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「4月も終わっちまったなー。」
「今日から、5月か…」
只今、俺、桃瀬晴翔は、友達の保住龍一登校中。
「体育祭の練習キチーよー!」
「こっからが本当の地獄だぞ…」
すでに弱音を吐いている保住。
「おはよーございまーす。」
教室に着くと、すでに10数人が居た。
(萌田さんは…いた。よし、作戦開始…)
「萌田さん、おはよう。」
仲良くなるための作戦1,毎日挨拶。
「あ、桃瀬さん、おはようございます。」
人見知りも少し収まり、ちょっとした会話ができるようになった桃瀬と萌田。
(保住は、どうかな)
保住の方を向くと、朝井の方に向かっている最中だった。
「あ、朝井さんお、おはよー。」
「あっ保住君!おはよー!」
(いい感じだな…)
密かに見守る桃瀬。
「ガラガラ」
引き違い扉が開くと、
「おー、席付けー」
担任の石川先生が入って来た。
「今日は、体育祭の1年合同練習だ。1限目だから、さっさと着替えとけよー。」
『はーい』
(合同かぁ…)
朝のSHR(ショートホームルーム)が終わり、更衣室へ向かう。
「ヤダヤダヤダ、体育祭練習イヤーーー!!」
保住が駄々を捏ねている。
「やるしかねぇだろ。」
「うぅ泣」
着替えが終わり、校庭に出た桃瀬。
(1年ってこんなにいるんだな…)
顔合わせしてから、1-C以外、ほとんど知らずに居た桃瀬。
(うわー、なんか、厳ついのいる〜、あっあの人中学一緒だ、でも話した事無いな…)
「あー、あー、…これから体育祭の練習を行う」
マイクを持っているのは、石川先生だった。
1年は、徒競走と、大玉転がしをするらしい。
練習は、主に大玉転がし。
「おーい!そこ!もっと押せー!」
先生達の気が済むまで、ずっと転がさなきゃならない。
「そこー、もっと早く走ってー!遅いよー!校庭一周だけで、そんなにバテてたら、体育祭持たないよー!」
「ハァ、ハァ、ハァ…」
(鬼畜過ぎんだろぉぉーーー!)
開始10分、生徒全員ダウン。
こうして、俺たちは、ギリッギリ、鬼畜な1限目を終えました。
「死んじゃうよーーーーーー!!!」
帰り道、保住はずっと嘆いていた。