ぐわん、と視界が回る
吐きそうになるそれに耐え、そっと目を瞑った
烏兎匆匆に走る現実
離せない 話せない君の手をしっかりと握って
欲望と共に舞い踊る
「ねぇ」
“好き”
なんて言うだけで 指を指すやつらが
蔓延る世界の上
月を見上げ「綺麗」と想えたらね。
偶然のように出会えた君と
偶然のように愛せた今を
そんな守株待兎な歪んだ愛を
認める答えが愚者の敗走か。
「あぁそうか」
はいそうかい。
他愛もないはお前の期待くらいだ。
「こっちおいでよ」
手招きされて足を運べば脳は必死に叫び出す
けしからんすか、背に腹すか。
“あれ”は危険
“これ”も危険
そんな言葉が埋め尽くす
その分上がるシステム
「よくある、よくあるよ」
って
自分を騙すトートロジー
「俺は…」
君が好きってだけなのにさ。
一方通行の色恋
か弱いうさぎになってしまったか
弱さに目は向けたくない
獅子のような強さがあれば。
そんな願いは
跳ねているうちに分からなくなって
「ねえもっと触って」
ねえもっと盛って
ねえもっと×××
繰り返すから
僕は
_初兎
君に触れたいよ
「××くんはいいの?」
顔も知らない誰かが
当たり前のように あの子の名前を口にする
「どうでもいい、」
何か違う
同じ人間なのに
“あの子”は何故か、何処か違った
なにも
よくなんかない。
触れたい、あの子がいい
他は要らない、要らない 要らない
だけど
触れられない
だから
もう
誰でもいい
「大好き」
ぶっちゃけ
「大好き」
大嫌い
「大好き」
誰?
「有名だから」
大好き
「ありがとう」
大好き
「ねえ」
大好き
「またね」
終わって。
「……え、?」
「初兎、」
いつもの待ち合わせ場所
居たのは 他でもない君。
「やめよう、あんなの。」
酷い、なんで
「なんで…そんな事言うの、」
君がいないから
君に触れられないから
君に会えないから
君がみえないから
僕は他の人と……
「俺じゃ、あかんか」
「っ、、、」
貴方を信じていいかな
苦いシロップを舐めとるように
君の唇をそっと奪う
「××くんじゃ…××くんじゃなきゃ、」
ダメだ。
君を愛で包むことを誓う。
「待ってたよ」
「…おまたせ。」
抱きしめた感覚は今でも忘れない
君は僕じゃなくても 笑えていたけど
僕は
僕だけは
君がいないと 笑えなかった。
「やっぱ」
「初兎が1番やわ」
「、そっか」
2番を作ったのは、君の方じゃん?
そんな言葉は 来世までしまっておくよ。
だって好きなんでしょ
捕兎 だからもう
一生 か弱い兎でいいよ。
「大好きだよ」
「ゆう___」
「初兎。」
君はゆっくり空を見上げ
綺麗だね、と微笑んだ。
コメント
8件
ラヴィット…ラヴィットの曲パロ的な…やつだ!!() 雰囲気というかなんというか……諸々好きです
なんかすごいとしか言いようがない 最初は悩んで苦しんでる白くんが ひたすらシリアスで大丈夫かなっ て感じだったけど、良かった! ハピエンだよ!信じられる相手 見つかって良かったね! あともしかして「ラヴィット」を 元にしてる感じ?間違ってたらごめん!
キャットラビング……? けしからんすかせにはらすか って、初兎ちゃんのキャットラビングだったっけ?あれ?間違ってたらごめんなさい!