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2 - 別に好きじゃあらへんし!(ibkz)

♥

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2024年10月18日

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すみませんめっちゃ長いです。

ibkzのリクエストだったんですけど3人でコントしてるだけになりました。めんご。

恋愛感情のような独占欲のようなものが動くのはib←kzだけです。めんご。


ここではibとsmはめっちゃ相性のいい相棒というだけの関係です。

個人的にib&smとkzはシンプルに仲悪いだろうなと思いながら、でもkzは自分に真正面から激突してくれたibとsmに少し懐いてたりしたら可愛いなぁって思います。

最終回後の世界線/ 基本ib視点です。

大阪弁はよく分からないので勘でやってます。

地雷、解釈違いなどありましたら静かにブラウザバックお願いします。何も配慮してません。


オマケ

伊吹の言い間違いの答えを置いておきます✌️

探してみてください。

「堪忍袋の緒」「鳩が豆鉄砲を食らったよう」



久住をとっ捕まえて数ヶ月。

俺と志摩は久住がいる刑務所へとやってきた。

「あれからずーっとだんまりなんでしょ?」

資料をパラパラと捲り手短に情報共有をする志摩と面会室までの道を歩く。

「らしいな。捜査一課じゃ手に負えないから4機捜にまで応援要請が来てるんだとよ。」

「しかも久住は俺らをご指名と来た、と」

「そういうこと。あと久住にはできるだけ情報を与えずこっちから聞き出すだけに留めておくことになってるから 」

余計なこと喋るなよ、と釘を刺されたところで面会室へ呼ばれた。そういうのは苦手なのに。


そうそう、「ご指名」というのは、ワケがあって。今捜査一課が追っている事件の容疑者がなんと、久住と関わりがあったらしい。そこで久住からなにか情報を…と捜査一課の連中が面会に行った。

結果、今までに聞き出せた情報はゼロ。容疑者の拠点や名前はおろか、事件に関するすら一言も話さなかったそうだ。唯一の会話が「あのワンちゃんらやったら考えてやってもええよ〜」だという。

そこで久住を逮捕した例の4機捜、俺たち伊吹藍と志摩一未のお呼び出しに至る。


ガチャ

志摩がドアを開け、額に大きなキズが残った男に声をかける。

「楽しくやってるか?久住」

え!?話しかける言葉それ!?と思ったら久住もそう思ったらしい。はぁ〜???と声を上げている。

「開口一番それかいな」

「なんだ?再会を喜ぶ言葉でも言って欲しかったか?」

「せや、「久住くーん、会えて嬉しいよー」って言いたくあらへんの?なぁ?そこのアンタも」

こちらにターゲットを向けられると思わず、少しびっくりした。でも志摩のように今最適な皮肉を思いつくような頭を持っていないから、素直に返事をする。

「うーん、まぁ生きててよかったなとは思うよ!」

「ふっ笑」

なんやこいつも頭おかしなったんか?と怪訝な顔をさせてしまった。志摩も珍しく笑っているし、何かおかしいこと言った?

「で、なんのご用で?」

スっと久住の顔から表情が抜け、悪寒が走るような無表情へ様変わりする。

「ご用?お前が俺らとしか話さないって言うから来てやったのに」

「いやいや、情報求めてるんはおたくら警察のワンワンやろ?」

実際には見えないが2人の目線がぶつかる場所からはきっと火花でも散っているんだろう。

ここはムードメーカー伊吹藍ちゃんの出番かしら!と声をかけようと息を吸えば、一息先に久住が言葉を発する。

「ほんま、かなわんわぁ。そないに怖い顔すんなって…ええよ教えたる」

「え!まじで!?」

「おい、伊吹」

やれやれ、という仕草をした久住は志摩が俺を呼ぶ声を無視し我が物で会話を続ける。

「なんて言うと思ったんかアホンダラ」

「…いぶk 「こいつムカつくんだけど!!!」

呆れた、という2人の顔が眼前に広がる。

「そりゃあタダでは教えたらんよ」

「伊吹、タダで教えて貰えると思って来たのかお前は」

「違うの!?だってさっき志摩も「さっさと聞き出して帰るぞキリッ」って顔してたじゃん!」

「してねーよ」

「してたん?笑」

「してねぇっつってんだろ」

そろそろ志摩のあんにん袋みたいなやつが切れそうな気がするのでここら辺で黙ることにした。

「…久住。」

「ん〜?」

「”タダでは”教えないんだな?」

志摩の質問に、 ふっ、と少し笑った久住は身を乗り出す。

「そう、タダでは教えへんよ」

「じゃあ何をすれば教えてくれんの?」

「だーかーらー、伊吹。」

「ん?」

「なんで俺らがこいつの言うことを聞かなきゃならないんだ?どうせ面倒なことになるだけだぞ」

えぇでも、と反論しようとしたところで志摩の口端がほんの少し上がっているのが分かった。志摩がこんな風な時は、何か企みがある時。俺には思いつかない、賢い作戦。

「なんや、乗ってくれへんならそれでええんやけどそっちが困るんちゃうの?」

「そうだ、久住」

「ん〜?」

「お前、伊吹のこと気に入ってるだろ」


ん?

「ん?」

ここにいる志摩以外の人間、すなわち俺と久住はポカーンとすずめが水鉄砲くらったような顔をしているに違いない。

「は?」

「は?って、は?笑」

久住のまるで溢れ出てしまったような疑問符に、半笑いで対する志摩。

「なんでアンタが逆ギレしてんねん」

「事実だろ?」

「え、ジジツなの!?」

「事実ちゃうわボケ!アホは黙っとれや」

アホと言われたのが久しぶりで、思わず固まる俺。

「照れんなって笑」

「照れてへんわ!!!!」

まるでコントのような会話が面会室で繰り広げられている。珍しく志摩が半笑いでボケに立っている…のかな?さすが、関西人の久住。ツッコミがキレキレ!!俺も見習おーっと。

「そこのアホは何ニコニコしてんねん」

「俺も久住みたいにツッコミ出来たらいいなーって!」

「あーもう話にならんコイツら」



でも本当に分からない。久住が?俺を気に入ってる??どういうこと???

そう思っているとニヤニヤしていた志摩が真面目な顔になって言う。

「久住、お前の言う警察のワンワンは人をよく見るんだ」

「はぁ?」

「もちろん、表情、仕草はもちろん、”目線”もな。」

「何が言いたいんや」

「伊吹、さっきお前はなんて話してた」

「さっき?」

「そう、車の中で」

車の中…?

今日は隊長に久住の所へ行けと命令されて、朝一番から愛車メロンパン号に乗ってここへ来た。

今日の運転は俺で、信号にずっと捕まり続けて暇だった。運転に暇はないだろって志摩には言われたけど、やっぱり暇なのは暇だ!って世間話をしてたような。そうそう、最後に久住に会った時の話とか。


『俺さぁ、久住と最後に会った時、めっちゃ見られてたんだよねー 』

『…久住はずっと無表情で真っ直ぐ前を向いてたろ?』

『うーん…でも、なんかこう!ヒシヒシと!実際に目で見られてるって言うより意識?がこっちに向いてるって言うか〜』

『へぇ……』

『…志摩?』

『ん?あぁ、いつもの野生の勘ってやつか』

『信じてないっしょ〜それ!!!』

『ハイハイつけ麺つけ麺』

『別に今俺がイケメンな話してないよ!』


あとは俺が1人でしりとりしてたのを志摩が鼻で笑いながら聞いていたような。

話してたことと言えばこれくらい…?

「俺がイケメ 「違う」あ、ハイ…」

「もう少し前だ」

「…見られてる気がするってやつ??」

「そう!それ」

いつかの「それニャ!」と同じような顔をして志摩が続ける。

「伊吹がそう言うならそうなんだろうと思って、確かめたんだ」

「ここに来てからいまこの瞬間まで、久住の全てを観察した。伊吹」

「ん?」

「ビンゴだ」

「ほんと!?!!」

「実際分かりにくいが、ほんの少し伊吹に向ける視線の方が多い」

久住は、はぁ?と言う顔をしているが、志摩は性悪魔人でそういう細かくてみみっちいことに良くも悪くも気がつく。だからきっと志摩が言う通りなんだろう。

「で、ここまでを踏まえてどうだ?久住。」

「は?」

「伊吹のどこを買ってるんだ?ものによっては交渉材料にしてやるよ」

志摩はまた意地の悪い顔をして笑う。

「うっわぁ〜性格悪っ!」

「お前に言われたくないな」

呆れた!心底呆れた!という初めて見る顔をして久住が仰け反った。

でもまって!俺の意見は!?

「なんか勝手に売られることになってるけど俺いいって言ってないよ」

「いいだろ別に減るもんじゃないし」

「減るわ!体力が!」

「いいだろ別に休めば」

「もういい歳したおじさんなの!ちょっと休んで回復する体じゃないの! 」

やいのやいのといつもの争いをしていると、 俺と志摩のやり取りを見ていた久住が口を開いた。

「あーもう、分かった分かった」

「え、」

「認めるわ。認めたらええんやろ」

「えっ?」

「あんたの言う通りや、志摩サン」

「えちょっと」

「なんや伊吹」

「呼び捨て!?」

どうやら吹っ切れたらしい。

俺の言葉が合いの手みたいになっているが、意図的にやってる訳じゃない。吹っ切れた久住は何故か俺の事だけ呼び捨てにすることにしたようだ。なんで志摩はさん付けなんだよ!お前いくつだよコラ!!

「チャリで追いかけられるより逃げ甲斐あってんよ」

「伊吹みたいに体力バカじゃないからな。」

志摩にも喧嘩を売られているようだ。

「もう2人共!」

「…で、どうする久住?これを逃したらこいつを使える最後の機会かもな?」

「はぁ、分かった」

久住は、ため息をひとつ吐いてバツの悪そうな顔でボソボソと話し出す。

「暇やねん」

「「???」」

「だーかーら!暇やねんて!」

「暇だって志摩」

「懲りてないのかお前」

「懲りてはないで」

「暇だから何??」

「たまに会いに来てや」


俺と志摩は目を見合せた。

あの久住が会いに来いと。あの極悪非道を尽くしてきた犯罪者(一応)が、暇だから自分を捕まえた人間に会いに来いというのだ。


「なんか言えや」

「まぁそうだな。俺らは暇じゃない」

「志摩ちゃん!?」

「だけど、情報提供という名目ならいつでも来れるだろうな。」

「志摩ちゃん…」

「…アンタも強かやの〜」

性格悪!と思ったらやっぱり志摩は志摩だった。ダメだと言っておきながら、それを実現させるために思考を働かせている。

「で、お前は何を差し出すんだ?」

「今回はそうやなぁ、ヤクザ絡みってことだけ教えたる」

「こいつ…!志摩ちゃん!こいつ!」

「まぁ分かってたことだろ」

ヤクザ絡みだなんてことは警察が既に調べ上げている。こいつ!なんてやつだ!と思ったが確かに久住はそういう男だ。

「確かにー!」

「また明日も来る。何話すか考えとけよ」

「明日も来んのかい」

ワンワンはやっぱ暇なんか?と笑う久住に、俺は気付かぬ間にクリティカルヒットする言葉を放っていた。


「だって、久住が来てほしそうな顔をしてるからね!」



第2のオマケ


「伊吹、先に出といてくれ。2人で話したいことがある」

「?…わかった!」


「なんや話って。もうじゅーぶん話したし、明日も来んねやろ?」

「いや、さすがに伊吹の前では言えないなと思って」

「は?」

「お前の伊吹に向けるその目、独占欲だかなんだか知らんが、伊吹は人気者だ。乗り遅れてるな、どんまい。」

「えっ」

「あとメロンパンが好きで、家はああ見えて意外と綺麗、俺ん家の方が…ってそれはいいか。」

「ちょ、ちょ待て、何言うてんの」

「ん?伊吹のこと知りたいかなと思ったんだけど違った?」

「は、はぁ!?」

「違うんだ〜へぇ〜」

「っもう!さっさと帰らんかい!暇なんかボケ!」

「ぶっちゃけ好きなのか?まぁお前犯罪者だから懲りない限り交際は許さないけど」

「好きちゃうし!全然!まったく!!」



この作品はいかがでしたか?

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コメント

4

ユーザー

あの、天才の方ですか?? めちゃくちゃ最高すぎます…!👍 できれば、釈放後の話も書いて欲しいです。(勿論kzmは受けって方針で) 続きも頑張ってください💪🔥

ユーザー

いつかギスギスえっちも書くかもしれないです多分知らんけど。

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