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私の小学六年生の日々
(この実在する話に出てくる登場人物などの本名は控えさせていただきます。登場人物の名前は全て仮名です。)
2.逃げないで/音弥との関わり
最近音弥のことをずっと見ちゃう。
他の女子と喋って遊んでる時も嫉妬しちゃう。
ののちゃん、音弥と仲良いから、よく話すから、よく皆に
「お前ら付き合ってんの?」
ってよく言われてる。
掃除の時も、音弥がののちゃんにちょっかいかけてた。
よく皆にちょっかいかけるけど、ののちゃんにちょっかいかけたらもめる時間が他の子よりも長くて…
私よりも長くて…
もめるっていったって、ののちゃんがちょっと怒ってやりかえそうとしたり、それで音弥が、まぁまぁみたいな感じになったりするっていう事。
同じことを繰り返したりね。
ののちゃんは怒ってる感じがするけど、ガチギレとかには見えるけど、ちょっとなんか違う感じがする。
それで、みんなからラブラブしてるとか言われて。
でも最近は私と音弥がラブラブしてるっていうのが出てきた。
うれしかったけど、正直言って嫌だった。
ラブラブしてるって言っても、ののちゃんのほうが音弥と一緒にいる。音弥はののちゃんの色々なことを知ってる。
二人しか知らない秘密…に近いようなものも二人がもっているし。
ののちゃんは音弥と、音弥はののちゃんと色々な場所でばったりあったりしてる。
羨ましいなぁ。
私も、ののちゃんみたいになりたい。
ののちゃんになりたい。
給食の班になったとき、給食の班がののちゃんと一緒だから、ののちゃんが
「かのんちゃんって音弥のこと好きでしょ。」
って聞いてくる時がある。
隣に音弥がいるから、この会話聞こえてるから、なんて答えたらいいかわからなかった。
答えにならない答えをゴニョゴニョ言ったり、話しかけられる前にトイレ行ったりしてた。
最近はよく乃愛と千代と三人でしゃべるようになった時間が多くなった気がする。
まだ、時々私が一人になったり、乃愛が一人になったりするけど。
逃げちゃダメだって思って。
後から、「今すぐ逃げたい。この場から消えたい。」なんて思う時もあると思うけど、
今は少し頑張れる気がしてきた。
自分にあった、自分の好きな音楽を見つけて、その曲を聴いていても、
無理だった時もあった。
音楽を聴いていても無理だった。
居場所がないって。
でも今は逃げないで、音楽を聴いて、自分の好きな音楽を聴いて、自分に合った音楽を聴いて、私の前までの行動を振り返ったり、音弥のことを思い出したり。
ちょっと楽になった。
時々家にいてもつらくなる時がある。
お母さんにたたかれたり蹴られたりするときもある。
小さい頃はそれが普通だと思ってたのに、皆はそうじゃなかった。
小さい頃は初めてそれを知って、この三十人の中で、私だけ…って思った時があった。
この前お母さんに、
「あんたちゃんと返事してよ。聞こえないんだけど、声が小さいから。あんた友達と話してる時返事しないの?あんた友達と話さないの?」
友達と話さないの?って言われたとき、
お母さんには友達に気を使うことが多くなって、辛いとかそういう細かいこととかは全然話してないけど大体は学校で何があったかは夜私がよくめそめそ泣くからお母さんも大体は分かると思うから、お母さんが、あ、友達とあんまりうまくいってないんだっけ。って思い出したんだと思う。多分。それで、
「陰キャ」
って言われて、私今までお母さんのまえで学校辛くて色々あって泣いてたのに、そのたびに
「大丈夫」
とか、
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「心配」
とかいってたのに何で?
お母さんもイライラしてつい言っちゃったのかな
思ってもないこと言っちゃっただけなら、
そうなら
それなら
いいんだけどな。
思ってもないこと言っちゃっただけなら、本当にそれなら、嬉しいんだけどな。
違ったら…
ちょっぴり悲しいな。
本当は、すっごい悲しいけど、傷つくけど、
保育園のころから、小学四年生の時まで、人のこと傷つけてた人が、私が、
こんなこと言うべきじゃないよね。
その子が、一番傷ついてる。
泣く回数も減ったよ。
でもちょっとだけ涙もろくなったよ。
誰かが言う言葉を深く考えすぎちゃったりして、辛い時もあるし、どうしたらいいのかって、答えが出ない答えを出そうとしちゃう。
今日は学校で千代が話しかけてくれたけど、あんまり話せなかった。
千代に久々にイライラした。
図工の授業の席が乃愛と私と千代の三人で、図工の時に、千代の独り言がうるさかった。ブツブツいってるなら別に気にしないけど、聞こえるような、かまってみたいな感じのわざわざ聞こえるような声でしゃべるのがイライラした。
人の思い通りにいくのが嫌いだから、かまわなかった。
それに、一人で歌を何回も歌ってる。途中、高音になるから、キーキーしてうるさい。
こんなこと言っちゃダメだけど、自分で歌が上手いって思ってるのか知らないけど、よそで歌って。キーキー声とかそういうの苦手な人とかもいるし、そういうのウザいって思う人もいるから。これが正直な感想。
でも、学校来て、朝、教室でののちゃんが声をかけてくれた。
ののちゃんが朝話しかけてくるなんて久々だなと思っていたら、
「かのんちゃんおはよう!」
「ののちゃん、おはよ」
「かのんちゃんさ、五年生の時と違ってなんか暗いけどどうしたの?なんかあった?」
「友達関係?」
「‥うん」
これ、ののちゃんに言ってみてもいいのかな。
「友達関係かー。え、なんか友達とうまくいってないってこと?なんか喧嘩しちゃったり、それとも三人組で二人と一人にわかれたりするとか?」
「うん。三人組で‥‥」
「あぁ。やっぱりそうだよね。…あれ?」
ののちゃんは「あれ?」って言ったときに、二人で話してる千代と乃愛を指さした。
「うん。そう。」
って私が答えると、
「なんか困ってることとか、悩み事とかあったら、全部うちに言っていいんだからね。全部聞くからね。」
「うん。ありがとう!」
ののちゃん、いい子すぎて彼氏にしたい。
でも真反対の嫌なことも。
一年生の時に私を殴ったり、三年生の時に帰り道に私に後ろから雪玉を投げてきたりしたりゅうという男子が、今日、帰り道に私に、
「お前ってくさいよな」
「お前ゲロみたいなにおいする」
って言ってきた。
そのとき一緒に帰ってた、いろんな女子と仲良くしてるからストレスとかたまってないかいつも私が心配になる幼馴染の咲菜がりゅうのことをとっ捕まえて、
「かのんちゃんにあやまれ!」
って言ってくれた。
りゅうはあやまらなかったけど、咲菜は、
「明日宮本先生に言ってやろうぜ。」
っていってて、
「うん。」
ってかえした。
「私の空耳かもしれないけど、なんか性的な発言をりゅうが私に向かって言ってた気がして。勘違いかもしれないけど。」
「一応それも先生に言っておいたら?」
「でも、もし違ったら、私がいつもそういう性的なこといつも考えてるからそう聞こえるとか思われたらいやだし…‥」
「えぇ!いつもそんなこと考えてんの!?」
「考えてないよ!」
「うーん…私は言った方が良いと思うけどね」
やっぱ言わないでおこう‥‥
しかも、そのとき、りゅうと、男子二人いたけど、その男子二人のうち一人が、
「りゅうはこういう人だから」
って私に言ってたけど、(りゅうはこういう人だからっていったってどういう人かもう分かってるけど)
あれは、今起きてることをあの子はそんなおおごとにしたくなかったとかない?
そういうのが面倒くさいとか。
先生に言ったり。
それで話し合いとか。
廊下で先生がりゅうに怒るとか。
自分がまきこまれる
そういう時間が?
でも、私は嫌だと思ったから‥‥でもあの子は、自分が私と同じになったら先生には言うけど、他の人は自分の思うようにやりたいんだよね。
そういうのがわからないんだよね。
それで勝手に怒るんだよね。
それで理不尽で勝手な理由で悪口を言うんだよね。
そういう人なんだよね。
でもいいこともあったよ。
音弥と。
今日は月曜日だったから、栽培委員の仕事があった。
昼休みに同じクラスの委員長が、
「あの、かのんさん。今日栽培委員の仕事だから、行きましょ」
って言ってくれた。
あ、忘れてた‥‥
委員長は男子だけど、クラスの他の男子とは違って、すごいちゃんとしてるんだよなー。
本当に学年でちゃんとしている男子は三人か四人ぐらい。
これって多いのかな。少ないのかな。
栽培委員の中休み、昼休みの仕事は、花壇の花に水やりをすること。
外に行くとき大体私は誰かを連れていく。(あと最近他の栽培韻の人達仕事やらない)
委員長と二人じゃあ、嫌いっていうわけじゃないけど、抵抗があるから。なんとなく。一緒にいるのが嫌っていうわけじゃないけどね。
千代と乃愛が二人でいたので、邪魔しちゃ悪いなって思って、咲菜がちょうど一人だったので咲菜を連れて行った。
その時音弥も同じタイミングで外に出てた。
え‥音弥も外に出るの?
そう思いながら、その思いを顔に出さず、咲菜と話しながらじょうろに水を入れてた。
水を入れていた時に、蛇口の水の量を調節するところをいじっていないのに、委員長が隣で水をじょうろに入れ終わった後、委員長が蛇口をキュッってしめた時と同時にものすごい勢いで水がでて、咲菜の服がほんのすこしだけ濡れた。
ちょっとだけしか濡れなかったけど、
「咲菜ごめん!」
っていったら、
「うわ~かのんちゃんにやられた~」
ってヘヨへヨな笑い声で言った。
「本当にごめんね」
「いや、許さな~い」
そんな会話をして委員長の後をついていったら、音弥がいて、
「じょうろちょっとちょうだい」
って言われて、じょうろの中に入ってる水をそこらへんにぶちまけるか、私たちにぶっかけてくるかもって思ってじょうろまもってたら取られて、咲菜と私にじょうろの中にある水をぶっかけた。
まぁこれで話題作りができたわけだけど。
私が着てた服、スカートだったけど、他のとは生地がちょっと違うやつだったからあんま濡れても目立たなかったし、ちょっとぬめぬめするだけだった。
咲菜はあんまりかかってなかったから教室に戻る間にもうかわいちゃってた。
明日は何が起こるかな…
次の日。
朝、学校で、りゅうの態度が昨日の帰りとは全く違って、あれはなんだったんだろうって感じだった。
咲菜にも言って、ちょっとりゅうは様子見するって言った。
私の考えだけど、昨日の帰りにりゅうと一緒にいた男子二人のうち一人が、
「りゅうはこういう人だから」
って言ってたことがちょっと気になってた。
りゅうはこういう人だからっていって、起きたことを先生とかに私が言って、問題が広まるのが嫌だったのか。
なんで嫌なの?
もしかして自分が言ったから?
命令したから?
自分が言ったから、自分が言ったことを先生にばれたら自分が怒られるから?
帰りに私が通りすがったらりゅうがいつもよりも多い人数の男子グループでかたまってた。
今日は雪乃が学校に来たから、雪乃と一緒に帰ってた。
男子グループをかきわけて先に進んだところで、ちょうど通りすがったところにりゅうが、隣の男子に、このタイミングを待っていたかのように、
「かのんってマジで体臭ヤバいよね」
って言い始めて、またか。って思った。
やっぱり昨日と何も変わってない。
やっぱり明日宮本先生に言ってやろう。
宮本先生も、嫌なことあったら我慢しないで話してっていってたもん。
今日も色々と考えすぎて疲れました。
ざっくり言うとこの何日もの間こんなことがありました。(ざっくり言えてないかもしれないけど)
りゅうがしたことを先生に報告。
それがりゅうにバレてるかもしれない。
だって、それからりゅうは私に臭いとは言ってないから。
多分自分が怒られるってわかってるから。
まぁ、先生には、次くさいとか言ってきたら先生がりゅうに怒ってくださいって言ったんだけどね。
りゅう、言わなくなったから。
そしてそして、移動教室の行動班が決まった。
行動班では、音弥と私は、離れちゃったけど、愛衣もののも音弥と離れた。
ライバルが離れてよかった~
この前、音弥にじょうろの中にある水をかけられた仕返しをしようとしたけどできなかった。
かけようとしたけどちょびっとだけじょうろの中にある水を音弥の方にやっただけになっちゃった。
その時、水を音弥に向かってやったのになぜか自分の方にかかってしましました。
…なんでだろ。
最近、音弥が私と少し距離を置いているような、他の子とは声のトーンが少し低いような、ツンとしたような感じがなんとな~く、私にとっては感じられるんだけど、私、嫌われたかな?
好きバレした?自分の事が好きな女子って嫌だった?
なんて、ずっと考えちゃう。
でも、もしかして、私音弥の前で全然笑ってなかったのかもしれないなって思って、意識しすぎないで、友達のように、気を遣わなくてもいい、他の子とはちがう、本当に一緒に入れるだけで幸せの、私にとっては親友というように、午後、音弥と関わってみたら、本当に、音弥と一緒にいる時はこんなふうに笑ったことはなかったなって思った。
席替えももうすぐ。
これを続けよう。
意識をしすぎないでおこう。
これは、私と音弥の仲が上手くいくためにやっているわけじゃないと思う。
多分それもあるんだろうけど、自分の事も考えている行動だと思う。
人の事、裏の事を考えすぎて疲れて来てるけど、
他の人を気にしないで、自分のために何かをするって、いいな。
音弥と二人しか知らない秘密が沢山作れたらいいな。
なんてね。
ちょっと面白い話が聞こえた。
・音弥&のの派
・音弥&愛衣派
・音弥&かのん派
の話をクラスの男子と女子がかたまって話していた。
音弥&愛衣派の人は、愛衣が音弥の事を好きって愛衣に聞かされてるから、愛衣の事を応援したいと思った人達。
正直可哀想だなって思ったけどね。
だって、愛衣を応援したいって言ってる人達全員、裏で愛衣に悪口言われてるから。
なのに、愛衣を応援してる。
皆、愛衣が裏で自分たちの悪口を言っているなんて、知らないし。
ののの友達が、
「音弥とののラブラブ~」
と、よく最近言うようになった。
この前よりも。
今日給食の時に、ののの友達がこんなことを言った。
「のの~。音弥に~この前のののこと、好き?って聞いたら、う~ん~まあ……好きでもあるし嫌いでもあるっていってたよ~。」
て言ってた。
いつもはそんなに気にしないけど、今日は気にしすぎた。
だって、
―音弥らしい答え方だなって思ったから
嘘だよね?音弥。―
でも、音弥は女子には意外と優しいんだよね。
知ってるよ。
私が男子に何かをされたとき、ののが男子に何かをされたとき、
他の子が男子に何かをされたとき、
それを音弥が見た時、
その男子に怒るよね。
まぁ、ガチ怒ってまではいかないけど。
そこまで本気ではないけど。
愛衣のしらない音弥の一面を私はしっかりしってる。
でも
ののしかしらない音弥の顔。
ののしかしらない音弥の性格。
ののしかしらない音弥の意外な一面。
のの、知ってるのかな。
友達とどうしていけばいい?考えすぎて辛いよ。
考えることをやめることもできないよ。
〈最後に〉
美亜が今日の放課後、トイレからでてこなかった。
入ってみても何も音がしない。
ただカギが閉まってる。
他の友達がしたからのぞいてみると、便座に突っ伏している状態だったらしい。
美亜も友達関係で悩んでいるのは知ってる。
それかな?もしかして。
私も、三人組だけど、二人しか知らない話をして、一人になって。
他の子は別の子といっしょにいるから、私が入っても邪魔だし。
一人になって、どうすればいいの?
逃げなくないけど
逃げたい
辛い
コメント
2件
私と考え方が一緒
「第2話」読了しました。小学6年生の揺れ動く心が本当にリアルで、胸がぎゅっとなりました。音弥くんとの距離感を気にしながらも、「自分のために何かをする」って気づけたシーン、すごく大事だなって思います。家庭でのお母さんの言葉も、友達との複雑な関係も、子どもだからこそ感じる理不尽さが伝わってきて、一緒に泣きそうになりました。でも咲菜ちゃんがりゅうくんを叱ってくれた場面とか、ちゃんと味方がいるのが救いですよね。続きが気になる…!