テラーノベル
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ちょいグロ?注意
駄作しか作れない、でも頑張った
【願い事】
【男の子視点】
今日は親友の誕生日。家から出ちゃダメって言われてたけど、誕生日プレゼント買わなきゃだし…お母さんも居ないから、外出てもバレないよね
今日は何故か外は騒がしいし、だけど人が全然居ない
遠くで、何してるんだろ…神社の方かな
確か、藍は本が好きだったはず。本買ってあげないと…
「おや、少年。こんな日に一人で外かい?」
…誰だ、背が高いし…青の髪?いや、全体的に黒だけど、1部だけ青…?
「…あぁ、本屋行こうとしてるの?確か今日は空いてたね、そうだ!秘密の近道を教えてあげる。誰にもバレないさ」
『秘密の近道…?』
どういう事?8年はここで住んでるから、ある程度の道は覚えてたはずなんだけど…
「ここの裏路地、そしたらすぐ左に曲がったら本屋なんだよ。街の人達は知らないからバレにもバレないさ」
「本来、君は今日外へ出ては行けなかったのだろう?」
『…なんで知ってるんですか?』
「ふふ、なんでだろうねぇ。それじゃ、またいつか」
…なんだったんだ、あの人。すぐどっか行っちゃった。
ヤバ、僕もバレる前に行かないと…
…あれ、本屋閉まってる。なんなの、嘘だったんだ。近道は本当なのに
声が近付いてきてる。早く戻らないと本当にバレる…怒られたくない…
………え?
目の前に人がいた。さっきの人じゃない
肩を抑えて、目から血が流れて、ふらつきながらも走ってたのか息切れをしていた
僕の親友だった。
『…あい?な、なにそれ…どうしてそんな怪我が…! 』
[なんで、なんでいるの?、どうして外へ出たの…?]
『どうしてって、今日は藍の…、それよりも止血しなきゃ!!』
[いや、もう…ごめん、ね……]
そう言って、藍は倒れた。
肩から、目から 血が流れて
親友を たった一人の親友で、僕の好きな人を失った
その後、僕は隠れた。
藍を動かして隠そうとすることも出来ずに 藍は街の人達に運ばれて行った。
後日、学校へ行った時、あの子の机には青の薔薇の造花を沢山入れた花瓶が置かれていた。
「神からの祝福」という花言葉だったのを覚えている。いや、「不可能」か?
もし前者だとすると、本当にあの子の最期に見た姿は祝福なのか
お願いします。神様
もう一度だけ、僕の好きな人に会わせてください。僕が命を捨ててでも良いから
…あぁ、そうだ。そうすれば会えるのかな
天国でも地獄でも、例えそれが人でなくとも、人型でなくとも、誰かを殺めていたとしても
僕は君が好きだよ
神様に気に入られて、そしてあの日と同じになった時、僕は君の傍へ行くからね
【女の子視点】
あぁ、今日か。最悪の日だ
命日が誕生日なんて…やだな 、もっと生きてたかったのに
一か八か、逃げてみるのは?
親からは怒られそうだけど、命を捨てるよりかは生きていたいし。
…親、は寝てる。なら大丈夫か、今のうちに靴を履いて、逃げよう
何分走ったんだろ。普段は学校と本屋ぐらいしか行かないから、全然道を覚えてないし…降りるのでさえ体力を使った。
街の人達の声がする、逃げなきゃ
案の定バレた、親も街の人達の声で起きたのか居るし…
[…ぁ…あ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”!!!]
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い苦しい、怖い、なんで
肩に 鉈が 目にも 何かが いしか?
何かが当たった方の目が見えない、涙の感覚がする
逃げなきゃ、街も人も狂ってる
何分逃げたんだろ…、残った体力全部使ったから、街の人達からは離れれたけど
ふらつく 頭が痛い くらくらする
…誰か、いる?
「…おや、なんとまぁ酷い傷だらけ。全く…_________…」
なんて言ってるのか、わからない
最初は、聞き取れてたのに…
…段々、聞こえるようになってきた。良かった
「…あぁ、危ない危ない。少し治療するから、こっちへ来て 」
治療…良かった、優しい人だ…
路地裏…?かな、多分…人気が無いから治療しやすいのだろうか、足速…すぐ居なくなったし…
僕も、行かないと…
………え?
目の前に、なんで親友が、なんで…優が
僕の姿を見て驚いてた。だからあれ程出るなと言ったのに…
『…あい?な、なにそれ…どうしてそんな怪我が…! 』
[なんで、なんでいるの?、どうして外へ出たの…?]
『どうしてって、今日は藍の…、それよりも______!!』
ダメだ、頭がくらくらする…今にも倒れそう、あぁ…もう、ダメか
[いや、もう…ごめん、ね……]
あーぁ、あの部屋で見た景色みたいに
僕も、手足ぐちゃぐちゃにされるのかな
そういや、あの人……
思い出した。
あの部屋で見た、人の手足をぐちゃぐちゃにしてた人だ。
神様、どうかお願いします。
もっと、生きたかったです
優と、両親と一緒にもっと生きたかった
嫌だよ。どうして僕なんかを選んだの
「…人生は不幸や幸福だけで構成されていない。不幸ばっか…それはやがて大きな幸福になるかもしれない。逆を言えば、幸福ばっかではなく、やがて大きな不幸が来る
僕はあの子の願いを叶えたんだ。幸福な願いをね、やがて不幸が来る。それが今だっただけ
僕は願いを叶える力もあるが…対価に大きな不幸が押し寄せて来るんだから。僕の主程では無いけど
まぁ、良いだろう?君はこれから
僕の眷属として生きてるんだからさ、1番くん」
[………]
「あぁ、ごめんね。もう動けないか。人間のままなのに、足も手も無いんだから(笑)」
コメント
9件
中人)……なんかシナリオとかと関係がありそう……?だな……