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・本人様関係ありません
・アンチやめてください
・BLです(lr愛されです)
・口調注意⚠️
・ギャングの名前が思いつかなくてリコリスの名前借りてますが、MAD town関係ないです。もし気分が害された方がいたらお教え願います🙇♂️
〜設定などは1話をご参照ください〜
lr( )
kn『』
ru[]
ru視点
俺をギャングの世界に引き込んだのは、叶さんだった。
もともと俺は、ただの下っ端だった。
命令されれば動き、黙って責任を背負うだけの存在。
ある日、上の連中の大きなミスが起きた。
本来なら幹部が責任を取るはずの案件だった。
――でも、押し付けられたのは俺だった。
「お前がやったんだろ」
そう決めつけられ、誰も話を聞いてくれなかった。
弁明する暇すらなく、俺は一瞬で“切り捨てられる側”になった。
居場所はなくなり、仲間だと思っていたやつらも目を逸らした。
その日から、俺はギャングでも何でもない、ただの厄介者になった。
行く当てもなく、夜の街をふらふら歩いていた時だった。
声をかけてきたのが、叶さんだった。
「……大丈夫?」
それだけだった。
でも、その一言で、張り詰めていた何かが切れた。
事情を話すと、叶さんは静かに聞いてくれた。
途中で遮ることも、否定することもなく。
そして、こう言った。
『そんなやつらは、この世に必要ないよ』
『――見返そう』
その言葉は、俺の人生を決定的に変えた。
拾われた。
守られた。
そして、居場所をもらった。
それからの俺は、ただ必死だった。
這い上がるために、強くなるために、認められるために。
気づけば、俺はこの街で
一番と呼ばれるギャングのボスになっていた。
叶さんは、いつもどこか寂しそうな目をしていた。
笑っていても、その奥が空っぽみたいで――俺はそれがずっと気になっていた。
この前、いつも通り飛行機のハイジャックに向かった。
計画は完璧で、作戦は当然のように成功した。
なのに。
作戦が終わったあと、ふと目に入った。
叶さんの頬に、細く赤い傷。
弾丸が、かすめた跡だった。
「……その傷、どうしたんですか?」
そう聞くと、叶さんは一瞬だけ黙ってから、
信じられないくらい嬉しそうに笑った。
その表情は、俺が今まで見たことのないものだった。
『後輩がね。僕のこと、撃ってくれたんだ』
――ぞくり、とした。
正直、怖かった。
撃たれたことが、そんなに嬉しいのか?
恐る恐る、誰に撃たれたのかを聞くと、
叶さんは迷いなく答えた。
『ローレンだよ』
その名前を聞いた瞬間、胸の奥がざわついた。
気になって仕方がなくなった。
どんな顔をしているのか、どんな目で叶さんを見たのか。
だから俺は、病院に行った。
病室で目が合った瞬間、空気が変わった。
[はじめまして、ローレンさん。
……ああ、違うか。初めましてじゃないね]
「……小柳」
その視線。
冷たくて、鋭くて、俺を“人間”として見ていない目。
その瞬間、分かった気がした。
――ああ、叶さんが惹かれるわけだ。
曲げない正義感。
自分を犠牲にしてでも守ろうとする意志。
全部を背負い込んで、それでも立ち続ける姿。
全部、全部、歪むほど美しい。
もっと知りたい。
壊したい。
その強い心が、どこまで耐えられるのか見てみたい。
メンタルを、ぐちゃぐちゃにしてやりたい。
そんな感情が、自然に湧いてきた自分に、少し笑った。
[いつでも待ってますよ]
[ロレさん]
その言葉に、嘘はない。
――俺は、本気だ。
[叶さん、
ロレさんに会ってきましたよ]
その一言で、叶の表情がはっきりと変わった。
目を見開き、まるで待ち望んでいた話題を振られた子どもみたいに。
『……どうだった?』
声は柔らかいのに、視線だけがやけに鋭い。
[可哀想な人ですね。ローレンさん]
少しだけ間を置いて、そう告げる。
『ふふ……そうなんだよねぇ』
叶は嬉しそうに笑った。
『正義感が強くてさ、自分のことは後回し。
人のために全部背負い込んじゃう』
楽しげに、噛みしめるように。
『強いけど……あんな生き方してたら、
いつか必ず壊れちゃうのにね』
その笑顔に、寒気がした。
――相当、気に入っている。
だからこそ、俺は続けた。
[……俺たちのものにしたいですね]
一瞬、叶は驚いたようにこちらを見る。
そして次の瞬間、口角を吊り上げた。
『――いいねぇ』
『絶対、手に入れるんだ〜』
子どもが欲しい玩具を見つけたみたいな声だった。
[どうします?
どこか、犯罪でもしに行きますか]
『ん〜?』
少し考える素振りをしてから、軽く言う。
『一番、大きいやつにしよっか』
そして、楽しそうに。
『ローレンのメンタル、ボロボロにしよ』
[……はは]
思わず笑ってしまった。
つくづく、怖い人だと思う。
それでも止めない俺も、同罪だ。
そのまま二人で、大型犯罪の準備に向かって歩き出した。
――すべては、ローレンを壊すために。
終わりです!お疲れ様でした!
またまた長くなってすいません🙏
5話に続きます!