かいねすすっくなぁい
なんで俺はこうもマイナーなものばかり…!くっ!
殺せっ!!!!!ま、いいやそんなこと(?)
どぞっ!
「へ、?」
一瞬にして、助けに来てくれたおじさんの体が引き裂かれた。
血が、たくさん出てて、もう、よく分からない。
「ね、ねえっ!」
[…………]
ダメだ、どんどん冷たくなって行く、手遅れだ。
「し、んじゃった…の、?」
何も喋らない。あったかくもない、どうしよう…
「っか、カイザーっ、」
そうだ、カイザーが居る、この状況を話せば!
走る。とりあえず、全力で。
「はあはあっ…はあっ…」
「かいざー…どこ」
「…ばら…」
なんだか、今朝見たものより、薔薇が美しく見える。
ああ、そんなことはどうでもいい、とりあえずカイザーを探さなければ…!
『…ネス?』
「!カイザー!」
『どうしたネス、何があった?』
「あのね_」
とりあえず、さっきあったことを包み隠さず話した。
『…そうか』
「カイザー、?」
『………な』
カイザーが何か小声で言ったようだが、僕の耳には届かない。
「カイザー、何か言った?」
『いや、なんでもない。』
「そう?分かった。」
「あ、そういえば!あれ!」
『ああ、大丈夫だ、恐らくまた違うのが来る』
「そっかぁ、帰れるんだ、僕。」
『…ああ』
名残惜しそうに、カイザーはそう言った。
「…僕ね、帰ったらもう一度、ここに来るよ」
『…そうか、好きにしろ』
「うん!」
薔薇が綺麗だ。
まるで、妖精のように。
そういえば、カイザーも、改めて見ると顔が整っている。
初めて会った時はびっくりして見る暇も無かったけど、すっごく綺麗だ。
今更だけど、カイザーのこと、ちゃんと見れないかも…
「残念、早くカイザーのお顔に慣れないとね」
「あ。今って何時だろう」
カイザーに用意してもらった部屋にある時計を見る。
「へっ!?もう10時!?寝ないと救助されないかもっ!!」
「そろそろ寝よう…」
「ふあっ…眠い…」
現在時刻午前5時半。流石に早く起きすぎたな
「ん、2度寝でもしようかなあ…」
『ネス…』
「あれ、どうしたのカイザー、まだ朝早いけど…」
とっても眠そうなカイザーだ。いつもとギャップがあってちょっと可愛く見える。
『…』ボフッ
「わわっ、」
僕のベッドでカイザーが横になっちゃった。どうしよう。SAN値大丈夫かな、ヤバそう。
『…………』グイーーーー(ネス引っ張る)
「わあっ!?」ぼふっ
きゃぁぁぁぁぁぁあ!?あわわわわわ!
か、カイザーがぁ!カイザーがぁ!!!!!
ていうかそもそもカイザーのご尊顔が近くに来た時、叫ばなかったことを褒めて欲しい。
大丈夫かな僕!罰当たんないかな!?ぶっちゃけどんな罰に当たっても大丈夫な気がする!カイザーに嫌われたりしない限りは!
「ん?あれ、か、カイザー力つっよ…!抜けないんだけどッ…!」グググググッ(ネスの全力)
どれだけ押しても何をしてもビクともしない…
流石に僕が破裂しちゃう。それはグロいからやめて欲しい…
「えぇっと…カイザー、?」
グググググッ
「痛い痛い痛いっ!」
まずい、これは本当にまずい、すっごい痛い。
「骨っ!折れちゃうっ!」
骨が悲鳴をあげてる。あ、ミシミシ言ってる、そろそろヤバそう。
『んー…』
「あ、待ってカイザー!ほんとに…!折れるっ」
『ん、?ネス……?』
「あっカイザー!」ほっ
やたっ!カイザーが起きた!
「起きてカイザー! 」
『…あいあい…』
『クソ眠い…』
「ふふ、まだ5時だよ、」
『5時…』
「ね、カイザー、一緒に朝ご飯作りましょ」
『ん、分かった…』
まだカイザーは眠そうだ、さっきまで骨が悲鳴あげてたのに、もう落ち着いている。
「どうしようか」
『…買い物にでも行くか?』
「え、いいの!?」
『街外れの方に、店があるんだ、そこは品揃えがいい、』
「へえ…そうなんだね」
もう…街に帰れるかと思ったけど、街外れなのかぁ…帰れないじゃん……
…そういえば、カイザーは、なんでここに住んでるんだろ。街外れとか、そこら辺を知ってるなら、帰れるはずだ。
「ね、ねえカイザー」
『…なんだ?』
「カイザーは、ここが家なの?」
『ああ、今はな』
「ふぅん…」
え、今はって何????すっごい気になるんだけど!
「じゃあ行きましょ!」
『そうだな』
気になることなんて頭のゴミ箱に捨てちゃおう、くしゃくしゃっと丸めてゴミ箱へぽーい!え?家?何それ、猿ですか?知りませんそんなこと!
あ。いつも林檎とってるとこだ。美味しそう。
がさがさっがさがさっ!
「ぅわっ」
『ふっ、まぬけ』
「むっ」(まぬけは嫌だけどカイザーが笑ってるので凄い複雑)
〔え。こ、子供が2人居るぞ!〕
『…見つかったか。』
「…か、帰る、?」
『…寝てろ、ネス』
「え」ふらっ
あれ、?僕…寝て…た、?
「え、?え?」
『起きたか』
「????」
『買い物行くんだろ、』
「え、あ、うん」
え、え、ど、どういうこと!?
「ね、ねえカイザー、さっきのどういうこと、?」
『あ”?』
「ひぇっ」
これ聞いたらダメなやつだ!!!!
「や、やっぱりなんでもない!」
『そうか』
あっっっっっぶな……死ぬとこだった…
ᐕ)ノやあ!( ᐛ)バナナだ!マジで長いねこれ!俺の作品の中で1番長いかも!それでは
また次回お会いしましょー!
ではまたー!