御本人様とは一切関係ありません。
腐、姫、夢は意図しておりません。
苦手な方はブラウザバックを推奨します。
「なつかし」
自分しかいない静かな部屋に独り言を漏らす。現在大学四年生の俺は、バイトをしてお金を貯めて親にも世話になりながら一人暮らしを始めた。就職がもう目の前まで迫っている為、就職と同時に一人暮らしをして変にストレスが溜まってしまうより、今のうちに一人暮らしに慣れておこうと考えた俺は駅から近い小さなアパートに住むことにした。
まだまだ段ボールが大量にあるので大学もバイトも休みの今日と明日で荷物を片そうと思い、次々に開けては直して開けては置いてを繰り返していたところで、懐かしいアルバムが出てきた。
小学生の頃に、幼馴染であるあいつと遊びに行ったり旅行のときの写真をお母さん達が現像してきて、一緒に作ったアルバムだ。
一緒に海に行ったときの水を掛け合っている写真や遊園地のベンチでアイスを食べている写真。運動会でお弁当を食べているのもあれば旅行先のホテルで仲良く布団の上で並んでゲームをしているのもある。
元気してるかな。
中学の頃に引っ越したあいつ。連絡なんてすることがないまま機種を変えてしまって、結局一度も引越し先のことを聞いたことがなかった。
県外に行ってしまったあいつは、ある日ばったり会うなんて漫画みたいな展開無くて、ただただあいつの居ない日々に慣れていった。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!