テラーノベル
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「孝介?まだ入ってるの?」「あっ、うん、ちょうど湯船に入ったばっかりだったから…」嘘をついてしまった…
「そっか、それはごめんね〜。でもまた服を着るとか面倒くさいし…気にしないでしっかり温まったら出てね」
いてもいいんだ…これは僕がいても気にしてない方だ。
「うん、わかった」
頭を流している。体を洗い始めたらガン見は出来ない。ここらで下を向き、温かさを噛み締めてる風に見せて、こっそり横目で見よう。
うん、充分見える。
菜穂ちゃんの体、あちこちが昔より大きくなってる。成長…っていうのかな?
あれっ?なんか僕のあそこがむくむく…大きくなってきた。
菜穂ちゃんは石鹸を泡立てたタオルで首から洗い始めている。気付かれないように水面に顔を向けながら、横目でそっと菜穂ちゃんを見ていると、洗い終わってしまった。
「さて、孝介、ちょっと前に詰めてよ」
「え?一緒に入るの!?」
「だってもう洗い終わったし」
「あ!じゃあ僕もう出るから、菜穂ちゃんゆっくりどうぞ!」
菜穂ちゃんに背を向けて立ち上がり、湯船から出る。
「そう?じゃあ遠慮なく~」
入れ替わりに菜穂ちゃんは湯船に入る。
「じゃあ僕、出るから」
背中を向けたままお風呂場から出た。
あ~どきどきした。もうお姉さんみたいに大きいのに裸でも気にしないなんて…困るなぁ。
菜穂ちゃんが気にしなくても、僕はこんなになってるとこ見せられないよ…
タオルで拭いてパジャマを着…隣のこれは菜穂ちゃんの…?女の子のパンツって小さいんだな。
あ、いけない、人のパンツをじろじろ見ちゃいけない。
あらためてパジャマを着ると二階の部屋に戻る。
それからちょっと布団に転がってテレビを観てたら、お風呂から戻った菜穂ちゃんも顔を出した。
二階のテレビはこっちの部屋にしかないから、ふすまを開けてこっちに来る。
向こうの部屋に直樹くんの姿がない。
「直樹くんは?お風呂?」
「うん。今行ってる」
大人はまだみんな下にいる。寝る時に二階のそれぞれの部屋に来るまでに子供たちは寝ておくように、というのがお約束だった。
直樹くんがいないならトランプしてもつまらないし、ポツポツと話しながらテレビを観る。
まぁでもここに来るまでの移動時間や直樹くんとの公園遊びもなかなか疲れた。
布団に転がっているとだんだんと眠くなってくる。
「あれ?孝介、もう眠くなった?」
おっと「ん?まだ大丈夫」
「出たよー!」直樹くんがお風呂から戻った。
元気な声だけど目が眠そうだ。一番年下なのに一番公園で動き回っていたからな。
「なお、眠い?」
「うん…ちょっと」
「じゃあもう寝る?」
「こっちもテレビ消すからもう寝たら?」
こっちが楽しそうだったら寝たくないもんね。
「あたしも戻るね」手を付いて立ち上がる。
あっ、胸元から…さっき丸裸を見たのにこういうちらっと見えるのもいいよね。
そうしてこの日はそれぞれの部屋に分かれ、ふすまを閉じた。暗い電気に変えて横になると、いつの間にか寝てしまった…
次の日、一月二日は、うちはいつもお父さん側の親戚の集まりに行くので昼前には出る。
朝ごはんを食べたら少しだけトランプをして、二人にまたね、といって車に乗り込んだ。
次にいとこたちに会えるのはいつになるかな。
コメント
7件
作品に関係なくてすみません、フォローありがとうございます😊
読みました。
第5話、読み終えました!お風呂場でのドキドキ感がすごく伝わってきました。菜穂ちゃんが裸を気にしないのに対して、孝介くんが気にして背を向けるところ、成長したんだなあと感じました。パンツを見て「じろじろ見ちゃいけない」と自分に言い聞かせるのも、彼の純粋さが出ていて微笑ましかったです。最後の「次に会えるのはいつかな」という一文に、ほろっとしました。姫神さんの描く距離感の変化がとても好きです🤍