テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
comi
2,275
じゃがバター
369
のりもちさん
1,173
吉田仁人side
今日はドラマの初入の日。楽屋は俺一人だ。台本を見ながらイメトレをしていると楽屋の扉が控えめにコンコンと鳴いた。
「はい。」
「失礼します。今日からお世話になります。星野めると言います!よろしくお願いします。」
「あ、星野さん。こちらこそお願いします。MILKの吉田仁人です。」
「はい!知ってます!……実は前から仁人くんのファンなんです。」
「あ、そうなんですね。ありがとうございます。」
星野さんが楽屋から出ていったあとも俺は何度目か分からない台本の最終チェックをしていた。集中しすぎてどのくらい経ったかわからなくなった頃、スタッフさんが出番を知らせに来てくれた。
よし、集中。
クランクインは初めてにしては上出来。まぁまだ最初の出会いのシーンだから難しいところも何もないけど。これからキスシーンやハグなどの描写も増えていく。そこでいかに自然にできるかが恋愛もののドラマでは鍵になっていくだろう。うーん。どうしたものか。経験がないというのはこういう時に不便なんだな。
今日の撮影が終了し、帰る支度をしていると星野さんに話しかけられた。
「仁人くん!今日良かったら夜一緒に食べませんか?」
「あー、ごめんね。明日も早いからまた今度。」
星野さんは少し残念そうな顔をしたがすぐに引き下がってくれた。こういう時にしつこく誘われるのが苦手な俺からしたらありがたい。実際明日は朝から丸一日MILKの仕事が入ってる。今日はみんなに会えなかったから少し楽しみにしてる自分がいる。
あ、そうだ。ハグとかキスとか勇斗と練習しようかな。キスはさすがに直前で辞めるけどハグくらいなら練習できるだろう。勇斗は恋愛ドラマにもたくさん出ているから知ってることも多いだろうし。よしそうしよう。この前思いついた勇斗くっつき実験もできるし。
コメント
3件
第14話読みました〜! 星野さんが「前からファンでした」って言うシーン、可愛いけど仁人くんの控えめな返しが逆にプロって感じで好きです。 撮影終わりの食事お誘い、明日早いからってさらっと断るところも仁人くんらしい。 でも最後の「勇斗とハグ練習しよう」にはニヤけました…これは実験じゃなくて口実では?笑 これからどう勇斗くんと絡むのか、続きが気になります!