旅館
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大型ショッピングモールの買い物帰り、レイナは紙切れを片手にスマホを見ていた。
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その日、ショッピングモールでは買った金額に応じてくじ引きの券を貰えるイベントがされており、それが5枚貯まればくじを引けるというものだった。
買い物が終わり、丁度5枚くじ券を持っていたレイナが折角だからとくじを引いて見たところ、見事1等の旅館の部屋のクーポンが手に入ったのだ。
旅館は人間界の日本という国にあるらしく、その部屋の宿泊人数は1~4人だったので、LINEでナギ達を誘う事にする。
ーーLINE画面ーーーーーーーーーーーーーー
『宿のクーポン当たったんだけど、行きたいヒトいる?』
『いくいく!』
『どこの宿が当たったんだ?』
『人間界の[織仁月旅館]ってとこ』
『オリニンヅキ?』
『フリガナでおにづきって書いてる』
『クーポンの期限はどれくらい?』
『11月中は使える。因みに私は今月予定ないからいつでも行ける』
『俺も今月特に予定無いから行けるよ』
『僕は来週と再来週なら空いてるよ』
『俺は来週特に予定ないし、行くのは来週のうちのどこかにするか』
『1週間丸々行っちゃえば?』
『アスカ、これ無料のチケットとかじゃなくて割引の方のクーポン』
『じゃあ、来週の月曜日から2泊3日とかは?』
『いいね』
『じゃあ、当日ナギの家集合で』
『なんでこういう時毎回俺の家集合なん?別にいいけど』
『じゃあ、それで決定ね』
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レイナはLINEを終えると、スマホで行く旅館のHPを見てみる。
HPには、旅館の温泉や庭、部屋などの説明がある中、最後あたりに旅館の名前の由来が書かれていた。
どうやら昔この旅館がたっているところには城が建っていたらしく、その城の城主が満月の夜に悪さをしていた鬼を倒したことから、きているらしい。最初の頃は「鬼月」だったそうだが、名前に「鬼」がそのまま入っているのは客が来づらいということで、当て字の「織仁月」という名前になったと書かれていた。
レイナはスマホを閉じると、部屋にある時計を見る。
買い物から帰ってきた時点で結構遅めの時間だったので、いつもなら既に夕飯を作り始めている時間になっていた。
(人間界かぁ)
確かこちらの世界に来たのが今年の夏だったので、久しぶりの人間界ということになる。
レイナが暮らしていたのは日本では無い国だった為、以前の主人に会う可能性は限りなく低いだろう。
(明日から旅行の準備しよ)
レイナは今日買ってきた食材で夕飯を作りながら、そんな事を考えていた。
どーも、久しぶりに本編書いた気がする主です。
日常系は基本番外編で書くとはいいましたが、何話か続きそうならこっちで書く予定です。
それでは、さよなら〜( ᐙ)/