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※この話は本人様とは一切関係ありません!!
見てくれてありがとうございます!!
それではどうぞ!!
『濁った海の、澄んだ底で』
僕ら3人が出会ってからは時間が経つのはあっという間だった。りうちゃんはあんまり学校には来ないし、しょうちゃんは学校では、前までとあまり変わらない。いつも通りの日々。
お互いのことを前よりもよく知っている。それは、ほんの些細かもしれない「悪いこと」から始まった。
「ねぇ、初兎ちゃん……これ本当に大丈夫なの?」
西陽が眩しいりうちゃん家のベランダで、僕は手元にあるそれを見つめていた。
「大丈夫やって、ほら。一回吸ってみ」
彼はいつもの笑みを浮かべながら、火のついたタバコを僕の口元に差し出す。
すこし家庭環境が悪くて、よく夜の街をふらついてる初兎ちゃんにとっては、それは日常のはし切れにすぎない。でも、僕にとっては世界のルールをぶち壊すような大罪だ。
僕はなんとなく初兎の指先を見つめたあと意を決して少しだけ吸い込んだ。
「げほっ、、ゲホッ!! うえ、にがぁ、、 美味しくない…」
「ふはっ、!初めてはやっぱそうなるんやな笑」
涙目になって咳き込む僕の背中を優しく叩いてくれる。
美味しくなんてない。だけど、僕の知らないそれはとても魅力的だった。僕のくだらない小さな世界が、君の手で少しずつ歪んでいく感覚は快楽だった。
「っ、ねぇ、もう一回。」
「んふ、気に入ったん? 今度から俺のあげるで。」
僕の心臓が波打っているのがわかる。冗談めかして近づく顔。
もっと、もっと知りたい。
僕はゆっくりと、染まっていった。
お母さんには友達の家に泊まると言った。夜遅くに内緒でしょうちゃんの背中を掴んで原付で走る時の風の冷たさ。
エナジードリンクに少しだけお酒を混ぜて、ふわふわする感じ。
りうちゃんは悪いことをしている間、僕らを責めるわけでもなく、1人で寝ている。なんならよく参加してる。
「僕、どんどん悪い子になってくね。」
「いいやん。俺は、そっちの方が好きやで。」
暗がりでどんな顔をしているのかがよくわからない。そういって笑う君の現実感の無い声に、僕は囚われていた。
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りうらside
僕は、2人が変わっていく様子を1番近くで静かに見ていた。
2人が来るたびに、ほんの少しだけ混ざるタバコの匂い。コーラの中に混ざる、ツンとするアルコールの匂い。
そして何より、しょうちゃんとほとけっがお互いを見つめる瞳がどんどん熱を帯びて、危うい光を放ち始めている。
2人は、綺麗だった。
「2人とも、聞いて。僕の新しい歌。」
僕は何も言わずにただ、いつも通りギターを抱えて、2人の真ん中で鳴らす。
年下だけど、親がいなくて今まで1人で生きてきたから知ってる。
いむくんが「悪いこと」をして、必死に自分の心のバランスをとってること。
しょうちゃんがいむくんを自分のものにしたくて、暗闇から手を掴んでいること。
「りうちゃんの歌はいつ聞いても素敵。」
「ん、ありがと。」
前よりたくさん笑うようになったんだね。なぜか少し寂しかった。いや、愛おしい。
プリントを持ってきてくれる優等生の稲荷くん、は今にも壊れそうだったけれど、すごく生き生きしてる。
だから、僕は2人を止めようとは思わなかった。この隠れ家が、僕たちの罪を隠してくれるはずだ。
親とか、先生とかにもしバレたらどうなっちゃうんだろ。
僕は集中するために手元に見つめていたのに、弾き間違えてしまった。
大好きな2人が境界線を超えていくのを、僕はただじっと見つめている。
コメント
1件
「濁った海の、澄んだ底で」第4話読み終えたよ〜!!😭💕 初兎ちゃんがタバコに手を出すシーン、なんかすごく生々しくてドキドキした…「げほっ」って咳き込む感じ、リアルすぎてこっちまでむせそうになった笑 でも「もう一回」って言っちゃうとこ、染まっていく感覚の描き方がエモすぎる… りうちゃん視点で「2人は綺麗だった」「境界線を超えていくのをじっと見つめてる」ってのが切なすぎるよ…誰も止めない、止められないもどかしさが刺さる。続きめっちゃ気になる!推す!!🌟
雷光
69
#ご本人様には関係ありません
ぷりん🍣(busyまん
381
瑞稀
178