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午前0時の鐘が鳴ると、6人は地下室の冷たい空気の中、日記の続きを読み進めていた。
「彼女はかつて、この学校の生徒だった。でも事故で命を落とし、その身体は見つからなかった」舞が震える声で読み上げる。
「だから、彼女の魂は彷徨い続けているんだ。バラバラのカラダを探すことで、やっと成仏できる」秋冬が言った。
天音はその言葉に重い決意を感じた。
「私たちは、ただの犠牲者じゃない。彼女を助けるために、このループに閉じ込められているんだ」
その瞬間、地下室の壁に刻まれた古い文字がぼんやりと光りだした。
光に導かれるように、6人は奥の隠し扉を見つける。
扉の向こうは、かつての図書室の地下書庫だった。
そこには散乱した本と、血で染まった制服の一片があった。
「これが、断片の一つ…」花乃が呟く。
しかし、静寂を破るように、赤い人の影が再び現れた。
だが今回は攻撃的ではなく、むしろ助けを求めるような表情だった。
「カラダ…見つけて…」その声は切実で、心に響いた。
6人は互いに頷き合い、赤い人の魂を解放するために力を合わせることを誓った。
だが、その誓いを試すかのように、再び午前0時の鐘が鳴り響き、世界は暗転した。
新たな夜が始まり、6人の長い戦いはまだ終わらない。