ミリムは今、途方にくれていた。
「お腹が空いたのだ~」
ミリムが歩いているのは、王都ルグニカだ。
いったい何故ミリムがこんな所にいるかというと···
「おはよう、なのだ!」
ミリムが元気に扉を開ける。というか壊す。
「何で毎回毎回扉壊すのかな」
呆れたように呟いたのはリムルだ。
「まぁまぁ、いいではないか。それよりもリムル!」
「なんだ?」
「ヴェルドラとラミリスが異世界に行ってきたというのは本当か?」
ミリムが首をかしげる。
「何でお前がそれを知ってんだよ?」
「二人が自慢していたのだ!」
ミリムが何故か自慢げにない胸を反らす。
リムルはやはりと思った。そして頭をかかえたい気分になった。
ミリムが今から言おうとしている言葉を安易に想像できたからだ。
「私も異世界に行きたいのだ!」
やはりこうなったか。
たが、絶対に止めなければならない。
「駄目だ!」
「何でなのだ!」
「いいか?俺たちは世界を滅ぼせる位の力を持っている。力加減を間違えて、その世界に住んでいる人たちを傷つけたらどう責任をとるんだ?」
「それは···」
ミリムが口ごもる。
「だから今回は我慢してくれ」
「···わかったのだ」
ミリムが部屋を出た。
そして、ある場所へ向かう。
「どうだったか?」
そう聞いたのはヴェルドラである。
「だめだったのだ~」
ミリムがそう言うと、
「まったく!リムルったらケチね!こうなったらアレを使うしかないのよさ!」
ヴェルドラの肩に乗っているラミリスが言う。
「アレって、二人が異世界に行った時使ったものか?」
「うむ!ただ、異世界のどこにでるかわからないからな!前回も空中にでてしまったし···って聞いておるか?」
ヴェルドラがミリムの方を見るとそこには、もうミリムはいなかった。
「師匠!もうミリムいっちゃたよ!」
ラミリスが慌ててヴェルドラに言う。
「なっ!ミリムだけズルいのだ!我も···」
「ヴェ~ル~ド~ラ~?」
後ろから今一番聞きたくない声が聞こえた。
ヴェルドラが壊れたロボットのように振り返るとそこには、リムルがいた。
数時間後
ヴェルドラとラミリスに説教をした後、二人からの説明を聞き今度こそ
頭をかかえた。そして、今ミリムがいる場所を探る。
(シエル、ミリムのいる場所を特定できるか?)
<出来ないことではないですが、異世界のため少々解析が遅れます>
(どれ位かかる?)
<最低、三日はかかります>
(三日か···ミリムのヤツ、何もしないといいけど···)
リムルには、願うことしか出来ないのであった。
今回は転スラとReゼロのコラボ小説で、ミリムが主役です!
この回では、Reゼロのメンバーは出て来ませんでしたが、第2話からは
出てくると思います!
続けるかどうかはいいねのつきしだいです!ですのでいいねお願いします!
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