『悪魔執事はヴァンパイア』〜私の血は彼らを惑わすSWEET BLOOD〜
TWENTY-FIRST BLOOD 主様はボクだけの主様でしょ…?
〜ラムリ編〜
『あっるじ様ぁ!』
『わぁっ!』
部屋に入ってきた途端ラムリに抱き着かれた。
『僕を選んでくれて嬉しいです!!メッセージ!すごく嬉しかったです!!』
ラムリはニコニコしながら私を抱きしめた。
『僕と一緒に星を見たいから今夜部屋に来て欲しいでしたよね、早速見に行きませんか?』
『うん、行こうか。』
ラムリに手を引かれ、見張り台へ行く。
『綺麗…。』
よぞらには光り輝く星が無数に散らばっていた。
『僕星が大好きなんです!星を見てると嫌なこと全部忘れられて…。辛いことがあった時は昔から星を見て元気をもらってました。』
『ラムリ…。』
(私はラムリの過去をよく知らない。でも、私は聞かないことにしてる。みんなは今悪魔執事としての第2の人生を生きて…それぞれ抱えてるものは大きいけれど、笑顔でいるみんなにそんな酷な質問はしたくない。)
私はラムリの手を握る。
『ずっと傍にいるから。』
『主様…?』
『ずっと離れないから。私はみんなの…ラムリの傍にいるから。』
『っ…はい…っ。』
ラムリは私の目を見て頷く。
『…主様。そろそろ部屋に戻りましょう。』
『そ、そう、だね…。』
『ここから先の時間は…全部僕にください。』
『ん……っ。』
スリっと首筋をなぞられる。
カプッ…。
『ん、ん……っ。ぷは……っ。甘くて美味しいです…主様の…っ。』
『ん、んぅ…。』
『…主様。声…我慢してください。』
『そんな、無理…だって、ラムリが…っ。』
『他の執事に聞かれたくないんです。主様……っ。』
『ラムリ…っ。』
ドサッ!
『主様はボクだけの主様でしょ……?』
ベットに押し倒される。
『っ……。』
『ふふっ。主様可愛い……。これからもっと凄いことするのに……そんなんじゃこの先持ちませんよ…?』
グイッ!
『ぁ…っ!』
『ん、ラムリ、や、だ……ぁ。』
『やだ……?嘘つかないで下さいよ。こんなにしてボクの名前呼んでくれるのに…。もっともっとボクで善くなってくださいね…♪ボクの…ボクだけの可愛い主様…。』
『ぁ……んっ。』
(ずるい…いつも、かわいくて優しいのにこんな…っ。)
ギュッ
ラムリの腕をつかみ涙を流して懇願する。
『ラムリ……っ。』
『っ…。もう…っ。知りませんから…っ。』
『んぅ…。』
駄々っ子を収めるキスをされ身体から力が抜けていく。
お互い求め合って疲れたのか目が覚めたのは昼頃だった。
『ラムリはもうお仕事してるのかな。』
(とは言っても多分サボってるんだろうな。)
『主様ぁ!』
『ムー。どうしたの?』
『主様に花かんむりのプレゼントです!アモンさんに教えてもらいました!』
『ムーが作ったの?ふふ、ありがとう。』
ムーを抱っこして花かんむりを頭に乗せてもらう。
『あれ、主様。首筋どうしたんですか?』
『え?』
(まさか吸血痕……?)
『赤く晴れてるみたいな…。』
『……っ!!?』
『主様、僕がつけた痕…気づいたかなぁ。』
次回
TWENTY-SECOND BLOOD 俺にもっと頂戴よ。主様ごと。
(パパ感強めっていうかもうパパなあの執事)
コメント
4件
パパといえばね、あの人しかいないでしょ
ハナマルしか居ない