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ハロウィンイベント
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特に問題が怒ることも無く、仮装大会の時間が近くなる。
レイナは、交代できた警備員に仕事を託すとアプリのチャットの方に仕事が終わったとメッセージを送った。
ナギ達も似たようなタイミングで終わったのか、既読が一気に3つ付き、アスカから集合場所のメッセージが届く。
レイナはスマホをポケットにしまうと、集合場所へと向かった。
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集合場所にはナギ達の方が近く、レイナが着いた時には既にナギ達がいた。
それぞれ持ってきた衣装に着替えるため、大会参加者ように作られていた控え室に入る。
「レイナはどんなやつにしたの?」
控え室にはロッカーが沢山あり、橋にあった2人分のロッカーが空いていたのでそれを並んで使う。
「ゾンビ」
レイナは異空間から持ってきた仮装の衣装等を取り出しながら、アスカの質問に答えた。
「へ〜。意外。魔法使いじゃないんだ」
「最初はそれにしようとしたんだけどね。なんか、魔法使いのコスプレって本物の魔法使いがやったらコスプレじゃなくなりそうだなって。アスカは何にしたの?」
テキパキと服を着替え、ロッカーにつけられている鏡を見ながら傷メイク等をする。
「僕は獣人にしたよ。ケモ耳のカチューシャ買ってそれっぽい服合わせるだけでそれっぽくなると思うし」
そう言いながらアスカは、狼の耳のカチューシャをつけ、首輪のようなデザインのチョーカーと、灰色をメインにした服装をしていた。
「狼なら人狼じゃない?」
「確かに」
そんな事を話しているうちに、レイナの仮装も終わった。
「レイナ、お揃いじゃん」
そう言いながら、アスカがレイナのはいているダメージジーンズを指さす。服装的には、アスカがどちらもサイズの大きめな灰色のパーカーとダメージジーンズを着ていて、レイナはところどころ破けたり薄汚れている白の長袖に、ブカブカのダメージジーンズだったので、ズボンが一緒のものになっている。
「合わせた訳じゃないんだけどね」
「同じもの持ってたんだね」
控え室を出るとナギ達の方が早く着替えが終わっていたらしく、先程買ったのかドリンク片手に雑談をしていた。
「お、着替え終わっ…」
こちらを見たソウが固まる。
ソウは悪魔のコスプレのようで、全体的に黒の服装だった。背中には羽が浮かんでおり、頭にはツノが生えている。
「おー…なかなか傷メイクとかリアルだね…レイナ」
ナギが苦笑いをしながら言う。
レイナはソウが飲んでいた緑色のドリンクの中に入っている、見た目が目玉のタピオカのようなものを見て納得した。
なぜ納得したかと言うと、それはレイナの傷メイクにある。
血色をかなり悪くし、ところどころ血が滲み、袖が中心的に破れている隙間から包帯が見える仮装の中で、レイナは右目が無かった。包帯がそこにかかっている訳でも無く、目がある部分がポッカリと空いている。これは、パーティーグッズとして売っていたコンタクトをつけたものだが、その下に血が伝っているようにメイクをし、手には魔法で動くようにした、右目の同じ水色の目玉があった。
手にもその目玉にも大量の血の色をした絵の具をつけているので、パッと見ではえぐり出した目玉を持っているように見えるだろう。
これは申し訳ない事をしたな…
レイナはそう思いつつも、一応ソウに目玉に着いて説明をする。
「いや、大丈夫だ。パッと見でビビっただけだから」
「ソウビビってんの〜w?」
アスカが思いっきりソウをバカにする。
「パッと見た時はビビったけど、今は大丈夫だし!」
そのまま、2人が仲が良いのか悪いのかよく分からない会話を始める。
こうなると終わるまで会話には入りずらい事を知っているレイナとナギは、お互いの仮装について話した。
「レイナ、結構本格的にやったんだね。ゾンビ?」
「うん。ナギは、死神?その鎌何処で探したの?」
ナギは、黒のワイシャツに灰色のズボンで、黒で内側が青いローブをフードを被った状態で着ていて、身長ほどあるであろう大きな鎌を持っていた。
「うん。このでかい鎌探すのめんどかったけど、それ以外は結構簡単だったよ」
「そんな鎌とローブ売ってるんだね」
「ローブは本っ当に昔に実際に俺が使ってたやつだね。あの頃からあんまり体格とかも変わってなくてよかったよ」
ナギが昔ということは、本当に昔に使っていたのだろう。
そういえばナギ達の年齢はなんだろうと思い、それを訊く。
「年齢?俺は……年齢は覚えてないけど、かれこれ900年くらい生きてるんじゃないかなぁ?」
「900年ってえっ?中世くらいから生きてるの?」
「そうなるね」
想像を上回る回答に意外さを覚える。顔を見ると、完全に10代~20代くらいに見えるのに、まさか900年も生きていたとは。
「じゃあアスカは?」
「俺が会ったのももうアスカがヒトになった後だったからね。あまり分からないけど、大体700年くらいは生きてるんじゃない?」
「ソウは?」
「ソウは結構若いよ。最近100超えたくらいじゃないかなぁ」
「はぇ〜…」
桁が多くて、変な声が出る。
16歳くらいのレイナには、全く想像のできない年月だった。
「レイナも不死身だし、今後もこれくらい生きると思うよ?」
「でも今の所ナギが900として私は16。年齢差は884でしょ?アスカで684、ソウで84。だいぶえげつないけど…」
「こっちの世界では年齢とかあまり関係ないけどね。普通のヒトで大体300年位生きるし、長ければ何万年も生きるヒトだっている。まぁ、それでも大人扱いされるのは大体100歳以上からなんだけどね」
「ヤバ…」
年齢について話しているうちに、仮装大会が始まった。仮装のグループごとにクジを引かされ、そのクジに書かれていた順番で出る。
順番が来るまでは他の参加者の仮装を見れる。参加者には、本気で優勝を勝ち取りに行こうとしているほどリアルな仮装のヒトから、仲間内のノリで参加させられたような緩い仮装まで、沢山の仮装があった。
アニメやゲーム、漫画の仮装が多く、中には2頭身のアニメキャラを7等身で仮装しているヒトもいる。
他のヒトの仮装を見ているうちに、レイナ達の順番が回ってきた。
番号が呼ばれ、ステージの上に立つ。事前に聞かれていた仮装の内容をナレーターが話して順番が終わった。
「あ〜緊張した」
ステージの上でノリノリでポーズをとっていたアスカが言う。
「優勝出来るといいな」
「結果出るまでどうする?」
「控え室で服着替えてから他の参加者の仮装見よ!」
控え室に向かい、メイクとコンタクトを外し、服を着替える。
着替えが終わると4人は、空いている席に座った。
「私、なんか食べれる物とか買ってくるね 」
ただ座って見ているのもアレなので、見ながら食べられる物を買って来ようとレイナが立つ。
「あ、俺も行くよ」
「ナギ、ありがと。2人はなんか食べたいのとかある?」
「僕は特にないかな。ソウは?」
「俺もないな」
「了解。じゃあ、行ってくるね」
そう言ってナギと一緒に出店の区画に向かう。
「何買う?」
「とりあえず飲み物と、全員で食べれるものかな?」
「あっちにポップコーン売ってるよ」
「じゃあ、それでいっか。後、ポテト系も買ってかない?」
「じゃあ、あっちの方にそういうのがまとめて売ってる店あるから、そっちにしよ」
ナギが何を買いたいか言うと、ずっとここの警備をしていて出店を把握しているレイナがどの店がいいかを言う。
「レイナ、完全この区画見尽くしてない?」
「それしかやることがなかったから」
「案外暇だったもんな」
そんな会話をしながら、ポップコーンのキャラメル味と塩とフライドポテトを買う。
「ジュース系も買ってくか」
「それなら、あそこの店が1番種類ある」
飲食物を買って帰ろうとした時に、射的の賞品がが目に入った。
それは、デジタルの卓上時計だった。
「アレやってく?」
そんなレイナに気が付いたのか、ナギが射的を指さして言う。
「やる」
最近自室の机に欲しいと思いながら、ずっと買っていなかったのだ。
「レイナ射撃めっちゃ上手いし、すぐ取れそうだね」
射的は300円で5発だった。一発目のコルクでできた弾を銃に詰め、時計を狙う。
時計はかなり重そうだったが、一発で棚から落ちた。
目的のものはとったので、後は興味本位で1番上にあるA賞、B賞、C賞と書かれている缶と、一番下の段にあったお菓子をとる。
全弾見事に命中させたレイナにお店のヒトは驚きながらも、笑いながら賞品をくれた。
「お嬢ちゃん凄いな。全弾命中だ。はい、これがA賞とB賞とC賞の景品と、それ以外に当てた景品だよ」
お嬢ちゃんと呼ばれるのに違和感を感じながら、お礼を言う。
「ありがとうございます」
ABCしょうはそれぞれ、人気のゲームソフトと、ゲーム機と、クッションだった。
手には持ちきれなかった為、異空間に入れておく。
「ナギ、これいる?」
レイナはそう言って、レイナ自身は特にいらないゲームソフトを出す。
「えっいいの?ありがとう。これ気になってたんだよ」
ナギはそう言うと、嬉しそうに持っていた小さめのバッグに入れた。
「ん。どういたしまして」
席に戻り、 アスカとソウにクッションとゲーム機をあげると、ナギは全員分のドリンクを渡し、レイナは買ってきたポップコーン等を出した。
「2人共ありがと」
アスカが貰ったクッションを抱えながら言った。
その後ポップコーンを摘みながら仮装大会を見て、ついに優勝したグループが発表された。
優勝したのはレイナ達以外のなかなかリアルな人気アニメの仮装をしていたグループで、仮装から普通の格好に戻ったヒト達がステージの上で商品を貰う。
「あ〜。優勝できなかったかぁ」
「まぁ、楽しかったしな」
悔しそうにしているアスカの隣で、ソウが満足そうに言う。
「じゃあ、僕たちゴミ捨てて来るから2人は先行ってていいよ」
「了解」
「じゃあ、先に言ってるね」
イベントが終わり、そろそろ解散する時間となった。
「楽しかったね」
「うん。レイナめっちゃリアルな仮装してたよな」
「うん。それでちょっとソウには申し訳ないことしたけど」
「まぁ、あのジュース飲んでる時にあの仮装が来たら誰でもビビるよw」
ナギが、あの時のソウの反応を思い出し笑う。
そこで、笑われている本人のソウとアスカが来た。
「何をそんなに面白そうに笑ってるんだ?」
『いや。なんでもない』
「…w」
同時に言う2人に、アスカが何となく察したのか笑いを堪えている。
「????」
ソウだけが、訳が分からなさそうにしていた。
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「じゃあね」
「またな」
「うん」
「またね」
駅で別れて帰路につく。
レイナは、スマホを取り出して、仮装した4人が映っている写真を開いた。仮装を戻す前に全員で撮った物だ。
今日は楽しかったな
レイナはそう思いながら、家の玄関の鍵を開けた。
どうも。今日土曜日なのに学校の行事で午前は学校行ってました主です。
実は、アカウントの名前を「ぼっちです」から「くーき」に変えようと思います。理由としては、名前をXとかで統一することにしたからです。
それでは、さよなら〜( ᐙ)/