テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
あれから数日、結局4年前の自分の家を見たがそれらしきものは見つからなかった
『(やっぱカラスバさんかぁ〜……)』
しかしカラスバさんの家に入る機会もないまま、数日が経っている
『そもそも話もできないし……』
相変わらず事務所に行っても追い返されるし、あれ程外であっていたカラスバさんにも会えない
賑やかな夜道を歩きながら、ため息を吐いていた時だった
「───良かったよカラスバ君!
また困ったことがあれば、いつでも言ってくれよ!!」
『ええ、此方こそ今日はとても有意義な時間でしたわ。ありがとうございます。』
近くの高級店からそんな声と共にカラスバの声が聞こえ、慌てて近くの路地裏に入り込み隠れてカラスバ達の様子を見守る
相手は50か60くらいのお金を持ってそうなおじさん
どちらかと言うと、多分そっち系の業界の人だろう
『(商談中だったのかな……)』
カラスバはニコニコ笑みを浮かべたまま、その人を見届ける
そしてその人が見えなくなった途端、此方に向かってくるカラスバ
『(え!?き、気づかれてる!?)』
慌てて逃げようとした瞬間、路地裏に入ってきたカラスバと目が合う
『あっ、あの!のっ、覗き見してた訳じゃ…』
「アザミ、か……」
──バタンッ!!カラカラッ、
名を呼んだ後、そのまま横のゴミ箱目掛け倒れるカラスバ
『えええっ!?か、カカカカラスバさん!?』
「ゔっ…あかん、吐く……」
『ええっ!?まっ、ちょっ!?』
〖アヂャーッ!!〗
『ありがとう、アチャモ…リザードン……』
あの後吐きかけていたカラスバさんに袋を持ったアチャモが飛びかかり事なきを得た
『(なんだか、見てはいけない所を見た気分……)』
そう思いつつも、カラスバさんは私をアザミと誤解しているのか家の鍵を渡して来た
『(でもこれで家に上がれる……)』
ある意味運が良かったというのだろうか。そう思いながら横でリザードンの背中に乗って眠そうにうつらうつらしているカラスバを見る
『(あんな平然を保ってたけど…本当はお酒弱いんだ……)』
〖ギャピピッ♪〗
目の前にはどこかご機嫌そうなペンドラーが家まで道案内するかのように前を歩いてくれている
『ペンドラー、ありがとうね』
〖ギャピ♫〗
『カラスバさ〜ん、大丈夫ですか?』
「大丈夫、や……それより、ジプソには明日問題ない伝えとってや……」
そう言ってフラフラした足取りで寝室へ入りベットへ力なくダイブするカラスバ
『ペンドラー、いつもこの状態でも明日仕事するの?』
〖ギャピ……〗
『ええ〜…うそ……』
頷くペンドラーに、前に襲われた日もアザミが無理矢理酒を飲まされて…なんて話してたことを思い出す
『…そんな接待ばかりしてると、身体持ちませんよ。』
きっと大事な商談なのだろうが、ずっとこんなのではカラスバの身体も心配になる
『…って、だめだめ。とりあえずカラスバさんは寝たし……』
〖ギャピピッ?〗〖アチャ?〗
カラスバが寝たことを確認すると寝室を静かにしめ、カラスバの家をぐるっと回る
そんなシオンを不思議そうに見るペンドラーとアチャモ
『ちょっと物色するの申し訳ないけど…』
そういって引き出し等を開けて、4年前の私が言っていた記憶を思い出す為の鍵を探す
そんなシオンを不思議そうにペンドラー達が見ている
〖ギャピ〜?〗
〖チャモ?〗
『いや4年前の私のモノ?というのかな、それを探しててね…』
〖!!〗
そう話すとペンドラーは毎日カラスバがシオンのスマホの暗証番号を開こうとしていたことを思い出しシオンを引っ張り横の部屋へ連れていく
『わ、ど、どうしたの?』
〖ギャピピッ!〗
『え?こ、この引き出し?』
色々な服や物の下に埋まっていた引き出しを指差すとペンドラーが頷く
『こ、ここに…? 』
これを開けたら記憶を失ってしまうのだろうか…
もし今までの記憶全部が消えたら…と考え、少し躊躇ってしまう
〖お前が倒れて3年間。オレがどんな気持ちでお前を待っとったと思うんや〗
しかしすぐにカラスバの言葉を思い出し、我に返る
『(大丈夫、きっと大丈夫よ)』
そう思いながら、シオンは大きく胸を鳴らしながら重い引き出しを開ける
『なに、これ…?』
引き出しの中を見ると薄紫色のコートに白色のマフラーに紫色のスマホ…そしてくしゃくしゃに破かれた紙が入っていた
『…これは……』
破かれた紙が1番に目を引き、手に取り紙を繋ぎ合わせて見てみる
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
カラスバさんへ
この手紙ペンドラーに預け…んです。
見てるって事…は、もう私はこ…世にいないんでしょうね
置いていって、ごめんなさい。
カラスバさんと出会…て…ったです。
ポケモン勝負楽……たし、雪も見れました。
ありがとうございました!
私の事は忘れて幸せ……って欲しいです
好きな人、ちゃんと見つ…て、幸せに生きて下さいね。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
『…遺書…??』
書かれている文字は間違いなく自分の筆跡だった
そして文面から見るに、私は不慮の事故ではなく、自分が死ぬことを理解していた…と言うよりは、自分の意思で死のうとしたのだろうか
『な、何それ……』
〖チャ……?〗
『…ひっ!?』
〖ヂャッ!?〗
しかし自分が死のうとしていたなんて事実到底信じられないまま、ゆっくりと コートとマフラーを手に取ると ある物 を見つけ小さく悲鳴をあげマフラーをアチャモの上に落とす
『…な、なにこれ…血……?』
マフラーとコートには所々赤黒い液体が染み付いている
それによく見るとこのコートとマフラー…夢に出てきた4年前の私が来ていたものだ
『私は死ぬ予定で…血がついてる……もしかして、私……』
ふと、カラスバさんが研究員を脅して施設の居場所がわかったと言っていたがあの人達が外に出るなんて滅多にない
ましてやイッシュでもない、カロス地方に
ともなれば、施設の居場所を言えるのはアザミと…
『私…?は、ははっ…嘘でしょ…?』
施設の場所を言えば、首についている装置が起動して瞬時に毒で死に至るはず
文字にしても、どんな方法でも居場所を伝えようとすれば死ぬ
毒はとても強力なもので本来言えるはずがないのに、抜け道でも見つけて居場所を伝えたのだろうか?
分からない、当時の自分が何を考えて、何故そうなったのか
『…なんで……』
そう呟きながら、ドッドッドッ、と嫌な音を立て早まる心臓を抑えながらスマホを開く
しかしスマホはパスワードが付いている
『…ミアレに来てから買ったのかな…』
それならば…パスワードはこれだろう
今のスマホのパスワードと同じパスワードの…
『006070』
施設での私とアザミの個体番号である6番と7番
──ロトッ♪
『!!開いた…』
ごく、と喉を小さく鳴らした後スマホの明るい光に顔を照らされながらスマホを動かした
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
こんばんは!!🌛
閲覧頂きありがとうございます♡♡
色々端折っている所が多い為少し話がチグハグなところが多く大変申し訳ないです😭💦💦
(本当はkrsbさんやgrさんとの話やポケとの話等も書きたかったのですが、私が上手く纏められず話数が多くなりすぎたので断念してます笑)
かなりの長編にも関わらず、 毎回♡やコメントにとても助かっています🙇🏻♀️
これから、物語は終盤に向かう為更新が少し遅めになるかと思います💦(仕事も繁忙期になるというのもあります🙇🏻♀️)
お待たせしてしまい申し訳ありませんが、何卒最後までご愛顧頂けますと幸いです(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”
コメント
2件
♥100まで行かせちまったぜ…