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「ッ、う」
急な波で少し立ち止まってしまった。
「あ、大丈夫か?」
こくこくと頷く。
「どうした、体調悪いか?」
「……いや、なんでも、ないです。」
言えるわけがないだろう。
幼い子供でもあるまいし、、、
「んぁ、っ」
変な声が出てしまう。咄嗟に、出口を抑えた。
下腹部への衝撃がかえって快楽に感じてしまうのに、少し嫌悪感を抱いた。
「…トイレか、?」
「っ……、はい。」
…とても恥ずかしい。頬が染まるのを感じる。
「耐えれそうか、?」
軽く首を横に振った。
圧迫感でわかるが、かなり限界が近い。
「…どうしようか」
「ぅ…すみません」
………しばらくの沈黙が続いた後、彼が小さな声で呟いた。
「…あそこ、」
彼が指差す方向に視線を向けた。路地裏だ。
冗談だろう、という目で彼を見つめる。
「いや、その…なんでもない。」
気まずそうに視線を逸らす彼は、どうしようかと頭を捻っている。
「……ッ、あの、もう…」
「、?」
「…そこで、したい、です…ッ」
自分は何を言っているのだろう。非常識な事を言っているのはわかる。
が、焦っていてもう何も考えられなくなっている。
一瞬驚いたような顔で見られた、が、すぐに
「わかった…歩けるか?」
と、優しく対応してくれた。