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ゆりかご.
149
ゆでだこ
77
すう
320
光が揺れている。
僕はただそれを立ち止まって見る。
ヒカリが揺れている。
揺れている。
夕日が空と重なり服が赤く染まる。
ヒカリがユレテル。
ユレテル。
僕はそれを見送り、共に目を閉じる。
赤かった視界は色を失くした。
「………ここは?」
目が覚めたら見知らぬ天井…いや、青天井か。
僕はどうやら外で眠っていたらしい。
やけに痛い上体を起こし、周りを見渡す。
「ここは…森か?」
困ったな、ここがどこか見当もつかない。
「そうだ、スマホ………。」
僕はスマホを取り出し地図アプリを開いたが…
「………何も表示されない。」
ならば誰かに連絡を…と電話番号を打とうとしたその時、 腹部に激痛が走った。
「………ッ!?」
見ると、何者かの手が僕の腹を貫いていた。
「いっ、てぇぇぇぇぇ…!?」
???「あれ?これぐらいじゃくたばらないのかー。じゃあ…えいっ。」
貫通した腕はぐりぐりと僕の腹をよじる。
あまりの痛さに僕は気を失った………。
「ここは………?」
目が覚めたら見知らぬ青天井…いや、普通の天井だ。
僕はどうやら室内で眠っていたらしい。
上体を起こそうとしたその時、腹部に再び激痛が走る。
「ッ!!グゥ、ァァァアッ!!!」
見ると腹に血で滲んだ包帯が巻かれており、グロいことになっている。
自分ではわけもわからず悲鳴を上げていると向こうからドタドタと足音が近づいて来る。
障子が勢いよく開いた。
???「うるさい!!!」
ピシャアッ!!!
「………えっ?」
今の人、誰?
もしかして僕を保護してくれた人?
え?でも今うるさいって………。
え?え???
わけもわからずしばらく一人で混乱していると、さっきの人がまた戸を開けて入ってきた。
その背後にはもう一人、少し背丈の小さな人がついてきていた。
???「この人なんだけど………。」
???「あら、なかなか上々ね。買うわ。」
???「やったー♪」
「まっ、待って………!」
僕が待ったのサインを突き出すと二人はこちらを見た。
???「なに?」
「なに?じゃなくて…!勝手に僕を置いて話を進めないで!?君たち、誰なの!?」
それを聞いた二人は少し顔を見合わせ、再びこちらに向き直った。
???「私は博麗霊夢。ここ、博麗神社の巫女ちゃんよ。崇めなさい。」
???「レミリア・スカーレットと申しますわ。以後お見知り置きを。じゃ、この人もらってくわね〜。」
霊夢「は?金は?」
レミリア「そこに置いたわ。じゃ、ばいば〜い。」
「ちょいちょいちょいちょい!まだ話終わってない!」
布団から引っ張り出そうとしてくるレミリアに抵抗しながら叫ぶ。
「買うって何!?結局君たち何者!?…というかここどこ!?」
レミリア「ちぇ、うるさいなぁ全くもう…。咲夜ぁ!」
レミリアが指を鳴らすと突然何者かが僕の首根っこを叩いた。
「…な…んなんだ…よ…。」
ドサッ
咲夜「レミちゃん、私が運びます。」
レミリア「ありがとう咲夜。あとレミちゃん呼びやめて。」
霊夢「お金〜♩お金〜♩」
To be continued…
コメント
1件
うわっ、いきなり腹を貫かれて気絶、目覚めたら「買うわ」って……展開がジェットコースターすぎます(笑)。冒頭の夕日と光のシーンの詩的な静けさから一転、レミリアさんの飄々とした怖さと霊夢さんのしたたかさが絶妙で、読んでるこっちも主人公といっしょに「え?え??」ってなりました。続きがすごく気になります!