「 は、早瀬。ちょっと待て…叶もわざとした訳じゃないんだ… 」
「 ま、まぁ落ち着いて… 」
「 ははっ、叶~ナイス後頭部~! 」
はぁ…俺はやってしまった。
ゆらりと揺れて俺の方に来る飛和に俺は「話せばわかる」と和解を提案したりもした。
「 お前、一体何にそんなにビビってんだよ。 」
「 相手がデカいことか?初めての練習試合だからか? 」
「 ………… 」
「 俺の後頭部にサーブ打ち込んでどんな気分だよ?なぁ? 」
「 …わ、悪いと…思ってるっす… 」
「 じゃあもう緊張しないよなぁ。一番やばいこと今したもんな 」
「 …… 」
「 それじゃあ…早くいつも通りに戻れバカヤローッ!!!! 」
俺は飛和の一喝に驚いた。
でも今のセット俺の今のサーブで落としたんだよな…もしかしたら鵜飼コーチが交代…
嫌だ嫌だ!!最後まで戦いたい!!
「 叶ぇ~ 」
鎌さんがニッコリ笑って俺を呼んだ。
「 他の人みたいにやんないととか思ってる? 」
「 …ちゃんとしないと…交代させられるので… 」
「 …言い方ちょっときついけど叶が下手なのはみんな知ってるよ。でも入れたんでしょ 」
「 交代させられた時はベンチでいくらでも後悔しなよ 」
「 でもさぁ、練習試合ってもう一回があり得るから練習試合なんだよね 」
「 下手なのをどんなけ前にだせるかなのよ。だってそれをサポートできる人はこんなにいっぱい居るんだから 」
そう。コートのこっち側には6人も居て全員味方。
「 あ、あざっす!!!! 」
俺はまだ戦える様な気がした。
「 なにそれ…熱くなっちゃって。意味わかんない。 」
蘭が少し溢す。
第2セット目 25(青葉城西)対22(烏野)
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!