コメント
2件
うわ〜‼️‼️ありがとうございます😭😭😭この時期の3年生と2年生の切ない感じが本当に😢💓大好きすぎます🫶🫶🫶
- ̗̀⚠︎ ̖́-
🐙 × 💡
のあ!♡(サブ)様のリクエストです
素敵なリクエストありがとうございます🙇♂️
学パロ注意、どちらも高校生
3月なので卒業式も絡ませました
苦手な方はご注意ください
🐙→3年 💡→2年
🐙視点
今日でこの高校ともお別れ、なんてよくある言葉。
俺がその言葉を口にするとは思ってなかったけど。
正直この高校に対していい思い出があるかと聞かれればそんなにあるわけがなくて、
あぁでもライと一緒の部活だったり委員会だったのはすごい楽しかったかもしれない。
高校とお別れが寂しいとは微塵も思わないけどライとのお別れは寂しいかもしれない。
2年生は在校生代表として卒業式に参列する。
ライはさっきの在校生代表の挨拶を務めていたし伴奏もやっていたから今日この場に来ているのは確定なのだけれど探しても見つからない。
先程教員から在校生は早めに帰るようにと言われていたからもう帰ってしまったかもしれない。
そう思い少し焦りながら教室に戻り荷物を片付けていると声を掛けられる。
今はそんな時間ないのに…。と思いながら横を向くと何故かライが居て。
「ライ、?」
「星導待ってたのに全然来ないから迎えに来た。遅すぎ。」
「ごめんなさい、待たせすぎちゃいましたね。」
「それはもう気にしてないから別にいいよ。
ねぇるべ、外見て。
桜めっちゃ綺麗だよ。」
なんて言いながら空いた窓の枠に手を置きながらこちらを見て破顔していて、そんなライは酷く綺麗で、色んな人に絶賛されるような絵画のようでそれでいてどこかに行ってしまいそうな儚さを兼ね備えていて。
下手な絵画よりライの方がよっぽど綺麗だと思う。
そんなことを思いながら窓の枠に置いていたライの手を取る。
「…ライ、そんなに身を乗り出したら危ないですよ。」
「大丈夫だよ。だって落ちそうになったらるべが助けてくれるでしょ?」
当たり前じゃないですか。
そう言いたいのにライが悲しそうな寂しそうな笑みを浮かべるものだから何も言えなくなってしまう。
「……ライ、?」
「もうるべと一緒にお昼ご飯!とか登下校とか出来なくなっちゃうんだなって思ったら、ちょっと寂しくて…。
ワガママなのは分かるけど、もっとるべと一緒に居たかった……。」
「…俺もです。」
こんなしんみりとした話をライとしたい訳じゃなくて、気持ちを伝えようと思ってたのに。
今口を開いたらライを泣かせてしまう言葉しか出てこないから口を紡ぐ。
ライに持ってて欲しいから第二ボタンだけは取られないように本命にあげるから取らないでねって話してわざわざ残してたのに。
渡すタイミング、見失っちゃったな。
なんて思ってると卒業生が来たらしく廊下が騒がしい。
どんどん近づいてくる足音が聞こえる。
「ッライ、こっち」
そうライの手を掴んでロッカーに隠れる。
教室に隠れられそうな大きさのロッカーがあるタイプの学校でよかった、なんて的はずれな考えをする。
そんな考えをしている間にクラスメイト達は教室に入ってきていた。
俺らが隠れているのはロッカーなのでもちろん男ふたりが満足に立てる程広い訳もなくライと密着するようになっている。
申し訳なくなってライに声をかけようとライの方を見ると耳も首も真っ赤にして俯いていて、
愛おしいなんて気持ちが溢れ出して抱きしめてしまう。
「…るべ、?」
なんて言いながら真っ赤なお顔を控えめに上げてこちらを上目遣いで見つめていて余計可愛くて少し強めに抱きしめる。
「るべ、」
なんて言いながら俺の肩に顔を埋めているライは先程よりも耳は赤くなっていて心做しか身体も暖かくなっていて、可愛らしく思えて頭を撫でるともっととでも言いたげに頭を俺の手に擦り寄せて来るライが可愛くて暫くはこのままでもいいかな。
なんて思っているとクラスメイト達は居なくなったみたいで教室は静かになった。
「ライ、もう大丈夫みたいですよ。
出ましょうか。」
なんて冷静を装い話しかけロッカーから出ようとした俺の動きはライが服の袖を控えめに掴んだことで止まる。
「ライ、?どうかしましたか?」
「るべ、あの…。
第二ボタン俺にちょうだい、。」
なんて耳に囁かれて俺は嬉しくて緩んでいるだろう口元を手で覆い隠す。
「もちろんです。
ライにあげるために取っておいたんですから。」
なんて伝えれば嬉しそうに笑ってくれて、俺が手を引いてロッカーからライを出してあげると今度はライの方から抱きしめてくれて、
わざと知らないふりをしてどうしたの。なんて聞けば少し頬を膨らませて拗ねたり、意地悪しすぎましたね、なんて言って手を握れば嬉しそうに頬を染めていて。
あぁ、言おうと思ってたことがあるんだ。
今なら言える。
そう思って口を開く。
「ライ、俺は貴方のことが好きなんです。
付き合って貰えませんか?」
なんて言いながらライの手を取りライの返事を待つ。
「もちろん。大切にしてね。」
なんて嬉しい返事が帰ってきたので笑いながら手の甲キスをすると恥ずかしそうにはにかんでいて、あぁ今日はライの色んな表情が見えるからいい日だな。なんて思いながらライの手を引いて教室を出る。
最後に素敵な思い出をありがとう、いい思い出はあんまりないとか言ってごめん。
ライは俺のどうしようもないほど腐っていた心を優しく包み込んでくれて、影にいた俺を光のところまで優しく引っ張ってくれた。
感謝してもしきれない。
『きっと貴方は俺の神様。』