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3話 悪は必ず私の味方をする
綾之「…お姉ちゃ…ん、ッ?」
綾之「お姉ちゃん…」
綾之「ねぇッ…返事…して、?」
璃音「嘘ッ……」
将真「風魅…?」
ユサユサッ…
風魅「…ぁ、…ッ や、の」
綾之「!…何……?」
風魅「なか…な、ぃ…でッ?」
綾之「…ぅ…あッ…ポロポロッ」
璃音「こんなの…あんまりだよ…」
将真「あぁ……… ッ…!まずい!逃げろ!綾之…っ!!」
璃音「!…逃げて!早く!!」
綾之「ひッ…ぐ、ぁ…グズッ…」
風魅「あ…やの……ッ」
ピエロ『クだラナい…。』
風魅「に……げ、…ッ…て」
綾之「!」
ガシッ…!!
ドンッ……グチャ…ッ
綾之「…!!お姉ちゃんッ…!!」
綾之「離して!お姉ちゃんが!お姉ちゃんがぁ…ッ、!!」
将真「暴れるな!今は逃げることが最優先だろ…ッ!!」
璃音「綾之ちゃん落ち着いて…ッ」
綾之「嫌だッ…やだよ……、ポロッ…ポロ……」
将真「お前まで死ぬ気か…ッ!!!」
璃音「ッ…」
やだよね…寂しいよね
私だったらあそこで一緒に心中する
だけど…死んじゃったら風魅さんに怒られちゃうよ…?
だから…我慢して
将真「シェルターは何処だ?!」
璃音「えっと……こっち!!!」
ガシャンッ…キィイイイッ………ガシャン…
璃音「これで一安心…」
将真「あぁ…」
綾之「何が…何が一安心なの…ッ」
綾之「どこも一安心じゃない!!」
璃音「…それは…そうだけど……」
将真「あれ以上犠牲が出るのはまずかった…ただそれだけしか言えない…」
綾之「だとしても…まだ助かったかもなのに…ッ…!!」
綾之「まだ希望はあったのに!!」
将真「心臓を刺されてた、生存時間は見た限り持って2分…もう手遅れだ…」
綾之「私の…私だけのお姉ちゃんなのにッ…!!」
綾之「皆私から奪ってくんだ……」
綾之「私が幸せだって感じたものを全部みんな横取りするんだ…ッ」
綾之「そんなの……おかしいよ…っ」
綾之「ぅ…ぐぁ…ッ …グスッ…」
将真「…そっとしておいてやろう」
将真「あれ以上口出しするのは…あいつの精神に関わるかもしれない」
将真「この地獄を乗り越える為ならば…この経験も必要不可避なことだ」
将真「別部屋へ移ろう」
璃音「…うん」
綾之視点
ずっと泣いてたら…見覚えなのある場所に来た。…あぁ、孤児院だ
私と、お姉ちゃんが居た
だとしたら夢なんだな…随分リアル
ここで…お姉ちゃんと……
数年前
仮親「綾之ちゃん、今日から新しいお友達が来るわよ」
仮親「ほら、この子…挨拶出来る?」
風魅「はじめましてっ!私 風魅っていうの!!」
風魅「よろしくね!」
綾之「…コクッ」
風魅「お名前なんて言うの?」
綾之「…綾之」
風魅「…!可愛いお名前!!よろしくね!綾之ちゃんっ!」
仮親「綾之ちゃんより2歳年上のお姉さんよ、仲良くしてね」
お姉ちゃんは、初めてあった私にも優しく接してくれた
とても元気で、活発で
強がりで…努力家な…
とても存在が暖かい子
でも…怖くて仲良くなれる気がしなかった
私は皆と違うから
きっと嫌われるから
皆よりIQが生まれつき高くて、小学四年生の年齢で中学生の問題もスラスラと答えれた
だから皆、離れていっちゃう
価値観が違うだとか、優等生ぶってるだとか…。
そんなつもりなんてないのに
いじめられて、仲間外れにされてる
他の子「お前調子乗ってんじゃねーぞ!」
綾之「乗ってなッ…」
他の子「うるせぇ!!」
ゲシッ…
綾之「ッ……」
他の子「弱虫ー!!w」
他の子「泣き虫ー!!ww」
綾之「……」
風魅「…やめなよ!!」
他の子「ビクッ…な、なんだよお前!!」
風魅「この子のお姉ちゃん!」
他の子「……w 何言ってんの?こいつ、生まれた時から家族も友達も兄弟もいねーんだぞ!!w」
綾之「!」
他の子「名前だって適当に付けられたんだってーw」
綾之「……ポロポロ…」
風魅「だから何?」
他の子「は?」
風魅「名前が適当だったって綾之ちゃんは綾之ちゃんだもん!!」
風魅「それに…家族も兄弟も友達もいないなら……私が綾之ちゃんのお姉ちゃんになる!」
風魅「綾之ちゃんの事守る!」
綾之「…!!」
他の子「な、なんだよ…」
他の子「もう行こうぜ!!!」
風魅「…大丈夫、?」
綾之「うん…」
風魅「お部屋戻ろっか!!」
綾之「…まっ…て、」
風魅「ん?」
綾之「あの…ッ」
綾之「ぁ、…ありがとう…お姉ちゃん…!」
風魅「……!!…うんっ!!」
お姉ちゃんは違った
皆とは違って、私を助けてくれた
嫌われてるなんてお構い無しに
私はお姉ちゃんが大好きになった
離れたくなくて、どんな時でも一緒に居たいって…
一生一緒がいいって
仮親「風魅ちゃん、家族が見つかったわよ」
風魅「え?」
仮親「今日の5時半には迎えに来るって、だから 綾之ちゃんにお別れとお荷物の準備してね」
風魅「…はい……」
綾之「…や、だ…ッ」
仮親「え?」
綾之「嫌だ…ッ!!」
風魅「!」
綾之「お姉ちゃんと離れたくない!」
風魅「…私も…」
風魅「綾之ちゃんと離れたくない!」
風魅「絶対離れない!!!」
ギュッ…
綾之「!!」
仮親「えぇ……困ったなぁ…」
仮親「…うーん、…」
10分後…
仮親「はい、はい…ありがとうございます」
仮親「ではまた後ほど、…」
ガチャッ…
仮親「ご家族の方からね」
仮親「『2人でおいで』だって」
仮親「良かったね」
綾之「…!!!」
風魅「やったぁ〜ッ!!!」
それから、新しい家族の人に引き取られて
『八津』って苗字を貰った
でも…お母さん達は交通事故で亡くなっちゃって…広い家に2人っきりになった
生活保護費の余りで何とか生活してたけど…
流石に厳しくて、お姉ちゃんの高校も、バイトが出来るところじゃないから…
結局こんなに有様
綾之「あの時、止めてれば何か少しは変わったのかな…」
綾之「お姉ちゃんは…笑ってたのかな」
綾之「離れ離れになんて…ならなかった…のかな…ッ」
風魅「綾之」
綾之「!…お姉ちゃッ…」
綾之「えッ…な、なんで…足が透けて…」
風魅「お姉ちゃんから “最後” のお願いしてもいい?」
綾之「…………うん」
風魅「沢山あるからよく聞いてね」
風魅「まず…ちゃんと生きて幸せになること」
風魅「将真さんと璃音さんの言うことはちゃんと聞くこと」
風魅「ご飯はちゃんと食べること」
風魅「睡眠もとること」
風魅「初めましての人に会ったら元気よく挨拶すること」
風魅「元気よく、ね?」
風魅「ちゃんと休憩も適度にとって、水もしっかり飲むこと」
風魅「家に帰ったらまずお母さん達にただいまを言うこと」
風魅「21日間が終わって、ちゃんと休んだら学校にも行くこと」
風魅「家の家事、放置しちゃダメよ?」
風魅「あぁ…後、…家に帰ったら、私の部屋にある長方形の箱を開けてね」
風魅「お姉ちゃんからのプレゼント」
風魅「それと……」
風魅「何があっても、お姉ちゃんのこと忘れないでね」
綾之「ッ…うん、…絶対に忘れない…!」
風魅「あぁもう…w 泣かないの」
風魅「可愛い顔が台無しだよ?」
綾之「だって…だってぇ…ッ…!!グスッ」
風魅「…お姉ちゃんね、綾之のお姉ちゃんでいれて幸せだった」
風魅「最後まで一緒に居てあげられなくてごめんね、綾之」
風魅「来世ではまた…綾之のお姉ちゃんにならせてくれる?」
綾之「うんッ…お姉ちゃんじゃないと嫌だ…ッ」
風魅「嬉しいなぁ…」
風魅「……そろそろ行かないと」
綾之「えッ…ま、待って!!お姉ちゃん!!」
風魅「愛してるよ、綾之」
綾之「っ……!!ポロポロ」
パチッ…
綾之「ん……ぇ、…?」
綾之「…お姉ちゃん……」
綾之「…2人は…、?」
璃音「あ、綾之ちゃん!おは…よ……」
ギュッ…
璃音「…え?ど、どうしッ…」
綾之「さっきは…ごめんなさい」
璃音「ぇ、…」
将真「おい、どうし…綾之?」
綾之「…私、夢の中でお姉ちゃんと合ったんです」
璃音「えッ…?!」
綾之「沢山…お願い事を言われました」
将真「…未練、ってやつか」
将真「少ない未練が残った幽霊は、相手の夢の中に出て言い果たすと聞いたことがある」
将真「…俺の叔父の遺言だがな、本当から分からない…」
綾之「きっと本当です」
綾之「…そうじゃないと、嫌なんです」
璃音「そうだね…信じ難いけど…信じないとやっていけないし…」
綾之「…私、お姉ちゃんの分まで生きます」
璃音「!…綾之ちゃん…」
綾之「お願い事全部果たして…死ぬまで生きて…お姉ちゃんに自慢するんです…!」
将真「…w そうか」
将真「じゃあ俺らも若いお前の為に頑張らないとな」
綾之「!…頑張ります」
璃音「wよし!24時間何する?」
将真「さっきボードゲームみたいなの見かけた気がするが…」
璃音「えっマジ?!さすが遊園地…」
綾之「ボードゲーム…得意です」
璃音「えぇ?!私苦手ー…」
将真「俺と綾之で教えてやるかw」
綾之「ですねw」
璃音「指導よろしくお願いしまーす!w」
将真「じゃあ定番の人生ゲーム…」
璃音「好きそ〜…」
将真「褒め言葉か?」
璃音「曖昧言葉?」
将真「なんだよそれ…」
璃音「曖昧な言葉です〜」
将真「まんまかよ…」
綾之「…w」
綾之「早くやりましょ!」
頑張るよ、お姉ちゃん
風魅「頑張れ…綾之」
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【 情報 】
『八津 風魅』
16歳 高校1年生 学生
たまたま拾われて孤児院に入れられた
孤児院にいる前の記憶は所々飛んでいて今では覚えているかも危うい
綾之の事が大好きで仕方がない
勉強は出来ないが音楽は得意
将来の夢はピアニストだった
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3話!!3話!!!かん!けつ!!
ちなみにね、これ昨日アップするつもりだったのよ。
なんかエラーでデータ飛んじった テヘペロ。
今回はちょくちょく保存してを繰り返してやってたからいつもより時間経過しちったよ
ゆーで1時間だけどね、普通に疲れる
それにしても今回のは自信作よ
ッ ←これ使いすぎたけどね。てへ
まぁまぁストーリー性わかってもらえればなんじゃもんじゃ…
もんじゃ焼きって美味しいよね、僕人生で1回しか食ったことないけどな!!!
あれ焼き加減微妙に難しい
灰にしそう、闇の炎に抱かれて死ね(物理)的な感じまである。
暗黒物質(ダークマター)ね
ほんともう厨二病用語ばっか覚えちゃってほんとに…将来有望ならぬの将来失望だわ。
雑談長くなる前に終わるンゴ
とりあえずここまで見てくれてありがとう!
みなさんせーーの!!!
おつにーーーーーーー????
<だーんごっ(まきの)