原神の空くん愛され小話

例えば、あなたに前世があって、それを急に思い出したらどうだろう。さらに、神らしきものが目の前に現れて｢ごめん、ミスった｣と思い出させる気がなかったのだと悪びれる様子もなく告げたらどうだろう。そして、絶対に他の人には伝えられない感じの前世だったらどうだろう。

それが今、空の身に起きているのだ

(いやどゆこと)

(めんごめんご)

なんなら今天理の調停者と意識を繋いでいるのだ。どうやら空が今いる世界はテイワットとはまた別の世界らしい。テイワットでは空も蛍もとっくに合流し、なんか別の世界行って普通に寿命で死んでった。だが、空と蛍…正確にはその他有象無象らもだが、なんか違う世界線に生まれ変わったらしいのだ。

(いや〜本当は君以外の子だけに記憶戻すつもりだったんだけど〜)

(ミスった)

(ふざけるな八つ裂きにするぞ)

(空くん今2歳でしょ〜？叶わないよ〜ん？)

(いっぱいちね)

と、仲良くじゃれあっているが、これは本来空にとってすんごく良くない。なんでかって？？そりゃ空くん前世でアビスの王子様だったからに決まってるだろ。散々妹やその他の奴らを怪我させたアビス君達をまとめあげていた子なんだから。そりゃあ気まずい。だから賢い空くんは決めたようです

(俺覚えてないフリしとくわ)

(シクヨロ)

どうやらそれで問題ないみたい。ここから空くん目線でお送りします

てな感じで天理の調停者(笑)にミスって前世の記憶を思い出させられて早3年、俺も普通に歩けて喋れる歳になった。どうやらパイモン？とやらは俺と蛍の2つ下の妹のようだ。え？肝心の蛍はどんな感じかって？

｢お兄ちゃん！！撫でて！そしてハグして！｣

｢わかったわかった…よしよーし｣

｢んへへへへ…｣

すんごい甘えてくる。まぁ俺以外も全員覚えてるって言ってたし、離れ離れになってたから寂しいんだろう。仕方がないから甘やかす。

｢はわ〜極楽浄土〜…｣

｢ほたる、そんなむずかしいことばよくおぼえたな｣

｢え？あ…えっと〜｣

｢おにいちゃんのほんかってによんだのか？｣

｢う、うん！｣

｢そうか…ほたるはあたまがいいな｣

蛍？？？？そんなにお前撫でられるの好きだったか？？？？

｢そろそろでかけるじかんだぞ｣

｢はーい！！お兄ちゃん！髪の毛結って〜！｣

｢はいはい、どんながいい？｣

｢おにいちゃんとお揃い！｣

｢わかった、ちょっとまってろ｣

｢んへへ…はーい！｣

今世だと蛍は髪の毛を伸ばしている。本人曰く、お兄ちゃんとお揃いがいい！との事だが、俺はショートの蛍も可愛いと思う。どんな蛍でも可愛いがな(シスコン)と、その辺にして、蛍は女の子だからというのもあって自分よりも少しオシャレなデザインにする。俺のは…まぁ纏まってたらいいだろう

｢わすれものは？｣

｢無いよ！｣

｢じゃあいくぞ｣

｢うん！いってきまーす！｣

｢いってきます｣

2人で威勢よく家から出て、歩いて２、３分の近所の公園へと足を運ぶ。あと少し、というところで約束の相手と鉢合わせる。そう、スカラマシュだ。俺自身あまりスカラマシュにいい思い出は無い。あいつもみんなを傷つけたからね。でも、家が近所だか親同士超絶仲良いとかうんたらかんたらで俺達も良く顔を合わせる

｢やぁ、随分と遅いんじゃないかい？｣

｢はぁ？スカラマシュが早すぎるだけ！｣

｢まぁまぁほたる｣

｢あ、ひょっとしてお兄ちゃんに会うのが楽しみ過ぎたとか〜？｣

それは絶対に断じてない。調停者にですら誓える。有り得るはずがない

｢は、はぁ！？何言ってるんだい！？///｣

｢す、スカラマシュ…おちついて｣

｢ほら！！絶対そうじゃん！！お兄ちゃんは渡さねぇからな！？！？｣

蛍お前キャラどこに置いてきた。スカラマシュも何故そんなに慌てるんだ。なんだ？俺のこと好きなのか？(大正解)有り得るはずがないね。とにかくこやつらを止めなきゃ俺の心は落ち着かない。

｢やめなって…｣

｢だいたい君はー！！！｣

｢だからー！！！｣

｢ふたりとも｣

｢｢なに！？｣｣

｢けんかはだめ…でしょ？｣

｢｢ｽｲﾏｾﾝﾃﾞｼﾀ｣｣

うるさいのは静かにさせてたのだ。本来の目的を達成しなくては(使命感)落ち込んだ2人にできる限り微笑みかける

｢ほらふたりとも、あそぶんでしょ？｣

｢天女…？お兄ちゃん好き…｣

｢ふん…君が言うなら遊んでやらなくもない///｣

顔を赤らめるんじゃねぇよ。全くもう。まぁ蛍が可愛いので許す(シスコン)んで、そのあとなんやかんやでいろいろ遊んだ。その時の様子をダイジェストでお送りしよう。

｢はしるなひきょうもの！！！｣

｢これ鬼ごっこだろう！？！？｣

｢お兄ちゃん私をつかまえて！！同族にして！！それで一生一緒に居よう！！｣

｢増やし鬼でもないだろ！？！？！？｣

とか

｢あ｣

｢え？｣

｢す、すまない…｣

｢え？あ、うん？｣

｢何お兄ちゃんに覆いかぶさってんだよドスケベマッシュルーム｣

｢殺る気かい？｣

｢腕力で私に勝てるとでも？？？｣

とか

結論、たのちかったです

その後色々あってアビスの王子様だったってこととか覚えてることとかバレたけど愛されてるっていう鈍感で冷静でダインにあったら包丁突きつけてくる儚げな様子の美少年空くんの現パロ(学パロ)誰か書いてください