スルメを買って近くの公園のブランコに座る
イブラヒムさんが「ブランコ懐かし〜」って笑ってて
こっちまでニコニコしてきた。
するめでも食べよ。
『やっぱスルメって美味しいですよね』
ib「うん。美味しいよね」
『ビールが欲しい気分です』
ib「買えばよかったねw」
『そうですね』
空元気ってこういう事を言うのか。
『はぁ』とため息が溢れる。
髪の毛を両手でくしゃくしゃにして叫びたい気分だけどやめておこ。
なんか考えてる内に泣きたくなってきた。
大声で喚こうかな
『イブラヒムさん。』
ib「どうした?」
『居酒屋行きません?』
ib「居酒屋??」
『一緒に飲みましょう。』
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ガヤガヤ…
『はあああああああ、酒うまぁ…』
ib「ちょ、都愛ちゃん酔いすぎw」
『…え〜?そうですか?………、まだ飲めますよぉ?』
ib「ふにゃふにゃしすぎwほら、水飲んで。」
『ぁりがと…ございます、』
イブラヒムさんから渡された水を飲み干して、呟く。
『…なんで忘れたんだよ、くずはぁ…』
もし、葛葉なら
“お前飲み過ぎ!”
“うわ、!バカ!吐くな!”
とか、言ってくれてたりしたのかな。
目頭が熱くなる。
『…うぇ、、、う”ぅ〜…ッ、』
『りりかちゃん…のこと…すきなのかよぉ…。』
あんな表情見たことなかった。
見たくなかった。
あー、
顔がぐちゃぐちゃだ。鼻水汚いし最悪
イブラヒムさんに、こんな姿見せたくなかったのに、
大人が泣いてる姿なんて、ダサすぎる。
『ご…めんなさ…ぃ、イブラ、ヒムさんん…うぇ、っ…う”ぅ、』
ib「大丈夫だよ、俺はここにいるから。」
そう言って背中をぽんぽんとさすってくれる
『さっきの、こと…が…夢、なら良いのに…』
起きたら、これは夢でしたー
って、なれば良いのに。
起きたら葛葉が隣にいてそれで…
それで…
それで…、?
『……そ…れ、で………』
ib「え、あれ?都愛ちゃん…?」
「…寝た、?」
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