テラーノベル
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ちゅんちゅん …. 。
小鳥の囀りが聞こえ、彼はゆっくり目を開く 。
左目には金の鎌と槌が描かれた大きな眼帯 。
そして、街中にいたら息を呑むような大きな体 。
彼はゆっくり体を起こし、洗面台に向かった 。
歯磨きをしながらこう呟く 。
☭ 「…. べぶへばぱッ ( …. 寝癖やばッ ) 」
彼の名はソビエト社会主義共和国連邦 。
ソ連と呼ばれる世界一大きかった大国だ 。
そんな彼は崩壊してから普通の人生を送っていた 。
ボッサボサの髪を整えて歯磨きを済ませ、
いつものように新聞を取りに行く。
リビングの大きなソファに腰掛けて、
淹れたてのコーヒーを飲みながら新聞を開いた 。
何枚か開くと、妹のベラルーシが乗っている 。
☭ 「コンクール受賞 .. 後でこれ渡してやろう」
気がつけばリビングにある振り子時計が6時を刺し、
(日帝から『うるさいからいらん』ともらった)
『かっこー、かっこー』と鳥が出てきた 。
☭ 「… やっべ !? ロシア起こさないと … !! 」
ドタドタ、と慌ただしく階段を登り、
「Россия」と書かれた部屋の扉を開く 。
ベッドの上には布団から足をはみ出したまま
いびきを書いて爆睡しているロシアがいた 。
ソ連はカーテンを開けて、軽く肩を叩く 。
そのまま残った布団も剥がした 。
🇷🇺「…. んぁ .. 兄ちゃん … ?? 」
☭「そうだぞ .. 起きれるか ? 」
彼はロシア連邦 。
ロシアと呼ばれる現国の中で最も大きな国だ 。
ロシアがソ連の服を見てぱぁっと笑顔になる 。
🇷🇺「軍服 … ってことは会議来るのか !? 」
ソ連が少し呆れながら笑って頷くと、
ロシアはとんでもない速度で洗面所に向かった 。
途中、『どたどたどた!どてーん!いってぇ”!? 」と
悲鳴が聞こえた気がしたが多分気のせいだろう 。
ソ連は呆気に取られていたがすぐに戻り、
部屋から出て扉を閉めた 。
すると、「Україна」と書かれた部屋から
眠そうに1人の青年がとてとてと出てきた 。
🇺🇦「兄さん .. おはよ … すごい音がしたけど .. 」
彼はウクライナ 。
少し内気でふわふわした雰囲気の青年だ。
どうやらあの騒音で目が覚めたらしく、
やっぱり眠そうに目をこすっていた 。
髪の毛もソ連と同じくボサボサだ 。
☭ 「おはよう、多分気のせいだ … うん .. 」
🇺🇦「あー .. なるほど … わかったよ 」
ウクライナは察したような目でソ連を見て頷いた 。
そのまま欠伸をしながら階段を下っていく 。
ソ連もその後を辿って階段を降りた 。
下のリビングのソファにはすでに服を着替えた後の
ロシアがソ連と同じくコーヒーを飲みながら
テレビでニュースを見ていた 。
顔には少し痣ができていたが気のせいだろう 。
🇷🇺「お、ウクおはよ 」
🇺🇦「兄さん .. 顔大丈夫 … ? 」
ソ連は楽しそう( ? )に話している2人を見ながら
コンロに置いてある鍋に火をかける 。
中には昨日の夜に作っておいたボルシチが
たくさん入っていた 。
横には同じく温めてあるピロシキが置いてある 。
ソ連が『そろそろだな』と言って火を止めると、
階段の上から楽しそうな少女の声が聞こえ、
すぐにリビングに明るい声が響いた 。
🇧🇾「おっはよー !! 」
彼女はベラルーシ共和国 。
JKをエンジョイしている明るい高校生だ 。
可愛らしい制服と鞄を持って降りてきた 。
☭ 「おはようベラルーシ ! 」
🇧🇾「もしかして .. この匂いはボルシチッ !? 」
ベラルーシが目をきらきら輝かせながら近寄る 。
すると、ロシアとウクライナもどたどたと近寄り、
『まじで !? / えぇッ !? 』と集まってくる 。
ソ連はにこにこと笑いながら『落ち着け』と
楽しそうに3人に言った 。
そして数分後 。
ダイニングテーブルの四隅には黒いライ麦のパン、
たっぷりとボルシチが入った大きなお皿 、
そして中央にはいい匂いのするピロシキの乗った
お皿が置いてありそれぞれに兄弟(妹)が座って
楽しそうに会話を弾ませている 。
☭ 「よし .. それじゃ …. 」
ソ連が全員いることを確認して目を合わせ、
にこやかにわらいながら呟いた 。
☭ 「 Приятного аппетита ! 」
🇷🇺 / 🇺🇦 / 🇧🇾 「Вам тоже ! 」
コメント
3件
わあ、めっちゃ面白かったです!まさかソ連が崩壊して普通の生活してるとは思わなかった(笑)眼帯に大きな体って設定がもう最高で、寝癖直しながら「べぶへばぱ」って言うギャップが可愛すぎました。ロシア起こすシーンの慌てぶりや、ウクライナが気のせいって察する空気感、ベラルーシのJK感とボルシチに沸く食卓…歴史ある国々を兄弟にしちゃう発想が天才的です。顔の痣は絶対気のせいじゃないけどね!Честно, очень понравилось. 続き読みたいです!