「「「「「お疲れ様でしたー」」」」」
配信が終わり、皆各々で他ごとをする。こさめとらんは一緒にゲームを、すちはお眠タイム、みことはケータイでスイーツの特集を見ている。
暇72は、すちのお眠タイムを邪魔しようと近寄って行くが、いるまに腕を掴まれ歩みを止められる。
❤️「え、何、どした?」
振り向きざまに問えば、不機嫌を隠そうともせず、腕を掴んだ手に力を込める。
❤️「…っ!いたっちょ、力強い」
💜「ちょっと来て」
低い声をもっと低くさせながら言えば、部屋から出るために歩き出す。
引き摺られるようにして連れていかれる暇72は、らん達に助けを求めるが、逆に手をヒラヒラと行ってこいと言われてしまう。
❤️「は?ちょ、助けろよ!」
💜「…助けろって何、俺から逃げたいん」
部屋を出てそのまま歩き続けるいるまに暇72は不安を隠しきれず、売り言葉に買い言葉というように本心では無いことを発してしまう。
❤️「だってお前怖いし、皆んとこ戻りたい」
💜「ふーん、まぁ戻らせんけど」
怒りマークは消えずそのままの状態で、いるまは目的地である部屋へ辿り着く。
❤️「え、ここ、いるまの部屋じゃん」
ドアを開け、靴を乱雑に脱ぎ、そのまま寝室へと向かう。
都内近郊にある事務所は、配信用の部屋と各メンバー用の部屋がある。声の仕事だから、全ての部屋は防音になっており、どれだけ大きい音でも聞こえないようになっている。
寝室の扉を開け、いるまは暇72を乱暴にベッドへと放り投げる。
いきなりのことに驚き、目をギュッと瞑るがあまり意味はない。
そうしている内にベッドが軋む音が聞こえ、目を開くと、いるまが上にのしかかっていた。
❤️「な、に、え、今すんの?」
💜「しない、したいなら自分でやって見せろ」
表情が読めない。真顔で告げるいるまに、本気で怒っていると今更ながら気づく暇72は、メンタルがそこまで強くないため、口を閉ざしてしまう。
💜「なぁ、何でいきなり喋らんの」
❤️「…おこ、ってる?」
💜「なんで?」
❤️「…調子のって意地悪した、から?」
💜「意地悪したって自覚あったんや、それは許せんなぁ、どうしようかなぁ」
ニコリと笑っているが、その目はギラついている。
❤️「でも、配信だし、仕方ないと思うん、だけど」
言葉を紡ぐ毎に、いるまの顔が険しくなっていく。不機嫌な理由がどこにあるのか全く分からない暇72。
💜「分からんのかなぁ、別に配信だから自分が思ったように話してくてええけど、俺の反応見て面白可笑しく挑発してくんは、違うやろ。そりゃ嫉妬するけど俺も仕方ないと思っとるから我慢する。今回のは、なつが生意気な事したんが悪い」
❤️「え、そんなこと…っ!いや、違う今のは違う」
💜「ハハ、ええよ、訂正せんでも。どうせお仕置きするん決まってるし」
ニヤッと笑い、近くにあった手錠の片方を暇72に付け、それをベッドの柵に通し、またもう片方を付ける。
プレイ用に置いてあった手錠が、以前はノリノリで付けていたが、今はただの不安要素にしかならない。
いるまはベッドを降り、隣にあるクローゼットを開き、ネクタイを取り出す。
❤️「目隠しはやめろ…目隠しはいや…」
💜「なつの意見は聞かん。体に教えこまな分からんみたいやからな」
ネクタイを目元にあて、頭の後ろで括り付ける。
腕は上の方で固定され、何も見えないようにされてしまった暇72は、何をされるのか分からない上に、抵抗する事が出来ない恐怖感が全身を襲う。
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