テラーノベル
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会議室に呼ばれたメンバー8名。
あと一人、チャラチャラ担当が居ない。
何度もこの場面は経験してきた。
多分呼ばれたのは企画の為、全員が察したところで勢いよく扉が開く。
「旅行、行くぞーーーーー‼‼‼‼」
けたたましい高音ボイスのチャラチャラ担当が始まりを告げる人気企画。
ただ、今回はいつもと違う、真剣な顔をした4人の姿があった。
撮影当日。
「おはよーございます。」
ユーキが会議室のドアを開け、中に入ると、カイ、リョウガ、タクヤ、タカシが神妙な面持ちでテーブルを囲んで話をしていた。
ユーキは会議があったか?!と思い携帯を取り出し、メンバーの共有スケジュールを確認するが、そのような記載はなかった。
なら、なぜあんなにも深刻そうな顔をしているのか。
疑問に思いながらも4人におはようと声をかける。
ユーキの声に驚いた4人はそれぞれビクッ!と肩を上げた。
「おはよう、ユーキ。」
カイがにこやかに言う。
「あぁ…おは」
自分の胸に手を当てながらびっくりしているリョウガ。
「おはよう」
真顔のタクヤ。
「おはようさん。入ってきたの気づかへんかったわ~。」
ニコニコとタカシが言う。
「お前らなんの話してんの?真剣な顔してさ。仕事の事?それだったら俺にも声かけろよ。俺、抜けもの?」
ユーキが頬を膨らませながら、座っている4人を睨む。
「ちっ違う!俺たちはユーキを抜け者にしたワケじゃない!今日の旅企画の場所どこかな~!って4人で予想してただけ!」
リョウガが慌てながら言う。
「そうそう、お前を抜け者にするワケないだろ?」
そう言いながら、カイが立ち上がり、ユーキの頭を撫ぜた。
その時、ガタガタガタッと3人も立ち上がろうとした。
ユーキはびっくりし、「なになに?」とカイ以外の3人を見渡した。
3人は何事もなかったように、また座った。カイはその様子をみて微笑む。
「変なの。飲み物買ってくる」
ユーキはそういうと会議室から出て行った。
その様子を4人は見送る。完全にユーキの姿が見えなくなると、タクヤがカイを睨んだ。
「おい、どういうことだ。抜け駆けゆるさねぇぞ」
睨まれたカイはフッと笑う。
「ユーキが隣で泣きそうだったから慰めただけじゃん。嫉妬深い男は嫌われるよ?タクちゃん☆」
タクヤは更に眉間にしわを寄せた。
「でも、ホンマにどうするん?」
タカシが手荷物をチェックしながら3人を見た。
「まぁ、とりあえずユーキの様子見だろ。旅企画の裏で進めるしかない」
リョウガの言葉で残りの3人も頷く。
その一部始終を端のほうで見ていた2桁4名。
ユーキを除く1桁に聞こえないようにヒソヒソと話す。
「えー!超面白い展開ジャン☆」
にやにやと携帯を向けるシューヤ。
「ヤバっ。」
と言いながら手を口元に持っていき、ニヤニヤするマサヒロ。
「えー!恋愛リアリティを生で見れるん?!おもしれー!!」
こちらもニヤニヤが止まらないアロハ。
「イジり放題―!ヤッフゥ☆わざとユーキくんにくっ付いて邪魔しちゃおうかな!」
ハルはヒヒッと笑いながら計画を立てていた。
「そんなことしたらお前、バレた時死ぬぞ」
アロハが呆れながらハルに忠告した。
「まぁ、兎に角、外野は大人しくウキウキで様子を見ようぜ☆今回の旅企画、神回じゃん☆」
シューヤはウキウキで準備を進める。
マサヒロはそんなシューヤを横目に「神回って…8号車には絶対観せれないだろ」とツッコミを入れた。
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