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に、日帝?!
🇺🇸あー…ははっ辛え…
俺はブラックコーヒーの入った缶を強く握り締める。
すると力なくミシッという音が聞こえて来た。
🇺🇸日本がこの会社にやって来て早2週間過ぎか…早いねぇ
可愛らしい後輩が出来て少し、俺は浮かれていた。
そんな可愛らしい後輩、日本はどうやらこの会社が意外にも冷静に向いていた。
まあ日本のメンタルが強い事も一理あるかもしれないが、心がボロボロになっている訳では無さそうだ。
だがまあその逆も然り、あまり頑張りすぎたらしんどくなるのは目に見えている。
🇺🇸はっ…だって経験者がここにいるんだぞ…
可愛い後輩に負けてられないなんて思った事は一度や二度ではないが、今の俺にはそれよりやはり、人生が辛いという気持ちが大きい。
…正直な話。
日帝に会えなくて精神的に削れている。
それと共に、やはり最近の俺はついていなさすぎて泣ける。
🇺🇸あー…もうこのままいっそ落ちてしまおうか
俺は柵に手を掛け身体をのり出した。
今俺がいるのは会社の屋上。
会社の建物が意外と大きいものだから、下を見れば車等が小さく見える。
ヒゥッと、優しい風が肌に当たって肌痒く感じる。だが気持ちいいとも思えた。
俺がもしここで落ちたら、日帝が迎えに来て欲しいな。
なんて小さくも大きくもない願望を抱く。
この人生に幕を閉じる事に恐ろしさを俺は抱かなかった。
怖くなかった。
🇺🇸さー…て、
行こうと口に出そうとした瞬間、バンッと屋上の扉が勢いよく開かれた。
そして俺が振り向く前に扉を開けた人物が声を上げた。
何、しているんだ!米国!!
🇺🇸…は?
その言葉に俺の胸が、ドクンと大きく鼓動を打ったのを、俺は1秒たりとも聴き逃さなかった。
『終』