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ヴーッ、ヴーッ、ヴーッ……
れむの家のリビングでは今なお、取られる事のないスマホが虚しく着信音を鳴らしていた。
♡♡♡♡♡
「……出ない……」
かなめがポツリと呟いた。その言葉はマイクに拾われたらしい。
『ええ!?本当に!?』
しのの焦ったような声が最初に聞こえた。
『さすがにやばいんじゃ……?』
しゃるろも焦っているようだ。
みんなの心配そうな声にかなめは決心した。
「……俺、一旦れむの家行くわ」
『お、俺も行く!』
しゃるろがそう言うと共にDiscordから出て行った。
「え、早w」
かなめは軽く笑って
「俺も一旦落ちる。LINEするからすぐに見れるようにしといて」
と言ってDiscordから退出した。
♡♡♡♡♡
「……とりあえず……スマホと財布だけで良いか。必要なものあったら買えば良いし」
そうひとり呟いて家を出た。数分後
(そういえばれむの家、エナドリとサプリしかないんだった)
と気付いたが。
(まともな食事はおろか、本当にあいつの家何も無いんじゃねぇの?)
早くも頭を抱えたかなめだった。
♡♡♡♡♡
タッタッタッ……
「ハァ……ハァ……着いた……」
軽く息を整えてからインターホンを押す。
ピンポーン!
軽快なチャイムが響く。
無音。
もう一度押す。
ピンポーン!
やはり無音。
(……悪く思うなよ)
かなめは合鍵を使って家のドアを開けた。