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1900年前期。近代文化が発達して行く。
鹿鳴館により起こる舞踏会ブーム。
ある夜フェルティア家の豪華なお屋敷で舞踏会が開かれました。
これはその時の記憶。
「あ、ご機嫌用~!って…アルト裙、これで合ってる…?」
白いシャツに黒いマントを纏った探偵。レイン・フローライト。
「はぁ…合ってますから会場ではお静かにって何度言えば…」
黒いベストを白いシャツの上から羽織り、ピシとキメている探偵助手。アルト・クリスフ・ルヴィー。
「はいはーい!それよりお偉い様が沢山…!」
好奇心旺盛な子供の様にきょろきょろと辺りを見回す。
「そうですね…でも何故この僕達、探偵が呼ばれたのでしょうか…」
レインの様子に飽き飽きした様子で言う。
「え?あ~あのね、この舞踏会では時々女性が怪我をしているそうなんだ。」
横のテーブルに置かれたワインに口を付けて苦そうに戻す
「じゃあその犯人を捕まえるんですね!」
戻したワインを手に取りウエイトレスに申し訳なさそうに渡す。
「…たぶん。」
少し俯き言い放つ。
「た、たぶん…?」
くるりと振り返りレインを見る。
「あ、あのね、その時、二日酔いで頭痛くて話、半分ぐらいしか聞いてなくて…あはは…」
と少し目線を背けて言う。
「はぁ…着いて行けば良かった…」
と此方も俯く