目と鼻の先にあるお店ではあるが念の為にオムツをカバンに入れておく。
恐る恐る店の自動ドアをくぐる。
目の前に広がる赤ちゃん用品。
それらに見られながら店内を歩く。
(紙おむつってこんなに種類あるんだ)
(小さい食器可愛い)
など今にも買ってしまいそうな感じで見入っていた。
店内の一番奥に
【フリーサイズ・大きいサイズ】
と書かれたコーナーを目にする。
(え?大きいサイズ??)
早足になりその方向へ歩きだす。
1番奥にあるコーナーといってもただ奥にあるだけで販売してあるものはその他の商品とかわらないものだった。
そこで目をキラキラさせて商品をながめている。
赤ちゃん用品とは言っても売っているものはサイズが大きく小学生はもちろん、中高生や大人でも使えようなサイズ感だった。
(これって私でも使えるじゃん)
呟いたと同時に
(オムツをお探しですか?)
何才くらいのお子さんですか?
さゆりの顔を見て話しかける。
自分が使うとも言い出せせずモジモジとしてしまう。
その様子を見た店員は
(お客さん位の体型でしたらあちらになります)
さゆりを案内したのは小さく
【レディース】
と書いてあるところで、さゆりが使うとおった店員はそちらに案内していく。
(おねしょですか?おもらしですか?紙おむつ使われてますか?)
たくさんの質問をそれなりの声量で、はっするので
(そんなつもりじゃないのに……)
と思うだけだった。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!