「…」
辰「…」
ふっかと2人で観覧車に乗り込んだものの、
私は全く口を開かない。いや、開く気分じゃないから。
ふっかは多分空気をよんでくれて、
話しかけないでくれている。
観覧車が徐々に上へ上へと上がる
静かな雰囲気から、先に声を発したのはふっかだった。
辰「由衣はそんなに、照のこと好きなの?」
うん。好きだよ。
「…」
何故か、
そう、すぐに返事ができない。
辰「ねぇ、由衣?」
優しい声で話しかけてくるふっか。
辰「照のせいで、そんな顔してるんでしょ?」
ちょうど窓から隣に乗っている照くんと優里が見えて、
2人を眺めていた私は、ふっかの声をぼーっと聞いていた
辰「由衣は我慢しすぎだよ。人を頼っていいんだよ?」
と、自然と流れていた涙を拭われる
わ、私、なんでふっかの前で泣いてんの⁉
「ち、違う、これはそういうのじゃない。」
辰「ほら。そーやって、また1人でどうにかしようとする。」
「そんなんじゃ、」
辰「俺のこと少しは頼ってよ。」
子犬のような目で見つめてくるふっか。
可愛いなぁ~
「大丈夫だよ?」
思わずふっかの頭を撫でると、
辰「ねー由衣、俺だって男なんだけど。そんな、可愛いもの見る目やめて。」
と、頭に触れていた腕をグイッと掴まれ、ふっかのほうに引っ張られる
コメント
2件
遅れました🙇♀️🙇♀️めっちゃ面白いです!!!楽しみにしてます🎶
続き待ってます!!頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧