やり手を外させる
「汚い俺と照が恋人になるくらいなら死んでやる…っあ゛♡」
…まだ、これからだよね。そうだよね?ふっか
「ひか、もっと♡」
「うん、」
ふっか、気づいてる?自分が幻覚見てるってこと。
翔太に飲ませた眠剤も自分のOD用だよね?
このあざも、自分でやってるの俺見たよ?
俺たちはアルファとベータだから、番になることはできないけど
きっといつか、「普通」になって恋人になろうね…
ーーーーーーーーーーーー
その後 俺の家まで車に乗せて送っていく。
そうマネージャーだけに伝え、車にふわふわになっているふっかを乗せる。
俺の家まで約30分、その間ふっかは虚な目でずっと
「うぅ…死にたいのぉ、ふっかぁ死にたいんだぁんんん…ひかぁ、えっちしたいいい」
と俺の運転する腕を揺らすものだから一旦駐車場に停め、
荷物用に入れといたガムテープをとりあえず腕と足にはっつけて後部座席にねっころがした。
俺が誘拐犯みたいになるやん
「ひかぁ、やーぁ!ひかあ!」
それでもうるさいのでキスをしてみる
「ひかぁ…!んー!もっと!」
もう家に向かいたいんだけど
「ふっかぁ、どうしたらおしゃべりしーして、落ち着けるかな?」
赤ちゃんを宥めるように聞いてみる
「んぇ!気絶しゅるまでえっちして!」
マジかよ
ーーーーーーーーーーーーーー
「ん゛〜ッ♡」
駐車場の迷惑になるのでふっかの口にはガムテープを貼り付けておく。
一応アイドルの車なので外からは見えないようになっている。
あ?セックスしてんのかって?
してねーよ
こんなでかい2人ができるようなスペースねえから
体の下にバスタオルを敷いて、一旦何度か手で抜いてあげて、今はローター突っ込んだらこうなった。
酸欠にならんか心配だけど多少気絶してもらえたら楽だなとは思う
「よし、出発しますかぁ」
「ん゛ぐぅ♡んんん‼︎♡」
「はいはい、行くよー」
ハンドルを握り、アクセルを踏んでいく
【10m先、左です】
ガッコンと揺れるたび後ろから んぐ って声が聞こえるけど
聞こえてんなら息できてんだろうしそのまま進んでいく
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ほらーふっかついたよー」
唾液で剥がれやすくなっているガムテープをぺろっと剥がす。
「ぁ…ひぁ…ぁ…もぉなか…しにゅ…ぁ」
…このまんま運ぶか
ひょいっと肩に担ぎ玄関に靴をほっぽってベッドに寝かせる。
ガムテープをペリペリ剥がして中のものも抜いておく。
いまだにビクビク痙攣しながら静かに喘いでいるので放置してスケジュールの確認をするため
俺はリビングに向かった。
深澤side
きもちぃ…きもちいことしか考えらんねえ
あ、ひか照、行かないで。ぎゅってして…さびしいよ…
でも俺らセフレだもんな
「しにたぃ…」
歩いていく照の姿が滲んで見える。
そのままぼんやりと意識が薄れていった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
渡辺side
次の日、深澤はふつーに来た。
まあ俺も色々はされたけど涼太のケアが幸せ過ぎたのでゆるす
てか俺の分も怒ってて逆に冷めたw
「おはよぉ、翔太。昨日はごめんね?」
なんだか何に誤ってるかピンと来てないようだ。まあいいよ、俺優しいから
「おお、まあ気にすんな」
「ありがと」
まあいつもと違うところがあると言えば
深澤がずーーーーっと照にくっついてるってことだ
「ひかぁ、俺謝れたよ?偉い?」
「おー偉いな。ちょっとスタッフに…」
「え、ひかが行くなら俺もいく…っ」
「そうか?じゃあ行こうか」
「うん!」
まるで親について行く子鴨みたいだ
その後もメンバーがいる中
「ううぅ…切りたいい」
「にゃ?ふっか何切りたいのー?俺ハサミあるよん」
と佐久間がハサミを出すと
「はぁ♡!それぇかーしーt「ふっか」
深澤の胸ぐらを掴んで照が思いっきりキスをする
「ギニャッ?!?!」
佐久間変な声出ちゃってんじゃん
「佐久間君大丈夫?!」
ラウール来たし…w
「佐久間、ふっかに刃物渡さないで。ふっかこっちいな」
「ん!おれひかといるぅ…」
とか
「開かないぃ…うぅ…」
「ふっかさん、俺開けましょうか?」
目黒が深澤が開けようとしている風邪薬の瓶を開けようとしたら
「目黒、それ手伝わないで。」
「え、なんでっすか?」
「開かないようにしてあんの」
目黒は不思議そうに康二の元へ戻っていき
「開かないしいいやぁ…ひかー!」
「なぁに?」
って
明らかに深澤の自傷行為を辞めさせている
そんなことは周りも気づいてるんだけど、このまま深澤が赤ちゃんみたいになったら
キツイなーなんてみんな考えているんだろうな。
ちな俺も。
岩本side
まあ正直みんなは気づかないけど症状は良くなってる
ダンス練もしっかりできてるし、多少人との会話もマシになった
ただ自傷を辞めないのでそこは検討中…
ふっかのこーゆー自傷が康二にとっては、ってことだったのかな
目黒みたいに付き合えたらな、なんて
俺のツナギを抱きしめながら楽屋で眠る彼を見つめる。
依存でもいいから、俺のこと好きになって?ふっか
はぁ、とため息を溢せば隣に阿部が座ってきた
「お疲れみたいだね?」
「まーな、うまくいかねぇーって笑」
「ふっかはあれが普通だと思ってるから…四年前の普通に戻るのはむずいと思うんだよね」
「…四年前?なんかあったか?」
「…照には話さないでって言われてた。ごめんね
ふっかのアレはそこから始まったんだ」
阿部から語られたのは、ふっかの過去の話だった。
「え、えディレクターさん!雑誌出さして頂けるってほんとですか?」
「ああ、深澤くんがそれなりに頑張ってくれたらね」
深澤の視線の先には楽しそうに笑うメンバーの姿があった。
俺たちはデビューまでが長かったし、売れるにはそれなりのツテが必要だ。
だったら俺は…!
「ッ…なんでもします!」
「そう?じゃあちょっと裏に来てもらおうか」
それから週に一回殴られるだけでお仕事を貰えるようになった
「う゛…ぁ、顔だけは…やめてください…」
「…」
どご、どっと鈍い音が狭い空間を占めていく。
家に帰っても楽にはなれなかった
太ももにカッターを当てては、だめだ、と思いとどまるのを繰り返す。
【ふっか!雑誌の仕事入ったって!(^^)】
佐久間からのLINEにほ、と胸を撫で下ろす。
こんなおれでもみんなの役に立ててる…!
嬉しさで涙が止まらなかった。
こーゆー日はいい気分ですぐに眠れる。
でも…限界はすぐに来た
「ふっか、これどうしたの?」
阿部ちゃんにぐ、と腕を掴まれた
「??」
腕は昔リスカしたことあるけど治ってるしなんのことだ?
「なにが?」
「この発疹…風邪薬系でODすると出るやつだよ?」
げ、そうなの?この黄色いの?
「え、ちちがうよw」
阿部ちゃんそんなことまで知ってんのかよ…
「…勘違いかもだよね、ごめん。でも、一緒に病院だけは行ってほしい」
「…なんでだよ。いやだよ、」
阿部ちゃんは俺の腕を掴んだまま照の方に歩いていく
一歩一歩が早く感じ、ドッと冷や汗が溢れ出す
「阿部ちゃ、まって、あべちゃ…ッ」
俺はわざと転び、阿部ちゃんの動きを止めた、
と思ったら転んだ俺の胸ぐらを掴み引きずってまた歩みを進め出した。
やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい
あ。
「こーじ、…ッたすけてぇ」
「んぇ?!阿部ちゃん何しとん?!?!」
「ッ…」
知ってるよ、康二のこと好きだもんね
今のうちに…ッ
バッと飛び上がり出口へ走って向かい、ディレクターの部屋に隠れる。
ラッキーなことに今はいないみたいで机の下に隠れた
「うぅ…あべちゃ、ごめんごめんごめんごめんごめんごめん…」
かちゃ、と扉が開く音がして心臓の音が脳に響いてくる
「誰かいるのか?」
あ、ディレクターさんの声だ…
「すぃません…ふかざわです…」
そっと出てくると どご、とみぞおちに拳が入る
「お゛ぐぅ…カハッ」
「お前なにしてんだよ」
「ずみまぜん…」
はふはふと息を整えながら謝罪をする
「…ちょうど今溜まっててさ。不問にしてやるからシてくんね?」
「あ゛ぇ?」
何言ってんだ?
「これ、舐めて」
腹を抑えて痛みに耐えて横たわっていた俺に彼はブツを出してきた
「え、いや、ちょ…」
初めてのことに頭が回らない
「すんの?しないの?!」
大きな怒号が脳を揺らし、正常な判断が働かなくなる。
「します、させでぐださぃ…」
体を少し起こして手で柔らかく包み、口を開ける
「…ッ」
口の中に当たらないようにゆっくり入れていく。
「は?なにしてんだよ」
ぐ、と中に押し込まれ喉にぐちゅと当たる感覚が脳を痺れさす
気持ち悪い
「お゛ぇ…」
もう全てを諦め、舌を添わせて裏筋を舐め続ける。
ぢゅぐちゅ、ちゅぱ
と卑猥な音が耳から脳に流れ落ちて蓄積していく。
あたまがぼーっとしてくる
「あ〜っ…いいね♡」
「はひ…っぢゅ」
しばらくすればくちのなかにどろぉおっと精液が入ってくる
苦くて耐え難い匂いが鼻から神経を揺さぶってくる。
「あ゛…ぅ゛ぇ…」
気持ち悪い
気持ち悪い
気持ち悪い
…
もう照とキスはできないな
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「それから行為もエスカレートしてって、慣れちゃった…って笑ってた。
ごめんね。俺がちゃんと照に言ってれば…」
「なんで言わなかった…ッ?」
「確証がなかったし、ふっかが傷つくと思った。
誰だって好きな人には綺麗な自分を見ていてもらいたいでしょ?」
「…そうだな、ごめんな」
阿部の頭をぽん、と撫でる
彼の服は涙で湿って服を暗く染めていた
「ひかぁ?ぇ、なんで阿部ちゃと…ッ」
何かに気づいたのかふっかが階段へ走って行った
「あ、ふっか…」
遠くで「ふっかたいほぉー!」ってピンク頭の声がするので一応大丈夫そう。
まあ、こんな歪な形で安定するわけはなく。
その時は来た
渡辺side
あのこと以来涼太の俺へのガードが強くなってずっと一緒にいてくれる!
この前もオフで一緒に水族館とお祭りにもコッソリいった!幸せ!
「涼太ぁ、ハグしろよ…」
「仰せのままに」
「…ん」
とにかくお姫様扱い!ま、別にいいけどぉ?
ってかまあ、深澤のことなんだけど。
照が自傷行為を辞めさせようとしてること以外俺はよくわかってない!
まあ結構悪友やってますし?どうにかなるだろぐらいにしか思ってないけど、
…最近は目合わないしちょっと寂しい
「…お茶買ってくる。涼太もいる?」
「いいの?ありがとう」
「おう、」
財布を持って一階の自販機へ歩いていく
演者の方と会う度に「おはようございます」と挨拶すれば深澤が横を走って行った
「うぉっ…」
でも目線の先には佐久間がいて、深澤に抱き付いては「ふっかたいほぉー!」
だなんて騒いでる
んだよ、案外大丈夫じゃんw
階段を降りてすぐの自販機に立つ。
自販機にカランコロンとお金を入れて吟味する
俺は生茶派なんだけどな…売ってないので、綾鷹で妥協した
ドダンッ
物凄い音で出てきたなぁと思えば足に何かが当たった
俺の足に当たったのは紛れもなく
深澤の腕だった。
「っておい、お前何してんだよw」
階段を転んで倒れたのだろう、そう思って綾鷹のペットボトルで頭を触れば
ぬめっと赤色の液体が付いて
緑と重なって俺のペットボトルが黒くなった。
思考が真っ白になって段々情景が鮮やかに見えだす
「ぇ…ふ、深澤?!ふ、ふっか!おい、おま…ッ誰か!!おい佐久間!さっき居ただろ!!!」
階段の上に向かって大声で叫べば、佐久間が転びそうになりながら降りてくる。
「んえ、ふふ、ふっかぁ…ごめ、俺が…」
「佐久間が押したのか?!」
そんな言い方されれば誰でもそう思うだろう、と思う。だけど
「違うよ。佐久間くんは押してない」
佐久間を後ろからラウールが抱きしめそう言った。
そして、今までに見たことないくらい苦しそうな顔でこう呟いた
「ふっかさんは自分で落ちてた」
全く言ってる意味がわからなかった
気づけば周りにはスタッフがいて、救急車で深澤は運ばれていった。
ーーーーーーーーーーー
その後、現場をみていた佐久間から軽い聞き取りをすることになった。
広い楽屋に俺と照、そして佐久間。
と佐久間の精神安定剤、村上・真都・ラウールさんに同席して頂いた
「えっと、…佐久間くんまだ落ち着いてないし俺が話してもいいかな?」
ラウールの言う通り佐久間はラウールの膝の上で耳を塞いだまま泣いていた。
こーゆー場面を見たことがない俺は照の裾をぐっと掴んだ
「…舘、呼んでこようか?」
これ以上人数が増えたら佐久間のストレスが増えそうだ。
「んゃ、だいじょーぶ」
ふぅ、と息を吐けばラウールが語り出した
「あの時ね、
ラウールside
「ふっかたいほぉーーーーーっ!!!!」
佐久間くんがふっかさんに抱きつく。
俺だって男だし、彼氏…だし!妬けちゃうなぁ
でもいつもは「はいはい、さくちゃんかーいーねー」とかあしらってるふっかさんが
なにかに取り憑かれたみたいな目で前をみていた
それは佐久間くんも不思議に思ったみたいで
「ん?ふっか何見てんのー?」
と聞いてそっちを向いたけど、別にその先は半螺旋になってる階段しかなかった
「んん?あ、しょっぴーがいるね」
ちょうど翔太くんが階段を降り終えたくらいのタイミングだった。
「離せ」
「にゃ、ごめ…」
そう言い切る前に佐久間くんを剥ぎ飛ばしてふっかさんは走って行った
「おわ…っと、はは、急いでたんかな」
ちょっと気まずそうに笑う佐久間くんを励まそうとした時
奥で紫色の服が下に[降りた]んじゃなくて[消えた]のが見えた。
「え」
あれはふっかさんだ!と認識した頃には、こっちまで鈍い何かが落ちた音が聞こえた。
下から「おい!ふっか!…おい、佐久間!さっき居ただろ!」って声が聞こえてきて、
驚いた佐久間くんはそっちに走り出して階段を滑るみたいに必死にかけ降りた
俺もそれについて行ったらそこには倒れたふっかさんと責め立てるしょっぴーの姿があった。
「佐久間が押したのか?!」
と問うしょっぴーに、見ていた俺は言った。
「違うよ、佐久間くんは押してない。ふっかさんは自分で落ちてた」
ーーーーーーーーーーーーー
「佐久間くんのこと、責めないでね」
ふわ、と恋人の髪を撫でて
綺麗な頬に溶けていく涙を拭いてあげた
翔太くんと岩本くんは、何も言わなかった
深澤side
空が綺麗だった
最近は照も俺にいっぱい構ってくれる!
色々あったし気にかけてくれているだけかもしれないけど、俺にはそれが十分過ぎるご褒美だった
今まで生きてて良かった!最近はふと空を見上げて、綺麗だなぁなんて思える。
俺ももう照の目指す「普通」になってるのかも!
もうちょっとすれば…なんて
自分の撮影の番が終わって、楽屋に歩みを進める
「んんっんんっん〜♪んん〜♪」
あ、照!…と、阿部ちゃん。
ぶわっと過去の記憶が巡りだす
「ふっか、これどうしたの?」
「??」
「なにが?」
「この発疹…風邪薬系でODすると出るやつだよ?」
「え、ちちがうよw」
「…勘違いかもだよね、ごめん。でも、一緒に病院だけは行ってほしい」
「…なんでだよ。いやだよ、」
阿部ちゃんは俺の腕を掴んだまま照の方に歩いていく
「阿部ちゃ、まって、あべちゃ…ッ」
「こーじ、…ッたすけてぇ」
「んぇ?!阿部ちゃん何しとん?!?!」
「ッ…」
あの時だって、阿部ちゃんが…ッ、まさかw
言うわけないよね。あんな昔のことなんてさ。
え、なんで阿部ちゃん泣いてんの?何の話してんの?
照、やめてよ。なに阿部ちゃんの背中摩ってんの?俺じゃない!今そこにいるの俺じゃないよ?!
「ひ、ひか…」
照は阿部の頭を撫でて慰めていた
「俺なんかが居ていい場所じゃなかったんだ…」
髪の毛を両手でぐっと掴んで掻きむしる。
どうしたらいいかわからなくて、ふらふら あるき つづけた
2階から一階に続く階段から外の光が入ってくる。大きな窓が空を写していた
てんごくみたいだ あそこにいきたい
気づけば足が動き出し、深澤は前へ前へと走り出していた
ところが、がっと体をピンク色のなにかに掴まれ、歩みが止まる。白い大きいのもこちらを見ている
だれだこれ、にんげん か?
「はなせ」
そう言うとピンク色がふわふわ飛んでいった
あ そら きれい
気づけば足元の感覚がなくなっていて
目の前にいるのが翔太だということだけわかった
翔太今どんな顔してんだろ、あいかわらずツいてねぇのな。
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「ぁー…眩し、」
白い天井が窓からの光を反射して目にチクチク刺さって来る
体に力が入らない。
瞳孔だけを動かしてふと横を見る
そこにはベッド横の椅子に座り、ウトウト舟を漕ぐ阿部ちゃんの姿があった
あーまた迷惑かけたな、なんて思いながらここが病院だと察した
阿部ちゃんがふと目を開け、眠りから醒めればバチッと目が合う。
「ふっか?!よかったぁ…あ、えと…みんな呼ぶね!」
わたわたと病室から出ていく阿部ちゃんは新鮮で、笑みが溢れた
「もーすのーまん抜けるかぁ…」
ふと呟いたヤケクソの言葉に自分で虚しくなる
「ふ、ふっか…」
病室に入ってきたのは照だった、それも1人で。
みんな呼んでくるとか言ってたじゃん…なんでだよ
「やほぉ、このとーり元気 わら」
「元気な要素ないだろ…」
なんでそんな哀しい顔すんの?
「ふっかごめん。今まで気づいてあげられなくて…」
なんのこと?
「なんのこと?」
「体売って、俺らのために…さ…ごめんな」
「…違うよ。もうみんなのためとかじゃなかったよ、俺は」
「…そっか、しんどかったな」
「うん」
もう合わせる顔ないな、なんて思って。照が見えない方に首を返した。
「俺さ、」
「…ふっか、やめ
「SnowMan抜けるよ。」
「…嫌だ、嫌だよふっか。」
あーあ、見なくてもわかるよ。筋肉ムキムキのリーダーがさ、何泣いてんの わら
俺が居なくても大丈夫だって、今証明されたじゃん?
これでいーんだよ
「ふっか…っ、辰哉。こっち見て」
見れるわけねーじゃん
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しばらく黙っていたらカララ、と病室の扉の音がして
出て行ったと悟った。
まあそんな簡単に辞めれるわけもなく
「みんなのために辞めるとか思ってんなら許可しない。
自分のために辞めたいと思ったら、俺のところに来い」
って滝沢君に言われたので、まあ気まずくなりつつ現場へ行く
そもそも俺らはそれぞれの仕事が忙し過ぎて会うことも本来難しい。
幸か不幸か…二週間ほど誰とも会わずに済んだ
「…深澤くん、また俺t
「すいません、もうしないって…決めたんで」
「…あっそ」
そして案外俺が縋っていたものも淡白だったと知った
「…くたばればーかw」
小声でポツ、と呟けば靄が晴れて人の顔がよくわかるようになった
もう俺は縋る必要なんてない、俺には俺がいる…ってw
「はは、…みんなに会いたいな」
気づけば俺の気づかないうちに俺は「普通」になっていたんだ
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「お久しぶりッダーーー!」
バターン‼︎と扉を開けて佐久間が入って来る
「おはよ、さくま」
「およよ?んよよよ?…ふっかなんか良い感じじゃね?!」
「ん、ごめんね。色々と…お陰でだいぶ本調子に戻れた気がするw」
「もういつが本調子だったかわかんねーけどな!だはは!」
「自分のこと、信じるよ」
「にゃす!!そーしたまえっ‼︎」
俺はもう大丈夫、そう
本当に「俺は」大丈夫になれた!
「ふっか…?」
ふと背後から問いかけられ振り向くとそこには照がいた
「お、おはよ…照。この前はごめんな、俺もうだいじょうb
「ふっか…よかった、」
心配かけちゃったよな、ごめんな
「これからもよろs
「俺ふっかのこと理解したくて…」
うお、なんかめっちゃ喋るなw
「うん、ありがとう」
「ふっかがしてきたこと全部したんだ♡」
「…は?」
照の手がするりと俺の腕にまわされる
すると俺の手を引いて、指で照の手首を触らせてきた。
そしてザリ、という感触から刃物で切った傷があると察した
「ひ、照…これ…ッ」
バッと袖を捲り上げれば多数のリスカ跡があった
「ふっかがこんなに苦しんでたなんて…気付けなくてごめん」
いやいや、それ主語違うし…え、いやなんで?どういう状況?さく、佐久間…たすけt
「もちろん、営業もしたよ」
「…ぇ?、営業って、か、体使って…?」
今の俺の顔は変だと思う。
冷や汗止まんないし少し開いた口から小さな声しか出てこない
怖くて、現実だと思いたくなくて、佐久間の方を向く。
「さく…」
佐久間は振り向かずゲームをしている
「ふっか、」
後ろから抱きしめられ身動きが取れなくなり、突如恐怖が押し寄せる
それはまるで引き波のようで、佐久間の方に行こうとする俺の足を掴んで離さなかった
「俺の全部、収録後…見てくれるよね?」
俺のせいだ
「…ぅん」
「おーはよーっす」
「おはよーございまぁす…」
「おはようさん」
次々にメンバーが入って来る
今まで通りの空気感を作ってくれる皆んなに俺は感謝しても仕切れない
「また照の隣かよw」
「…はは、落ち着くんだよね」
嘘だ
手を握っているように重なる俺の手はさっき切った照の傷を触らせられている
ぬるぬる生暖かいものが手にこびりつく感覚、なんだか懐かしい。
「ひか、る。ばい菌入っちゃうしそろそろ…」
「俺のことわかってくれんじゃないの?」
こんなことでわかるかよ。
でもその姿があまりにも危なげでつい「ごめん」なんて口走ってしまう
収録の時間も、照はそもそも話すタイプじゃないしそこまで問題はなかったみたいだけど、
俺はなんだか空回ってしまったかもしれない。
収録後、メンバーにそれについて茶化されれば、なんだか今まで通りの生活が戻ってきたみたいで、幸せな気持ちに満たされた。
けど、そううまくいくもんじゃなかった
わかってたはずなんだけどな
「ふっか、来て?」
「うん、今行くよ」
カバンを左肩にかければ、右手を握られ彼について行く
「おー?デートかぁ?w」なんて声が聞こえるけど、照は振り向きもしなかった
「ひ、ひか…ちょっと腕いたい…」
「ん、はやく!」
まるで子供みたいな照が異様でただ怖かった
「…」
照が車の鍵を開いて俺を中へと促す
そこは俺が縛られ喘いでいた場所だと体が思い出し奥が疼いた
「…ッし、つれいしまぁーす…」
「ついたらすぐしたいし、中入れとこっか」
「は?」
照が俺の座っている後部座席に乗り上げて来る。その手にはローターが握られていた
「ちょちょちょ、お、落ち着けってッんむ…は…」
抵抗の言葉は照の甘いキスで塞がれてしまった
こり、と中に触れてきた頃には俺の服は脱がされあの日と同じようにガムテープで縛られていた
「こんなことしなくても逃げなぃんm」
今度は冷たいガムテープで俺の言葉は塞がれてしまった
もう俺の声なんて届かないのかな
目から溢れる涙が快感のものなのか、虚しさから来るものかなんて
俺にはわからなかった
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「ふっか、ついたよ」
もういろんな気持ちで俺の心と体はぐちゃぐちゃだった
「うーん、なんか荷物みたいだね、ふっかw」
笑ってんじゃねえよ
「このまま運ぼっか」
「んぐぅ?!ん!ンンンーッ」
「何言ってんのw…よーいしょっ」
ふわっと浮遊感が体にまとい、照の心音が聞こえるほど近くに抱き寄せられた
「ん…」
幸せだ。
こんな状況じゃなければ、な
「ふっか可愛いな」
期待させんなバカ
ベッドにボスッと放り投げられる
バクバクと心臓の音が耳に響いていた。べり、とガムテープを口から剥がされた
「ふっか、俺とこれからも…いや、うん。もうこの方法しかないよな」
わかってるよ、照。俺はそれでいいよ
「準備…したい。シャワー入らせて…」
「わかった」
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まさかガムテープ巻かれたままシャワー室にぶち込まれるとは…まあ剥がせるけどさ
こんな最悪な状況だけど、依存とか洗脳とか錯覚とか知らんけど
俺に夢中な照の光悦とした顔は俺だけのものだと思うと気分がいい。
今日俺は手酷く抱かれるだろう。
でも、それでいい…それが俺たちの普通になるなら。それで、
シャワーを浴びて中を綺麗にする。
ある程度もうヤれるようにしておいたけど…何があるかわかんないしッ…ね、
「っあ…♡、はぁ…は、」
ガラッと音がして扉が開き、照が入ってきた
「ふっか、まだ?」
「あ、ひか…ごめ、もう出るから…、ごめんな」
シャワーのノズルを回し、お湯を止めようとする。でもそれを止めようとした俺の手を照の手が止めた。
「んぇ?」
「洗うの、手伝うよ」
するとシャワーの口を絞り、俺のそこに当ててきた。
ジャババとお湯が俺のそこを刺激して来る。なんとも言えない水圧が期待した俺の奥に響いた。
「オ゛くぅ…♡や、ひゃめてぇ…そこッ♡んひィ?!♡」
「ははーw無様」
少し笑ってキュッとノズルを閉められた。
「はやく、ベッド行こ」
「あ゛…はぃ…♡」
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岩本side
ふっかの痛みを知りたかった
SnowManを抜けたいって言い出すほど苦しくなった原因を知りたかった
とりあえずふっかがしてきたことを全てしてみることにした
「ッ痛…ぅ…」
初めてしたリスカはものすごい痛かった
でも血がタラタラ出るのかと思ったらぷつぷつ出て来るのは初めて知った
「お゛ぇえ…カ、はぁ…うぅう゛ッ」
ODもなにが気持ちいのかわかんなかった
でも腕に斑点が出来たり、脳がくるくるしてふわふわしてガタガタになったのは初めてだった
「オ゛ッ…ん゛♡…ん゛、ん゛ッオァ゛?!♡♡♡」
「おい、膝崩すなッ…」
初めて体を売って仕事をとってみた
こんなガタイの男でも体で仕事をとれると知った。でもこの屈辱が「痛み」だと知れた
痛みを知って、それは苦しみになった
「ふっか…ごめん、ふっかぁ…ふっか、ふっか…」
そして段々と依存に変わった
「ねえ、なんか最近「ふっか」「ふっか」ってうるさくない?」
「香織…来てたのか」
「まーね、引越し手伝ってあげてんだからさ」
義姉にもバレてしまった
「しばらく来ないでほしいな」
「…わかった。…一週間に一回は連絡頂戴ね」
「ん、」
これでふっかとお揃いだ。
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深澤side
何度目かの衝撃で体が震え、ガッと目を見開き意識が戻る
「おあ゛?…は、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛♡♡♡♡っ、ぁ…ゃ、…っ、や、だ…っ」
「ふっか、逃げないで」
ぐちゅん♡と、正常位で腰を掴まれぐいっと引き寄せられれば、ナカにたっぷり出された照の精液が行き場をなくして卑猥な音を立てる。
「っ、おぁ゛?!、…ヒィっ♡」
びくんと身体を震わせる俺の様子に、妖艶な笑みを溢し律動を再開した。
「あ゛っ、ぁ゛、ぁ゛…っ!♡…〜〜っ、うぉ゛…っ♡あッ?!」
ぐちゅり、ぐぷっ、と空気と俺たちの体液がナカで掻き混ざる。
「ぁ〜〜っ、、♡、ひ、ひか…お゛、ぁ、っ、ンぁ゛っ!?♡」
「ここ、ふっかが好きなとこ。」
「覚えてる?さっきここされてトんだんだよ」
と笑みを浮かべながら照が浅く先端の方を出し入れしながらある一点を攻め立てれば俺の身体が
意思に反して震え出す。
「ぁ゛?!、、ぁーーっ、♡あ゛っ、ぁっ、や、!ゃ、だぁ!っ、ひっ!ぅ゛っ…♡♡」
「はは、またトばないでね?」
くちゅ、くちゅと浅く出し入れされ、擦られるソコがじんじんしてきて意識がバチバチと途切れる感覚。
追い打ちをかけるように照の手が胸に伸びたかと思えば、ぷっくりと勃った乳首を柔く揉まれ、
ぎゅうッ…と一気に力を入れてぐりぐりと弄られる。
「ぅ゛っ、ぅ〜〜っ゛、あ゛…ッッ!!♡♡お゛ぁ……」
亀頭がずるりとイイトコロを擦り上げると同時に爪が乳首を掠めた瞬間、俺は胸を大きく突き出し痛いほどキツく締め付け派手にナカイキした。
「……っ、♡…、ぁ゛♡ぁ…♡」
「っ、は、きつ…」
あっぶね、と眉を下げながら照は組み敷いた俺を見つめた。
俺の腹は気を失う前に吐き出した精液や潮でぐちゃぐちゃではあるが、新たに出した形跡はなく緩く勃ちあがってるだけ。
すると俺のヘソの下あたりを照が押して来る。ぐ、ぐ…と押されれば奥にぐぽ、と音を鳴らしてもっと奥の何かに照のモノが押し入ってきた
「ぁ、ゃめて、ぁ…♡…ひか…♡お゛?」
ガクンと首から力が抜けて視界が暗転した
ーーーーーーーーーー
岩本side
「ふっか、聞こえてる?」
「…は、…ぁ…」
「寝ちゃったの?」
ずるる…と自身のモノを引き抜くとふっかの穴からこぷ…と俺の出した精液が溢れ出て来る
「あ、やべ」
薄く息をし、小さく喘いでいるふっかの頬にキスをする
2人一緒なら、そこが普通でいいよね
「…お風呂入れよっかな」
ギシ、とベッドから降りてお風呂の準備をしてあげる。
ふっかをそのままお姫様抱っこで運んで中のものも掻き出しているとふっかがゆっくり目を開いた
「ぁ、ひか?…ぁ♡ぅ」
「おはよ、今出してるからね」
「出す…?…あ、♡中の…っぅあ゛〜♡ッ」
「もうちょっとだから」
向き合っていたからか、ふっかが俺の首に手をかけてきた
「…なに?」
んちゅ、とふっかが俺の唇にキスをして来る
「…好きって言えよ」
好きなんて綺麗な言葉でこの関係を表していいのかな
そんなことを考えているとまたふっかがちゅ、ちゅ…とキスをし続ける
「言って…、ひかぁ…ッあ゛♡…好きっていって…グスッ」
そんな言葉でふっかが俺の近くに居てくれるなら
「好きだよ、辰哉」
深澤side
俺たちは一生番になることは出来ない、それでも俺はこいつを離さない。
Fin.