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「…は…ッね、ねね…ッ!!」

ぐるぐると思考回路がまわる

だって

寧々は

“死んだ”はずじゃ

「仲間が助けてくれる…感動劇ね…よくあるよねそういうの 」

「…ふは…ッ君は無いの、そんな経験」

僕は、手に持っている子種を相手に投げる

「お?ついに頭がおかしくなったのか。こんな子種投げたって戒めにもなんないぞ、お前とは今ここでおさらばだ!」

「そんなにやられっぱなしじゃいられない!!僕だって…俺だってたまにはやり返すさ!!」

「……ッ!!??ッが…!」

「…成功だ、詰めが甘かったたようだね」

「完全ッに…俺の方が1枚上手だったはずなのに…ッ!」

「うーん、それは違うね。さっき投げた子種、体内にもぐる仕組みなんだ、そん中には大動脈や血管を食い散らかす小さな豆ロボットを仕組んである。どうだい?これで君が立ち上がれるかどうか」

「くっそ…ッ!!……ッい”…ッ!ぁあぁあ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”…ッ!」

「…ふ、」

男はひとしきり苦しそうに叫んだあと、ぱたりと電池が切れたように動かなくなった

「…僕らは、大切な人を助けるためにならどんな手段も選びなんかしないよ」

僕はぼそっと呟いた

そっと寧々の頬に触れる

…さっき、立ち上がってた

まだ…生きてた?

「寧々…」

目を伏せる

もう…一緒に戦えることは出来ないのかな

ここで終わりか…勿体ない人生になってしまった




「……………る、い?」






「え、っ」







え?





「ぇえッ、え”!!!?????」

「ちょ…ッ声でっか。司並みなんだけど。あ、陰名使わなきゃダメか」

「ぇ…ッはい…!?寧々…!?え!?生き返った!?」

「そんな人をゾンビみたいに言わないでよ」

「いやだって目が!!!!!血が!!!!!!」

完全にパニック状態の僕とは反対に、寧々は冷静に言った

「あー、前に類が深夜テンションで「護身用に持ってて!!!!!」って満面の笑みで渡してきたやけにリアルな血糊あるじゃん?あれをたまたまポケットに入れたままだったから、それを目に塗りたくっただけ。あんな弾丸普通に避けられそうだったからスレスレで避けてその後こっそり塗ったの。多分目に塗っても大丈夫だろうし。にしても類がそんな反応するってことは…メイク無しでそんなグロくなんの…??血糊だけで…??おかしいでしょ…あんたこういうの才能の無駄遣いだよね…」

「…ッ」

「え、!?類!?泣いてる…!?」

僕の頬はいつの間にか泣いていたのか

もう止められずぼろぼろと次々に大粒の涙がこぼれてくる

「えー…ちょっとまってよ生きてるってば私」

「っ、もうダメかと思った、僕たちの心配もかえしてくれよ…」

「なに、私があれごときで死ぬわけないでしょ…」

寧々も笑いながら涙をこぼしていた

2人で地面を濡らした

空には満天の星が輝いていた









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